お手軽なバルブ交換DIY
現行車のロービームに多い
H11ヘッドライトのLED化
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H11 LEDヘッドライトバルブの取り付け方法を詳しく解説。H11は現行世代の普通車の多くが、ロービームで採用するバルブタイプ。バルブ交換の初心者でも、読めばできる。
ヘッドライトのLED化。H11の場合は……
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今回は、H11ヘッドライトのLED化がテーマです。
●レポーター:イルミちゃん
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H11は現行世代の車種の多くがロービームで採用しているバルブタイプですので、超定番ですね。
●アドバイザー:IPF 市川研究員
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あ、そうなんですね。てっきり多いのは、 H4かと思っていましたが……。
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H4は以前の車種では主流でした。しかし軽自動車をのぞけば最近の車のハロゲン仕様車は、ほとんどの場合はH11が使われているんですよ。
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そうなんだー。
そういうのも、世代の違いがあるんですね。 -
ちなみにH11は比較的新しい規格だけあって、H4よりバルブ交換も簡単です。
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では、DIYにも向いている!
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ですね。しかも、H11はごく一部の車種を除けばバルブの取付角度が統一されているため、取り付け後の配光の調整が必要ないのも利点です。
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え? 本当ですか!?
H11は、配光調整がいらない? -
まったくないわけではありません。インプレッサ・XV・タンドラ(MC前)など、例外はありますので。
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なるほど。でもほとんどの車種は、文字通りポン付けでいけるんですね〜。それはいい話を聞きました。
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そして今回取り付けするのは、このバルブ。
(↓) -
製品を見る限り、余計な部品を付ける手間はなさそうに見えますが……どうなんでしょう?
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IPFのLEDヘッドライトバルブの特長でもありますが、ドライバーユニットもバルブ後部に一体化させているので、文字通りバルブ交換作業だけですべてが完了します。
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お尻が大きいのはそのせいか。
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それは冷却のためのヒートシンクと、内部に電動ファンも内蔵しているからですよ。
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ヒートシンクに電動ファン? ずいぶんと冷却に力が入ってますね。
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放熱がしっかりできていないと、バルブの寿命が短くなります。熱でLEDも本来の性能を発揮できず、暗くなってしまうし、熱対策は、きわめて重要なんです。
使用アイテム
LEDヘッドランプ コンバージョンキット
H11 6500K 301HLB
明るさや色のキレイさだけではなく、高い配光性能を実現したIPFのLEDヘッドライトバルブ。これは6500ケルビンだが、H11用は7000ケルビンモデルも用意されている。
取り付けに使うH11用ヘッドライトバルブをチェック
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こんな本格的な冷却機構を備えるってことは、よほどパワーがあるんですね。明るそう!
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バルブ自体の明るさは1本あたり1800ルーメン、2本で3600ルーメンありますが……とはいえ、LEDバルブはルーメン値では語れないものもありますので。
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先日の記事「LEDヘッドライトをルーメンだけで選んでいいのか!?」で触れた、例の話題か……。
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そうなんです。配光が出ていないと、けっきょく路面に届く光の量は減る。
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しかし以前に聞いたお話だと、H11はプロジェクターが多いから、バルブの配光性能が低くても、カットラインは出るんでしょう?
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確かにプロジェクターの場合は、カットラインは出ます。しかし路面に届く光が減るわけですから、「ルーメン値のわりに暗い」ことになりかねません。
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ふむ。けっきょくH11でも、バルブの配光性能は大切なんですね〜。
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重要です。H4リフレクターで「カットラインが出ていないとロービーム車検に落ちる」ほどシビアな話ではないですが、カットラインが出ていても、車検時の測光ポイントで明るさが出ていなければ落ちるのは同じですから。
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ルーメン重視のほうが市場ではウケるのに、地味な配光を重視するIPFの企業姿勢は、H11でも不動のようです。
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なんか微妙な言い方されてるけど……。
(まあ、合ってるか)
黒いヒートシンク内部に電動ファンがあります。ファン自体の耐久性も、とことんテストして煮詰めていますよ!
このヒートシンクが熱を逃がす!
ヒートシンクはアルミダイキャストで、その上から黒の耐熱塗装がほどこしてある。
同じルーメン値でも、光源の位置が1ミリズレただけで路面に届く光の量は大きく変わる。そのためIPF製はミリ単位での微調整を繰り返して開発した。
次ページは、取り付け方のレポートです
社外品のLEDヘッドライトバルブを選ぶときの重要な注意点についてはDIYラボ〈動画部〉がYouTubeでも解説しています。