デイライト加工のQ＆A

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80ハリアー・Sグレードのヘッドライトでデイライト加工はできますか？

80ハリアーのデイライトに関する相談。「80系ハリアーのSグレードはデイライト点灯しない」ことを注文した後に知ったが、点灯させたい。加工で何とかならないのか。……という読者からの質問。

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  DIYラボ読者の方から頂いた、80ハリアー・Sグレードの悩み相談です。

  ●レポーター：イルミちゃん

■ 質問

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80ハリアーをこの3月に注文しました。深く考えずSグレードにしてしまい、引き渡しは6月予定なのですが、ライトのデイライトが点灯しないことを後で知りました。

さほど車に興味がなかったので、「とりあえずSグレードで」となったしだいです。でも、やはり気になります。というより、気になって仕方がないデイライト。それが無いと古いタイプに見えてしまう。

安全装備やデジタルミラーには全く興味が無いのに、何故デイライトにこだわるのかは自分でも不思議です。

（DIYラボの過去記事で）60系ハリアーのデイライト化がなされていたのと同じように、この80系のSグレードでも、できないでしょうか？

質問者╱いなかのカエルさん

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  最近はグレードによってヘッドライトが違うパターンが多いので、こういう悩みが増えております……

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  というかクルマ好きじゃないと言いながら、DIYラボに連絡してくるのが不思議な感じのする方ですね。

  ●アドバイザー：球屋 森田研究員

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  たぶん本人の自覚がないだけで、十分車好きと思われます。でなきゃ、デイライトにここまでこだわらない気がするし。

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  いずれにしても「納車されたらカタログのヘッドライトと違う……聞いてないよ( ;∀;)」という悩み相談は、LED加工専門店の球屋にも、よく寄せられます。

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  なお、いなかのカエルさんは「ヘッドライト移植」までの大胆なことを考えているわけではありません。その点は、いちおう確認しました。

”その通りで、ライトの交換までは考えていなくって、配線等の改良でスモールライトだけを昼間に光らせられないか、ということを願っています。

※いなかのカエルさんのメールより、一部を抜粋

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  それはそうですよね。ちなみに80ハリアーのL型2連ヘッドライト（左右）を新品で揃えると、約40万円しますので、SグレードとGグレードの車両価格差に迫るものがあります。しかも移植となると、工賃もかかるし。

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  ヘッドライト移植で解決するのは、出来たとしても、まったく現実的ではない。

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  ただ、Sグレードのヘッドライト加工っていうのは、球屋でもまだ前例がないんです。

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  ……そうなんだ。

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  僕自身がまだSのヘッドライトを見たことも無いので、断言はできませんが……デイライト点灯加工は、おそらく出来るとは思います。

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  おお！ 新型トヨタ車をいじり続けている森田研究員なんだから、そのへんはある程度は予測つきますよね。

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  しかし外側にはおそらくポジション電源などは無いと思うので、ヘッドライトを分解して、ポジションLED（またはその回路）にアクセスすることになるとすれば……

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  フムフム。

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  ポジションのデイライト化のためにバンパー・ヘッドライトを外して、ヘッドライトを分解して……なんて作業になってくると思われ……



✔「フロントバンパーの外し方（新型80ハリアー編）」参照。



✔「新型80ハリアーのヘッドライトを殻割り（分解）してみた」参照。

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  けっこう大がかりになるってことですね。

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  そうなんです。なので、回答としてはおそらく出来るとは思うけど、工賃1～2万円とかでできる施工にはならないかなと思います。

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  ではいくら位する加工メニューになるのか。

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  現時点では予想ですけど、球屋の場合で最低6万円位～っていう作業レベルになってくるかと。

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  なるほど、なるほど。

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  デイライト点灯のためだけに、そこまではやらないですよねぇ？

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  まあ、そのへんは人それぞれ分かれてくるところだとは思いますが……仮にDIYでやろうとする人がいたら？

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  今回のヘッドライト加工の内容は「ポジションLEDの回路に、IG電源などを流す」ということですよね？

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  はい、理屈はそうなりますが、実際の作業はそう単純ではありません。

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  と言うと？

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  まず、ここ数年の新しい車は基本的にはヘッドライト周りでは電源が取れないので、車内から電源を通してくる必要があると思っておいたほうがよいです。

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  デイライト用のIG電源を、車内から引っ張ってくることになるのか。

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  あと、これも最近の車種の話なんですが、12V駆動させていない場合も全然あるんですよね。例えば、70Vまで昇圧されているウインカーもありました。

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  え～っと……それは、DIYにどう影響してくるのか？

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  比較的新しい年式の車で電装の作業をする場合は、プラス＝12Vとは決め打ちをしないこと。

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  「車の電源は12V」と認識していたのが、通じなくなるのか。

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  あと、その逆で、0V(ゼロボルト) ＝アースと決め打ちしないことです。マイナス制御が増えてるので、常時アースと思いきや……みたいなパターンには注意が必要です。

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  なるほど。

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  まあ、アースに関しては、ライトの周りにアースポイントは必ずあるので、取れない心配はないですけどね。

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  ようするに今回のような加工も、検電テスターでIG電源を調べて、それをポジションの回路に流す……なんていう単純なやり方では無理ですよー、ってことね。

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  スキルは人それぞれですので、DIYでやるのが絶対不可能とは言いませんが、昔の車のようにプラスかマイナスの二択ではないので、駆動電圧も含め、解析しながら作業できないと無理です。

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  80ハリアーのSグレードのデイライト点灯加工は未知数ながら、おそらくは、こういうレベルの作業になってくるだろう……というお話でした。