LED自作のQ＆A

イカリングのサイズの測り方。どこを測るの？（フォグランプ編）

イカリングのサイズは、どこをどうやって測って決めるのか。初心者がフォグランプにイカリングを付けたい場合、意外と迷う第一歩なので、ここでやり方を解説する。

フォグランプのサイズではなく、フォグカバーの穴の径に合わせてイカリングを選ぶ

読者の方に頂いた、イカリングのサイズの測り方（選び方）に関する疑問について、答えていきます。
●レポーター：イルミちゃん

■ 質問

HE21SラパンSSのフォグランプに、COBイカリングを付けたいです。

初めてのDIYです。
「イカリングをフォグに付けるには？」を読みましたが、イカリングのサイズを決めるときに、どこを測るのかが分かりませんでした。フォグカバーの裏の頂点から頂点を測るのでしょうか？

質問者╱ラピン

さっそく、LED加工専門店のプロに聞いてみましょう。
COBイカリング側は、10ミリ刻みで豊富にサイズ設定がありますが……
●アドバイザー：イルミスタ野本研究員

LED通販エルパラやイルミスタで販売している面発光COBイカリング

自分の車のフォグランプに合うサイズを選ぶには、車両側のどこを測ればいいのか、ということですね。
フォグランプの外径に合わせて選ぶのかと思っていましたが……
いや。それだと付かないことも多い。なぜかというとフォグランプの場合、フォグカバーが付いているケースがほとんどだからです。

✔ 別体カバーではなくバンパーにフォグ用の穴が開いているパターンもあるが、灯体がカバーされている点は同じ。

車種によって状況はいろいろですが、フォグランプの外径よりも、フォグカバーの穴の直径のほうが少し小さいことも多いですよ。
……そうか。ランプ灯体のレンズに少しカブっているってことですね。
そうです。その場合は、フォグランプが80Φだとしても、外径80Φのイカリングは付かないわけですよ。
確かに。
だから、フォグランプ用のイカリングのサイズを選ぶときは、レンズ側ではなく、フォグカバーの穴の直径を測るのです。
フムフム。
そしてイカリングの外径が、フォグカバーの穴の径に収まるようにサイズを選択します。
なるほど。
フォグイカリングは、カバー側に固定することがほとんどなので、そういう意味でもカバー側にサイズを合わせる測り方が正解なのです。
カバー側に固定するのか～。
そしてCOBイカリングのサイズ選びには、もうひとつ注意点があります。

COBイカリングの場合は、イカリング用カバーの外径サイズが少し大きくなる点に注意

昔からあるCCFL管ではなく、今回のようにCOBイカリングを取り付けたい場合……

COBイカリング基板単体では光っていないときの見た目も悪いし、防水の問題も出るので、イカリング用のカバーを使います。

エルパラやイルミスタでも販売しているイカリング用PCカバー

で、このイカリング用カバーのサイズは、COBイカリングの本体サイズより、少し大きいんですよ。
ムムム。
ということは……
イカリング用カバーの外径サイズが、フォグカバーの穴の直径以下でないと付けられないってことです。
つまり、COBイカリングサイズより、イカリング用カバーのサイズのほうが重要なんだ。
そうなりますね。
ちなみに、エルパラやイルミスタで販売している〈COBイカリング本体の外径・内径サイズ〉はこうなっていますが……

COBイカリング本体のサイズ

サイズ表記	外径	内径
60ミリ	60Φ	51Φ
70ミリ	70Φ	61Φ
80ミリ	80Φ	71Φ
90ミリ	90Φ	81Φ
100ミリ	100Φ	91Φ
110ミリ	110Φ	100Φ
120ミリ	120Φ	110Φ
140ミリ	140Φ	130Φ

✔ 上の表は、エルパラ・イルミスタで販売している面発光COBイカリングの場合。

※サイズは変わる可能性があるので、購入時に販売店で必ず確認してください。

上のサイズは、あくまでもCOBイカリングの基板のサイズということでして……
これを収めるイカリング用カバーのサイズは、こうなっています。

イカリング用PCカバーのサイズ

サイズ表記	外径	内径
60ミリ用	63Φ	48Φ
70ミリ用	73Φ	58Φ
80ミリ用	83Φ	68Φ
90ミリ用	93Φ	78Φ
100ミリ用	103Φ	88Φ
110ミリ用	113Φ	98Φ

✔ 上の表は、エルパラ・イルミスタで販売しているイカリング用PCカバーの場合。

※サイズは変わる可能性があるので、購入時に販売店で必ず確認してください。

各サイズとも、3ミリほど外径が大きくなるんだ。
そうなんです。
このカバー外径で考えないとダメですね。
なるほどね。軽自動車の場合は、80Φの丸フォグが使われていることも多いけど……

もしもフォグカバーの外径が80ミリだったら、近い83ミリではなくて、73ミリを選ぶしかないんだ。
基本的にはそうですね。
外径83ミリのカバーは、どうしても付かない？
フォグカバーの状況（奥行き・穴の形など）によっては、付けられるかも知れませんが、それだとフォグランプ灯体にピタっと付かず、浮いてしまう可能性がある。
そうなるか。
ですからフォグランプのレンズ面付近での、穴の直径を測り、それ以下のサイズのカバーを選ぶのが無難です。
そうすれば、COBイカリングがフォグにピタっと付くわけですね～。
結果的に、フォグカバーの穴より、イカリング外径が数ミリ小さいケースでも、センターに行くように固定すれば見た目には自然に付くと思います。
野本研究員は、固定にはワイヤーを使っていましたね。
そうですね。イルミスタ流だと、カバーの3～4箇所に極細ワイヤーを通す穴を開けて、固定します。
フォグカバーに対して、どうやってイカリングを固定するかは、「イカリングをフォグに付けるには？」を参考にしてください。
フォグイカリングは水がバシャバシャかかるので、防水処理も必須ですよ。

DIY Laboアドバイザー：野本貴之
光ドレスアップの専門店・イルミスタ店長。LED加工や打ち替え、アンダーLEDを得意とする特殊なプロショップ。仕事ぶりは極めて職人気質で丁寧。部品のみの販売も行っている。●イルミスタ住所：埼玉県三郷市上彦名540-3 営業時間12:00〜21:00　月曜定休（祝日の場合翌日）

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