何かの電気信号に連動させて、電装品の電源を遮断させるリレーの使い方

リレーの実践的な使い方講習。今回のテーマは「電源遮断」。わかりやすい例で言うと「イルミ連動でデイライトを消す制御」ができるようになる。使用するリレーは5極リレー（c接点リレー）だ。

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  「リレーを使って極性変換するときのやり方」の続き。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  ここからは5極リレー（c接点リレー）を使った、実践的なテクニックを紹介します。

  ●アドバイザー：CEP 服部研究員

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  前回までの4極リレー（a接点リレー）よりもできることの幅が広がります。

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  まず車業界でよくある5極リレーの使い方が「なにかの信号に連動させて電装品の電源を遮断する」というもの。

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  自動で電源遮断したいケースね。

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  LEDカスタムを例にすれば、イルミ連動（スモールランプ連動）でLEDを消灯させる、みたいな技ですね。

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  夜はデイライトを消灯させる、みたいな制御だ。

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  なにかの電気信号に連動させて、電装品の電源を遮断する……というのはいろいろ用途があるとは思いますが、やり方は同じです。

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  フムフム。

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  5極リレー（c接点リレー）を使って実現する場合には、「ノーマリークローズ」を利用します。

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  ノーマリークローズって……どっちだっけ？？？ 最近のリレー講習で教わったばかりだが。

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  分からなくなったら、いつでも前に勉強したところにもどりましょう。



「リレー用語〈ノーマリーオープン〉と〈ノーマリークローズ〉の違いを理解しよう」参照。

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  「ノーマリークローズ」は、リレーのコイルに電気を流していない平時につながっている「接点」です。

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  つまりふだんはつながっている。

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  「コモン」に電源を取っておき、「ノーマリークローズ」の先に電装品をつなげば、ふだんは電源が供給されますね。


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  ここでのポイントは、「ノーマリーオープン」には何もつながないでおくこと。

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  5極リレーの「ノーマリークローズ」側だけ使うんですね。

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  そして電源遮断の合図にしたい信号を、コイルの接点につなぎます。反対側はアースしておきます。

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  ここでは仮に、イルミ連動でデイライトを消灯させる回路だとすると……こうなる。



5極リレー（c接点リレー）：コイルに電気が流れていない状態

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  イルミ電源がコイルに流れることで接点が切り替わますが、「ノーマリーオープン」にはなにもつながっていないので電気が流れなくなります。



5極リレー（c接点リレー）：コイルに電気が流れている状態

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  つまりイルミ連動（スモールランプ連動）でデイライトが消灯する。

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  この連動オフ……というリレーの使い方はいろいろな場面で役立つので、覚えておきましょう。