バッテリーメンテナンスの知識

---

バッテリークリップで、簡易的にバッテリーから電源取り出しする方法

バッテリークリップがあると、バッテリー（サブバッテリー）からの電源取り出しに便利。アウトドアやキャンプ、または災害で停電したときなどの緊急・簡易用途に、覚えておくと役立つ知識。

• 

  バッテリー、あるいはサブバッテリーから直接電源取り出しするときに、バッテリークリップがあると便利です。

  ●アドバイザー：エーモン 中塚研究員

• 

  実はバッテリークリップも、エーモンの2018年秋の新製品のひとつ。

  ●レポーター：イルミちゃん

• 

  これに関しては、メモリーバックアップに使われているものと同じなんですよ。



✔ 「バッテリー交換時のメモリーバックアップとは？」参照。

• 

  そういえば、新型のメモリーバックアップは外れにくくなったっていう話でしたね。

• 

  そうです。その外れにくいクリップ部分だけの単品アイテムが、バッテリークリップなのです。



エーモンのバッテリークリップ（8865）

• 

  クリップに歯がついていてタテ方向でもヨコ方向からでも、ガシっとしっかり挟み込みます。

ヨコ方向から……



ガシ！

タテ方向からも……



ガシ！

• 

  さらにロック機構も付いているので、カンタンにバッテリーから外れてしまうことはありません。

• 

  バッテリーターミナルが付いていない状態の端子でも、直接ガシっと付けられる。

• 

  そうなんです。だからサブバッテリーからの電源取り出しなどにも便利ですよ。

• 

  クリップ単品だけだと、配線は付いていませんね。

• 

  そうですね。そのあたりは、用途に応じて自由に使えるように設計しています。

• 

  どうやって配線コードを付けるのでしょうか？

• 

  本体からキャップを外して、キャップに配線コードを通して、ネジに導線を巻き付けて締め付け、キャップを戻すだけです。

バッテリークリップへの配線のつなぎ方


• 

  被覆が剥いてある状態なら、工具はいらないんですね〜。

• 

  ただし、電装品を直接バッテリーにつなげる場合は、ヒューズを入れるほうがいいですね。


• 

  ヒューズホルダーの付け方は、下記記事で詳しく解説しています。



✔ 「ヒューズをかませるって、なんのこと？」参照。

>>>リンク先で詳しく読む。

• 

  例えばアウトドア、あるいは災害時に12V製品を使いたいときに、バッテリークリップがあると便利そうですね。

• 

  そうですね。ただ、電装品の配線は先がシガープラグになっていることが多いと思うので……

• 

  あれ、そうなるとバッテリークリップは付けられないのか？？？

• 

  その場合は、エーモンのシガーソケットを中継すればいいのです。



【Amazon.co.jp 限定】エーモン 電源ソケット プラグロックタイプ（1541）

• 

  シガーソケットの配線コードはもともと切りっぱなしの状態ですので、被覆だけ剥けば、バッテリークリップにつなげます。

• 

  ナルホド！

• 

  こうすれば、12V電装品のシガープラグをそのまま差して、動かせます。

• 

  じゃあ、これでドライヤーとか冷蔵庫とか使っても……

• 

  ただし！
  電源容量には注意が必要です。

• 

  バッテリー直接なのに？

• 

  この場合は「シガーソケットに流せる電流の限界」に注意です。バッテリークリップ自体は、20アンペアまでいけるので大容量に対応しますが。

• 

  あ、そっか。

• 

  例えば上で紹介した「電源ソケット・プラグロックタイプ（1541）」の場合は、80W以下なのです。

• 

  あー。ドライヤーとかだともっと消費電力が大きかったりしますね。

• 

  そうなんです。
  アンペアに直すと、6.6アンペアまでです。

アンペア数の計算方法

消費電力（W）÷電圧（12V）＝電流値（A）

• 

  うっかり容量を超えないために、シガーソケットの配線にヒューズホルダーと5アンペアのヒューズをかませた上で、バッテリーとつなぐのが安心です。