電装DIYの知識

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ワイパー間欠時間コントローラーと、間欠ワイパーキットの違いは？

間欠ワイパーは地味に進化しているため、車の世代によって格差がある機能。この格差を埋めることが可能な、「ワイパー間欠時間コントローラー」と「間欠ワイパーキット」の違いを説明しよう。

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  前回は、間欠ワイパーを後付けする間欠ワイパーキットを解説しましたが、実は似たようなアイテムが、もうひとつあります。

  ●アドバイザー：CEP 服部研究員

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  似たようなアイテム？

  ●レポーター：イルミちゃん

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  それがワイパー間欠時間コントローラーです。



コムエンタープライズのワイパー間欠時間コントローラー

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  こちらは名前からして、間欠時間の調整用？

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  そうなんです。こっちは、すでに間欠ワイパーが付いている車に対して、間欠時間の調整機能だけをプラスするという発想です。

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  でも、間欠ワイパーキットにも、調整機能（ボリューム）は付いていましたよね？

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  そうなんですが、使い勝手に両者の差が出てきます。

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  ……と言いますと？

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  まず間欠ワイパーキットを後付けした場合は、純正ワイパースイッチはオフにした状態で、後付けしたボリュームを回します。


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  そしてボリュームを戻せば、そのままワイパーオフにできます。

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  つまり、雨が強くならない限り、純正ワイパースイッチには触らない。

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  いっぽうワイパー間欠時間コントローラーの場合は、純正ワイパースイッチを「INT」の位置に合わせて使います。

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  それって、純正で間欠ワイパーを使うときと同じですね。

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  そうです。あくまでも、間欠時間だけを、後付けしたボリュームのほうで任意に調整しておくのです。


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  ワイパー間欠時間コントローラーのボリュームは、時間調整だけで、オフにはできません。

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  オンオフの操作は？

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  純正ワイパースイッチで、今まで通りやります。

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  ああ、そういうことね。

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  普段はボリュームに触る必要はなく、純正と同じワイパー操作なのでやりやすいのです。

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  な〜るほど。

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  ということは、間欠ワイパーは付いているけれど時間調整まではできない車の場合は、「ワイパー間欠時間コントローラー」のほうがいいってことになりますね。

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  ただし、間欠ワイパーキットは基本的にどの車種でも取り付け可能（※ごく一部に例外あり）なのに対して、ワイパー間欠時間コントローラーは、今のところダイハツ車用しかありません。

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  それはなぜ？

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  まずダイハツ車は、現行世代も含めて、間欠ワイパーの時間調整機能が付いていないんですね。


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  つまり、昔ながらの時間固定の間欠ワイパーですね。

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  そうです。しかし、回路的には昔ながらのワイパーとは違い、コンピューター制御なんですよ。

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  ホホウ。

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  ワイパーを動かすモーターの配線が、直接ワイパースイッチまでつながっているわけではない。

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  コンピューターが出力した信号で、ワイパーが動いているんだ。

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  そうなんです。そういう構造上の理由から、ワイパー間欠時間コントローラーが開発できたんですよ。でも回路的な事情で、対応できる車種が限られているのです。

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  なるほど。
  だから今のところダイハツ車のみなのか。

それに対して間欠ワイパーキットが取り付けできない車種は、ほとんどありません



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  両者に、取り付け作業上の違いはあるんでしょうか？

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  作業内容はほぼ同じです。信号の出力先としてつなぐ線に違いがある程度。どちらを選んでも、ハンドルコラムカバー付近の取り付けです。

パカっと開けて、この中で配線作業


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  車速信号を取るか取らないかは任意（※）で、取らない場合は、ハンドルコラムカバー周辺だけで配線作業が完結します。

✔ 車速信号を取ると、停車時の間欠ワイパー時間が、設定時間の2倍になる。停車時のワイパー回数を減らしたい人は、つなぐ。