車のドア側でアース（マイナス）を取るときの要注意点╱対策編

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車のドア側でアース（マイナス）線を探すのは難しい。ならばドア鉄板のネジにボディアースすればよいかというと、これはオススメではないという。ではドア側でアースを取るには、どうすればいいのか？

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  「車のドア側でアース（マイナス）を取るときの要注意点」の続きです。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  前回は、ドア内を通っている配線からアース線を判別するのは難しい、という話をしましたが……

  ●アドバイザー：CEP 服部研究員

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  それならドア鉄板のネジにボディアースしたほうが確実ですよね？

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  …と思うかもしれませんが、ドア鉄板へのボディアースはオススメできないのです。


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  なんでですか？

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  ドアの鉄板は、車体（ボディ）とは直接的にはくっついていませんよね。ドアヒンジでつながっているのみなので、不安定なのです。

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  あ～、そういう理由か。

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  最近の車はドア鉄板へのアース接続でも問題なかったりしますが、昔の車だとドア鉄板がしっかりボディと接触していない場合があります。

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  そうなんだ。

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  ただ、ドア側に付けたLED用のアースを探している……ぐらいの用途であれば、取っても問題は少ないでしょうけど。

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  LEDが消える場面があるかも知れないけど、ってことね。

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  仮にドアを開けたときにアースが不安定になることがあって、LEDが一時的に消えたとしても、そんなに大きな支障ではないと思うので「それを分かっていて鉄板にボディアースする」ならアリだとは思います。

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  ふむ。

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  しかし、なにか電装品を取り付ける場合のアースポイントとしては、オススメできないですね。

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  ではどうすれば…？

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  話が戻りますが「ドア内でアースを取る」のが条件だとすれば、基本的には配線から取るしかないですね。

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  ……だけど「それは判別が難しい」という問題がありましたが？

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  まずドア内でアース線を探すときの場所を考えましょう。

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  と言うと？

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  「ドア内のどこでアース線を探すか」という話です。例えばパワーウインドウスイッチ裏だと、比較的配線が多い場所なので、探しにくい。

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  なるほど。当然まぎらわしい配線も多い。

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  いっぽうで例えば、運転席のドアロックモーターの裏ならば、配線は5本程度しかつながっていなかったりします。

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  ほほう。

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  ドアロックモーターの線はアウターハンドル裏あたりにコネクターがあるパターンが多いですが、その場所なら配線が少なくて探しやすいと思います。

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  とはいえアース線と紛らわしい配線はありそうな…


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  そうですね。「ロック時にのみアースとつながる線」みたいのはあったりしますので、普通にテスターを当てるだけでは判別できません。

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  では、ロック・アンロック動作を行っても、アース線であり続けるかどうか確認すればいいんだ。



配線にテスターを当てながら、ロック、アンロック操作を試す。

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  ドアロックモーター裏の線でそういう調べ方をすれば、純粋なアース線を判別できると思います。

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  なるほどー。

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  それから車種によっては、純正の配線がドア鉄板内にアース接続されている場合があります。

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  あれ？ ドア鉄板アースは不安定なんじゃないの？

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  それも車種によります。純正配線がアースポイントとして使っているなら、問題ないからそうしているわけですよ。

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  そういうことね。

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  ですので、もしそんな箇所があるなら、その配線なりボルトなりでアースは取れます。

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  それはラッキーパターンだな。

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  もうひとつ一番確実な方法としては、アース線を車内側に引き込んで、車内でボディアースする方法です。

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  その場合は、配線を渡すのが大変だけど……。

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  それがDIYでできそうな車であれば、の話ですが。

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  なるほど。

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  特に助手席側ドアの場合は、純正のアース線がそもそも存在しないこともありますので。

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  だとすると、ドア側で確実なアースは取れない？

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  はい。その場合は、車内側に引き込むしか確実な方法はありません。

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  ふむ……。最終手段としては必要になるかも。

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  しかし運転席ドアであれば、探すのは大変とはいっても、アース線はほぼほぼ存在しています。よほど何も装備が付いていない車を除けば。

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  探すのは大変だけど、探せないわけではない、ということですね。