予約ロック関連

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予約ロックキット（助手席ドア用）の取り付けに必要な、配線の知識╱後編

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予約ロックキット（助手席用）の取り付けに必要な配線を解説。その中で「なぜIG電源が必要か？」だとか、信号用のドア開閉検知線（ドアカーテシ線）に割り込ませる配線の取り扱いなども、サクッとわかりやすく教わった。

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  「ドアロック線・アンロック線の探し方として、注意しておきたいこと」の続き。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  ロック線・アンロック線とのつなぎ方は前回解説したので、残りの配線についてです。

  ●アドバイザー：CEP 服部研究員

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  ほかに必要な電源や信号は何なのでしょうか？

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  予約ロックキット・助手席用に必要な配線（電源や信号）は以下の通りです。

予約ロックキット 助手席ドア用 に必要な配線
	常時電源
	アース
	IG電源
	ロック線（助手席ドア）
	アンロック線（助手席ドア）
	ドア開閉検知線（ドアカーテシ線）

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  電源は常時電源とアース。それからIG電源も必要です。

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  ヒューズから取る場合は、下記記事が参考になります。

✔ 常時電源を取るのに適したヒューズはどれ？

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✔ IG電源を取るのに適したヒューズはどれ？

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  メインの電源には常時電源を取るんですね。ではIG電源はなんのため？

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  IG電源は「エンジンがかかっているのか、かかっていないのかを検知する」信号として取ります。エンジンオフ以外のタイミングでは、なにもしない電装品なので。

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  エンジンがかかっている間は、働かないようにしているんですね。

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  もともとエンジン始動中はロックできませんからね。ノーマルとの違いは「エンジンオフ時に助手席ドアを開けた状態で、予約ロックできる」ことです。

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  だとすると、IG電源の代わりにACC電源を取ったとしても問題はないのかな？

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  はい。それは大丈夫です。エンジンがかかっている状態を検知するのが目的なので、この場合はIG電源もACC電源も同じですね。

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  では、あとはドアカーテシ線（ドア連動線）を取ればいいだけね。

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  ドアカーテシ線は、一般的にはドアスイッチ裏から取る方法が分かりやすいですね。



「カーテシ線（ドアカーテシ線）とは？ どこから取るのが正解か？」参照。

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  ここでの注意点は、ドアカーテシ線もカットして割り込む必要がある点です。


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  単なる接続ではなくて「割り込み」をする…？

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  これはなぜかというと、助手席ドアが開いた状態でも「ドアを閉めたことにする」信号を（車両に）送るためです。

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  そっか！ ドアを閉めたことにしているから、ドアが開いていても（予約）ロックできるんだ。

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  車両側（コンピューター）からするとドアが閉まっていると検知した状態だからこそ、純正のロック手段を使って予約ロックができるのです。

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  考えたなァ。

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  ただ今の説明は、簡易的に言えばの話で、実際のユニットの制御はそう単純ではありませんが…。

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  と言うと…？

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  単に「ドアを閉めたことにする」だけだと、ルームランプが点灯してしまったり、自動再ロック（※）が働いてしまったりと、いろいろ不具合が出てきます。

※ アンロックしてもドアが開けられなかった場合には、一定時間後に再度ロックをかける純正機能。

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  言われてみれば、そうだ。

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  そもそも「助手席ドアが開いた」という信号（トリガー）は、いろいろな目的で車が利用しています。

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  それを勝手に、社外ユニット側で「助手席ドアが開いているのに閉まっていることにする」なんていう制御をすると……

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  当然ながら、いろいろな問題点が出てくるわけです。

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  なんか心配になってきたけど、コムエンタープライズの予約ロックキット・助手席ドア用はそのへんは大丈夫なんでしょうか？

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  もちろん問題をクリアできたので、製品化もできているのです。ただ、助手席ドアの予約ロックを実現するのはカンタンではなかったので、開発には時間がかかりました。

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  ……そんな余談も含めつつ、予約ロックキット（助手席ドア用）に必要な配線について、解説してもらいました。