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ラゲッジルームにLEDを増設する方法/電源の取り方と、配線の隠し方
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![ラゲッジルームの天井に増設したLED照明](../images/recipe-66-06.jpg)
ラゲッジルームにLED照明を増設する方法の続き。電源の取り出し方・配線の隠し方などを、初心者にもわかりやすく、順を追って解説していく。
まずは純正ラゲッジランプの灯体ユニットを取り外し
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「ラゲッジルームにLEDを増設する方法」の続き。具体的な配線作業に入ります。
●レポーター:イルミちゃん
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ここでは純正ラゲッジランプ(電球)が付いている車での、LED増設方法です。
●アドバイザー:エーモン 中塚研究員
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……ということは、増設するラゲッジルーム用LEDの電源はここから取れますね。
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ハイ。
そのためにまず、純正の灯体ユニットを外します。 -
どうやって外すの?
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よく見ると小さな穴があって、そこから内張りはがしを差し込める形状になっていることも多いです。
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ナルホド。
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内張りはがしをかける前に、内張りが傷付くのを防止するために、養生テープなどを貼っておきます。
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そして、内張りはがしを使ってこじります。
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カンタンに浮きました。
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灯体ユニットが外れると、その裏には配線が2本つながっています。
![純正ラゲッジランプ](../images/recipe-66-07.jpg)
![内張り保護ために養生テープを貼る](../images/recipe-66-08.jpg)
こじる側だけ貼ればOK
![内張りはがしでラゲッジランプをこじる](../images/recipe-66-09.jpg)
![外れた純正ラゲッジランプとその配線](../images/column-727-04.jpg)
ラゲッジランプのプラス線がどちらなのかを調べる
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2本の線って、つまりプラス線とマイナス線ですね。単純な構造だ。
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そうです。どっちがプラス線かを知りたいので、まずは検電テスターを用意します。
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検電テスターのクリップ側を、車体金属につなぎます。
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ここでは、近い場所にあるバックドアのヒンジにかけています。
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純正ラゲッジランプがエンジンオフ状態でも点灯するのであれば、その裏には常時電源が来ています。
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検電テスターを当てて、反応するほうがプラス線です。
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ということは、その残りの1本がマイナス線であることも同時に判断できます。
![エーモン 検電テスターA49](../images/column-107-02.jpg)
定番はエーモンの検電テスター(A49)
![検電テスターのクリップ側を車体金属につなぐ](../images/recipe-66-10.jpg)
![検電テスターがプラス線に反応している](../images/recipe-66-11.jpg)
ピカ!
電源取り出し線には、ヒューズを付けておく。容量は?
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ラゲッジランプの配線から電源を取るときに、忘れてはいけないのが、ヒューズを入れておくことです。
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そのまま「配線分岐で電源を取るだけではダメ」だと?
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そうですね。ラゲッジランプの線に限らず、車両から電源を取る場合、基本的にヒューズを入れたほうがいいです。
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何アンペアですか?
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0.5アンペアヒューズでもいいんですが、エーモンで単品売りしているのは最小で1アンペアからなので、1アンペアヒューズでいいです。
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エーモンのラゲッジルーム用LEDは70ミリアンペアだから、1アンペアだと大きすぎる気もしますが?
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増設するLEDを守る意味もありますが、それ以上にショート対策の役割が大きいので、1アンペアでも入れておくことが大事なんですよ。
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なるほどね。
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ここではミニ管ヒューズホルダーを使います。
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2アンペア以下のミニ管ヒューズ用のホルダーなので、大容量の電装品には使えませんが、LED増設用には最適。
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ナルホド。
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このヒューズホルダーの配線を、さきほど判別した純正ラゲッジランプのプラス線につなぎます。
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ここでちょっとした注意点ですが、ミニ管ヒューズホルダーの配線は細線(0.2スケア)です。
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フムフム。
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対して、純正ラゲッジランプの配線は、細線とは限りません。
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今回のケースだと……
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0.75スケアくらいの中太線ですね。
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細線用のエレクトロタップが使えませんね。
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そうなんです。細線をつなぎたいときにはよくある話ですが、こういう場合は、普通のエレクトロタップではなく、異線径配線コネクターを使ってください。
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ニッチな存在ですが、実は正解であることが多い「異線径配線コネクター」。
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同様に、マイナス線も分岐させておきます。
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やり方は同じです。
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プラス線とマイナス線をそれぞれ分岐させたら、配線コードの反対側には接続コネクターをつけておきます。
![エーモンのミニ管ヒューズホルダー](../images/basic-100-04.jpg)
エーモンのミニ管ヒューズホルダー(2845)
![ミニ管ヒューズ用のホルダーの接続](../images/recipe-66-12.jpg)
![異線径配線コネクターで、太さの違う配線を接続](../images/basic-30-08.jpg)
✔ そんなの初耳、という人は「エレクトロタップ VS 異線径配線コネクター」参照。
![マイナス線の分岐](../images/recipe-66-13.jpg)
✔ ミニ管ヒューズホルダーの線が細線なので、この場面ではギボシ端子は不可。接続コネクターなら、0.2スケアでも0.5スケアでも対応できるので便利。
配線を隠しながら、天井方向へ取り回す
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延長コードを、天井側まで取り回す作業に入ります。
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配線は、見えないように隠したいところです。
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まずは、バックドアの開口部に沿って付いている、防水用ゴムモール(ウェザーストリッパー)を、手で引っ張って外します。
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これは、引っ張るだけでいいんですね。
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ハイ。次に内張り側に手をかけて、浮かすように力を入れると、隙間が作れます。
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完全に外さなくてもいけるのか?
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そうですね。ピラー内張りを少し浮かせて隙間を作ることで、配線ガイドが通せるケースが多いと思います。
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内張り後部から、ラゲッジランプの穴まで、配線ガイドが通りました。
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次に、延長コードを用意して配線ガイドにつなぎ、延長コードを通します。
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ラゲッジランプの裏まで、延長コードが来た。
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実際に電源取り出し線(ヒューズホルダーの線)とつなぐのは最後にして、先に延長コードを天井側に運びます。
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ピラーの内張りの隙間から裏に配線を隠しながら、上方へと持っていきます。
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天井近くまで来ました。
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このあたりまでくれば、ラゲッジルーム用LEDの配線が届くので、LEDの配線に持ち替えます。
![防水用ゴムモール(ウェザーストリッパー)取り外し](../images/recipe-66-14.jpg)
![内張りを浮かせて隙間を作る](../images/recipe-66-15.jpg)
![浮かせた内張りの隙間に配線ガイドを通す](../images/recipe-66-16.jpg)
![配線ガイドに延長コードをつないで、配線を通す](../images/recipe-66-17.jpg)
![延長コードをピラー内張りに隠しながら天井側に運ぶ](../images/recipe-66-18.jpg)
天井裏にラゲッジルーム用LEDの配線を隠す
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天井付近も防水用のウェザーストリッパーを外します。
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ウェザーストリッパーを外せば、天井内張りの隙間に配線を隠すことが可能です。
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後ろからグイグイ押し込むだけで、配線を隠せるのか~。
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あとは、ラゲッジルーム天井側にLEDを貼り付けるのですが……
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これ、灯体の固定は両面テープですね。生地に貼れるのかな?
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オススメの貼り方としては、内張りを留めているクリップなどに……
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ペタっと貼って固定する方法です。
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ナルホド。
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あとは配線が見える分を、できるだけ目立たなくして終了です。
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徹底的に配線を隠すことにこだわるなら、天井内張りに小さな穴を開けて、天井裏に出す手もありますね。
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今回のは加工ナシでいける方法ですね。
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クリップのタイプによっては、その隙間から配線を通せるケースもありますよ。
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そのへんは臨機応変にやりましょう。
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このように、ラゲッジルーム用LEDを使えば、ラゲッジ照明の増設はけっこうカンタンにできます。
![天井付近の防水用ウェザーストリッパーを外す](../images/recipe-66-19.jpg)
![天井内張りの隙間に延長コードを隠す](../images/recipe-66-20.jpg)
![天井の内張りを留めるクリップ](../images/recipe-66-21.jpg)
![ラゲッジ照明LEDをラゲッジ天井のクリップ部に貼り付け固定](../images/recipe-66-22.jpg)
ペタリ
![ラゲッジ照明を増設](../images/recipe-66-23.jpg)
![エーモン工業 中塚雅彦](../images/adv-nakatsuka.jpg)
DIY Laboアドバイザー:中塚雅彦
カーDIY用品メーカー・エーモン広報担当で、エーモンの顔と言える人物。端子や配線コードの仕様など細かいところまで深い知識を持っているので、DIYラボでは「電装DIYのきほん」に関する記事を担当。中塚ハカセ、とも呼ばれている。
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