通好みの電装カスタム
純正キーレスでUS風のコッコッ(キュッキュッ)音を出す方法(前編)
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音が出ないタイプの純正キーレスでロック╱アンロックしたときに、サウンドアンサーバックさせる方法を解説。なお純正で「ピー」「ピーピー」音が出る場合でも、US風の「コッコッ(キュッキュッ)」音に変えることもできる。
ハザードアンサーバックのみの車でも音を出せる
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以前に「後付けキーレスで音が出るようにする方法」を紹介しましたけれど……
●レポーター:イルミちゃん
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今回は後付けキーレスではなく、純正キーレスエントリーで音を出すための方法について解説します。
●アドバイザー:CEP 岡本研究員
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音が出ないタイプの純正キーレスに、音だけ追加するということでしょうか?
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そうですね。ロック時アンロック時に音が出るように、サイレンと電装ユニットを追加するんです。
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これを使うと、純正でハザードランプのアンサーバックしか付いてない車でも、音が出せるようになります。
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なるほどォ。
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ちなみに純正で音が出る場合でも、音色を変える目的で付けるのもアリです。
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え……!?
純正で音が鳴るのに? -
今どきの車だと純正でも音が出ますが……、純正の音は、ピーっていうブザー音じゃないですか。
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ロック時に「ピー」、アンロック時に「ピーピー」ですね。
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それをUS風の……アメリカ映画に出てくるような「コッコッ(キュッキュッ)」という、カッコいいサウンドに変更できるのです。
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では純正キーレスで音が出ない人も出る人も、憧れのコッコッ音が出せるんだ!
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そういうことです。
サウンドアンサーバックキット
純正キーレスにUS風のサウンドアンサーバック機能をプラスする、CEP・サウンドアンサーバックキット
✔ ひとくちメモ
※アンサーバックキットの選び方については、「アンサーバック後付け入門ガイド」から読むのがオススメ。
サウンドアンサーバックキット
取り付け方法
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サウンドアンサーバックの取り付け方法を、教わっていきます。
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今回はタントをモデル車に説明しますが、汎用キットですので、他車種でも取り付けの基本は同じですね。
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どんな作業内容なんでしょう?
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常時電源、ACC電源、ロック信号線、アンロック信号線の4つを取り出してボディアースする。あとは、エンジンルーム内にサイレンを設置します。
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ユニット本体は?
室内側に置くんですよね。 -
そうですね。だからサイレンとつなぐために、車内から車外へと配線を出さないといけません。唯一、苦戦しそうなポイントがあるとすれば、そこでしょうね。
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電装ユニットの取り付けとしては、そんなに難しい部類ではなさそうです。
車両に取り付ける前の事前準備
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まずキットに付属しているハーネスの仕込みですが、不要な配線を抜きます。
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なお、車種専用のサウンドアンサーバックキットを使っている場合は、この作業は不要です。
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次に「赤」と「黄」の配線の先に、ギボシ端子オスを付けます。
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ギボシ端子を付けたことがない初心者の人は、「ギボシ端子の正しい付け方」を参考にしてください。
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そして黒はボディアースする線なので、クワ型端子を付けておきます。
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付け方が分からない人は、「クワ型端子の付け方」も見てね〜。
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茶色はロック信号線、グレーはアンロック信号線につなぐので、それぞれエレクトロタップを付けておきます。
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コネクターの付け方は、「エレクトロタップの正しい使い方」を参考に。
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今回はエーモンの白いコネクター(細線用)を使っていますが、これは車両側のロック線とアンロック線が細線だったためです。
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そのあたりは純正配線の太さによって変わる(赤いコネクターを使う場合もありうる)ので、注意しましょう。
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「緑」は、サイレン側プラス線につなぎますが、これは車外へ出す線なので、後から端子を付ける。サイレン側の赤には「ギボシ端子オス」を付けておきます。
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ちなみにサイレンのマイナス線はアース線なので、クワ型端子が付いています。
マイナスドライバーで端子部を押しながら引けば、配線を抜ける
ピンク、白、緑/白、オレンジは不要なので抜く
赤と黄色は、ヒューズ電源のメス端子とつなぐ予定なので、オス端子を付ける
黒には、クワ型端子を付ける
茶色とグレーは、純正配線に割り込ませる準備
緑は切りっぱなしのままで、サイレンのプラス(赤)側だけ端子を付けておく
ヒューズボックスを探す
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次は、電源取り出し方法の解説です。
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今回取り付けるタントは、グローブボックス裏にヒューズボックスがあります。
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左右に引っ掛けてあるので、片方向にズラしながら、片側ずつ外します。
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奥も噛んでいます。左右のロック解除後に上に引っ張って外しましょう。
グローブボックスを外す
ヒューズから電源を取る
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常時電源とACC電源が必要なので、これはヒューズボックスから取ります。
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定番のエーモンのヒューズ電源を使っています。
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そしてあらかじめ仕込んであった、ユニット側の「赤」を常時電源に、「黄色」をACC電源につなぎます。
常時電源と、ACC電源を両方確保する
ヒューズからの電源取り出し方法は、「ACC電源をヒューズから取る方法」および、「常時電源をヒューズから取る方法」を参考に。
ボディアースする
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事前にクワ型端子を付けておいた黒いアース線を、ボディアースします。
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今回はグローブボックス裏の金属部のネジがあったので、そこを利用しています。
車体金属部に設置してあるネジをゆるめ、共締めする
取り付け作業後半、次ページに続きます