社外エアサス導入ガイド（第14回）

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エアサス車のアライメントは、どう調整しておくべきか？

エアサスを組んだ車のアライメントの話。アライメントは車高によって変化するものだが、車高を「上げ下げ」するエアサスの場合、どんな調整になるのか。

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  「エアサスを組む」ということは、足まわりを交換するのだから……アライメント調整が必須になりますよね？

  ●レポーター：イルミちゃん

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  そうですね。
  そこは車高調を付けたときと同じですね。

  ●アドバイザー：ACC タイソン研究員

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  アライメント調整の基礎知識は、ここでは省略しますが……

おさらいはこちら



✔ 「初心者のためのホイールアライメント講習スタート」参照。

>>>リンク先で詳しく読む。

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  ここで問題。車高調やダウンサスと違って、エアサスは日常的に車高を上げ下げする足まわりです。



エアサスで車高を上げたときの様子。

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  車高を上げ下げするたびに、アライメントは変化しますので……



エアサスで車高を下げたときの様子。

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  どう調整しても、アライメントが狂うことになりませんか、コレ？

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  そこね。ACCでもお客さんからよく質問を受けるポイントです。

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  ……その質問に対しては、どう答えているんですか？

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  エアサスを付けたあと、少し乗ってみると、自分が乗れる車高というのが、人それぞれ決まってくると思うんです。

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  フムフム。

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  減衰力調整ができるエアサスなら、それも調整して、エア圧的にも、車高的にも「乗る車高はこのぐらいがいいな〜」っていうのが、分かってくる。

走行車高が定まってくる


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  それが定まってきたら、その走行車高に合わせた状態で、アライメントを取るのが正解です。

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  ナルホド。下げた車高でも、上げた車高でもなく、走行車高で合わせる。

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  そうです。走行中にアライメントが合っていることが重要なので、走行車高に合わせるんです。

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  ……つまり、エアサスのローダウン量やストローク量は、関係ないんですね。

自分が普段乗りする車高が定まる前に、アライメントを取るのはやめたほうがいいですね



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  例えば、エアサスを付けるときにショップお任せで「アライメントまで取っておいてください」という頼み方だと……

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  けっきょく自分が走る車高の状態で、アライメントが狂ってくる可能性が高くなります。

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  どの位の地上高で走れるかは、人によるし。

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  地上高の問題だけではなくて、乗り心地的にも「自分にとってベストな位置」っていうのが出てくるはず。

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  あー。

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  特にエアサスは、エアバッグのエア圧で車高が決まりますから、車高だけでも決められない。全長調整式なら別ですが。

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  そっか〜。車高の好みだけで、「この車高で走るぞ」って決めても……

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  乗り心地的にはもう少し上げたほうが好み、とか出てくるかも知れませんよね。だからトータルで考えて、走行車高を決めるんです。

エア的にも車高的にもこのへんかな？


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  アライメント調整はその後で、ってことですね。

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  ところで、メモリー機能などをオプションで付けた場合は、いくつもの車高をメモリー（記憶）できますが……



✔ 「エアサスのメモリー機能にも方式がいろいろあるが、どれが良い？」参照。

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  アライメントを合わせられる車高は、そのうちのひとつになりますよね？

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  そうなりますね。まあ、でも「普段乗りする車高」って、気分で変わるというよりは、人によって決まるものだと思うんですよ。

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  確かに。
  ……でも、もし運転する人がひとりでないなら？

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  メインで乗る人の普段の車高に合わせる、というのが一番タイヤに優しいですね。

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  ナルホド。

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  なお、全長調整式のエアサスを組んだ場合は、基準車高を下げられるから、走行車高も低めにできます。


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  さらに、アッパーによるキャンバー調整も可能なエアサスを組む場合。セッティングの自由度は高いのですが、それらが決まったら、必ずアライメント調整に出しましょう。

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  もし出さないと？

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  アライメントが、グチャグチャの状態になっているということです。

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  調整の自由度が高いエアサスほど、アライメント調整をやらないと、タイヤがあっという間にダメになりそうです。