ミラーリング最新事情

---

リアモニター（後席モニター）にYouTubeを映せないときの対応策②╱RCA編

• 1
• 2

純正ナビで観ているスマホのミラーリング映像（YouTube）を、リアモニター（後席モニター）でも観たいのに、出力制限で映せない！ そんな時の対応策・後編。純正ナビやリアモニターが、RCA（アナログ）入力だった場合の解決方法だ。

• 

  純正ナビにはスマホのミラーリング映像が映るのに、リアモニター（後席モニター）には映らない！ そんなナビ出力制限を回避する策、その②です。

  ●レポーター：イルミちゃん

• 

  前回は、純正ナビの外部入力や、リアモニターの入力がHDMI（デジタル）の場合の配線パターンの解説でした。

  ※「リアモニター（後席モニター）にYouTubeを映せないときの対応策①╱HDMI編」参照。

  ●アドバイザー：ビートソニック ワタナベ研究員

• 

  今回はアナログの場合ですね。

• 

  そうです。純正ナビやリアモニターがアナログのRCA入力だった場合の、解決方法を紹介します。

• 

  純正ナビの外部入力がアナログだというのは、よくある話。

• 

  純正ナビの手前で分配したり、リアモニター手前でセレクターをかませて集合させる、という考え方は同じですが、デジタルとアナログとでは使う機器がぜんぜん違います。

• 

  スタート地点のスマホの映像出力はHDMIなので、デジタル信号なんですが……

• 

  そうですね。まずはスマホから出力したHDMIを、RCAに変換するための変換器「IF36」が必要になります。



Amazonでも販売されているビートソニック・IF36

• 

  IF36は通常のミラーリング用途でもよく登場しますが、言ってみれば、デジタル→アナログ変換器ですね。

• 

  IF36を使って変換すると、赤・白・黄色の3つの端子に分かれます。



IF36の出力

• 

  黄色が映像信号で、赤・白が音声信号です。

• 

  このうち、赤・白の音声だけは、そのまま（分配せずに）ナビの外部入力に入れればOKです。通常のミラーリング方法と同じですね。

• 

  あれ!?
  分配器につなぐんじゃないの？

• 

  音声は純正ナビに入れれば車のスピーカーから流れるので、分配する必要はありません。

• 

  そっか。考えてみれば、音声をリアモニターにつなぐわけではないんだ。

• 

  そうです。だから分配したりセレクターをかませたりするのは、あくまでも映像信号（黄色ケーブル）だけです。

• 

  ナルホド。

• 

  RCAの映像信号（黄色ケーブル）だけを分配するために使うアイテムがこちら。



詳細はAmazonのビートソニック 映像分配器 VD2

• 

  このVD2は、アナログの映像分配器です。

• 

  なんでもあります、ビートソニック。

• 

  VD2で分けた映像出力のうち、ひとつは純正ナビの外部入力につなぎます。

• 

  もうひとつは、リアモニターまで行くんですね～。

• 

  しかし、純正ナビとリアモニターは先につながっていますから、リアモニターの入力は埋まっています。

• 

  あー。
  前回のHDMIと同じ状況だ。

• 

  ナビからリアモニターに来ているRCAの映像信号と、VD2で分けたスマホの映像信号は、VS-20Bという製品を使ってひとつにまとめるんです。



ビートソニック・VS-20B

• 

  このVS-20Bっていうのが、アナログ（RCA）のセレクターなんだ。

• 

  そういうことですね。
  整理するとこうなります。


• 

  リアモニターに、純正ナビの映像（地デジやDVD）を映すのか、スマホのミラーリング映像（YouTubeなど）を映すのかは、このVS-20Bで切り替えて選択します。

• 

  リアモニターにスマホ映像が出力できないナビに遭遇したら、前回と今回の方法を思い出しましょう。