アースを疑え! 第4章
純正アース(ボディアース)の強化方法
アーシング。聞いたことはあるけど、具体的にはなにをするの? という初心者のために、まずは基本となる純正アースケーブル(ボディアース線)の強化方法を解説。これはすぐできる。
純正アースケーブルはすぐに見つかる
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今日はアーシングのやり方を解説していきます。
●アドバイザー:DIYライフ 藤本研究員
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なにからすればいいの?
●DIYラボ レポーター:イルミちゃん
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まずは、自分の車の純正アースケーブルの取り回しを確認しましょう。
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バッテリーのマイナスターミナルにつながっている線ですよね。
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この車の例でいうと、純正アースケーブルは2本付いています。1本はバッテリーマイナス端子から、フェンダー裏のボディ鉄板に接続されています。もう1本は下のほうにいってますね。
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2本あるのはなんでだ?
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1本はエンジンマウントのほうに伸びて、プラグ関連などに近い場所につないでいます。効率を上げるために、エンジン周り専用アースが通っているわけですね。
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なるほどね〜。
で、どっちを強化するんですか? -
せっかくですから2本とも強化するとより効果的ですが、今日はまず、フェンダー横につながっているボディアースからの線を強化しましょう。
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バッテリーマイナスから、フェンダーの鉄板につながっているポイントを確認しました。この純正アースケーブルは外さなくてもいいって話でしたね。
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そうですね。この線はこのままで、もう1本、強化アースケーブルを橋渡しします。
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今回使う、強化アースケーブルはこちら(↓)
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ここではバッテリーすぐ横あたりの、フェンダー付近のボディ鉄板と接続するだけ。長さは30センチもあれば届きます。
コレが純正アースケーブル
DIYライフの純正アース強化ケーブル。30センチ、60センチ、90センチがあるが、今回使うのは一番短い30センチ。
まずはバッテリーマイナスターミナル付近を掃除
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では、さっそく……、
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その前に! 強化ケーブルを取り付けるときはまず、バッテリーの接点を掃除しておきましょう。
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エンジンルームだから、けっこう汚れていますよね。
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よくあるのが、バッテリーのマイナスターミナルが潮を吹いているような状態。
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その上から強化ケーブル付けてもねぇ……。どうやって落とすの?
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そういう時は、ワイヤーブラシなどでこすってやるといいんですよ。
ゴシゴシ
強化アースケーブルの取り付け方法
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で、純正アースケーブルが接続されている部分のネジを、いったん外します。
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ココはだいたい、10ミリのボルトで固定されていることが多いです。ただ、エンジンのほうに伸びているアースケーブルだと、もっと太いネジの場合もありますよ。
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カンタンカンタン♪
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続いて、反対側の端子をバッテリーマイナスターミナルへとつなぎます。
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ケーブルを橋渡しするだけだから、すぐ終わりますね〜。
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ただ、せっかくなんで、付けてオシマイではなくて、もうひとつメンテナンスをしておきます。
フェンダー側の接続ポイント
ネジを取ったら、強化アースケーブルの端子を重ねて……
再びネジを締めて共締めする
強化アースケーブルを取り回してきて…
バッテリーマイナスターミナルへ
マイナスターミナルにグリスを塗っておく
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バッテリーターミナルの接点の腐食などを起こしにくくするために、上からグリスを塗っておきましょう。
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ただし、グリスを端子の接触面に塗るのはあまり良くないです。余計な抵抗になるので。
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フムフム。
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だから強化アースケーブルを取り付けたあとに、上から塗っておくといいです。
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塗りたくるのではなく、「のっける」位の感覚でいいですよ。
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まんべんなく、ベタベタにするわけではありません。
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水分をはじいてくれるので、腐食防止になるわけですね。
ウエスなどにグリスを取って…
上から軽く塗り付ける
こんな感じでOK!
電装品を取り付けたときにアース不良で動かない!というのは超定番。アース不良をなくすための方法論については、DIYラボ〈動画部〉がYouTubeで解説しています。ボディアースの基礎知識のおさらいにも最適な動画です!
DIY Laboアドバイザー:藤本壮啓
某カー用品メーカーに長年勤務し、車業界にDIYを広めた伝説の広報マン。現在は独立して、DIY用品を扱うセレクトショップ「DIYライフ」を設立。単なる製品の宣伝トークではない、DIYユーザー側に立ったアドバイスが持ち味。通称「フジモン」。
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