LEDの気になる話題
防水のネオピクセルLEDテープを車外で使うことは可能なのか？
今どきはネオピクセルLEDテープにも「防滴・防水仕様」があって、イベント時などに車外に付けたいと考える人もいる。しかしネオピクセルLEDを搭載したテープLEDを車の外装で使うなら、知っておきたいことがある。
動きのあるネオピクセルLEDテープには防滴や防水仕様もある
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先日、グリルイルミネーションキット登場のニュースがありましたが……
●レポーター：イルミちゃん
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これはあくまでもグリル用であって、アンダーLEDなどには向かないという話でした。
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そうですね。長さ的にも短いし、長さを合わせてカットすることもできませんので。
●アドバイザー：エルパラ 平川研究員
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ということはやはり、アンダーLED用などでは長いテープLEDを使うしかないってことですよね？
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そうなると思います。
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では、イベントやオフ会用途で、グリルイルミネーションキットのようにちょっと派手めのイルネーションをやりたいとすれば、ネオピクセルLEDテープ（↓）を使うとか？
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このネオピクセルLEDを車外に用いるのは可能ですか？ 例えばグリルやアンダーLEDなどに。
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う～ん……。
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公道で、動きのある光モノはNG（※）ですが……
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でもネオピクセルLEDテープなら、ふだんは青や白の単色点灯にしておくこともできますよね？
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言っていることは分かるんですけど……ネオピクセルLEDテープでアンダーLEDをやるのは、あまりオススメできません。
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え？
もしかして水に濡れるから？ -
いいえ。理由がそれだけなら、防滴タイプ（クリアドーム）やシリコン防水タイプのネオピクセルLEDテープもあります。
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防滴どころか防水まであるじゃないか！
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ひとつ補足しておくと、シリコン防水タイプは内部に空洞があるので、寒暖差がはげしい場所で使うと結露をおこしやすいデメリットがあります。
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う……。
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だから、もしもイルミスタ（LED加工専門店）の野本研究員が車にネオピクセルLEDテープを使うとしたら、（防水より）防滴タイプを選ぶはずです。
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なら、それでアンダーLEDはできますよね？
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ただ、ネオピクセルLEDテープを車外で使うことには、べつの懸念があるのです……。
LEDをひと粒単位でコントロールする〈ネオピクセルLEDテープ〉。動きのあるイルミネーションが楽しめるテープLEDだ。
✔ 基礎知識は「Neo Pixel（ネオピクセル）LEDテープの光らせ方」参照。
車外で使うなら「流れないRGBテープLED」のほうが無難
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ネオピクセルLEDテープは、LEDの一粒一粒にICチップが内蔵されています。
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だからこそ、プログラムによって1粒単位で色や明るさをコントロールできるのですが……
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ネオピクセルはIC内蔵の新世代LED！
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しかし、IC内蔵のLEDっていうのは、そのぶん耐久性は低いと見たほうがいいと思います。
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……そうなの？
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LEDに内蔵されているICチップの足は非常に細くて、髪の毛よりぜんぜん細いボンディングワイヤーでつながっています。
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上の拡大写真だと、そのボンディングワイヤーとかいう線が確認できますが……肉眼ではよく見えません。
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それが、ICチップに何本もつながっています。
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見るからに繊細な作りですね。
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LED自体の耐久性について「ワンチップLEDより、3チップLEDのほうが壊れやすい」という話はしたことがありますが、ネオピクセルLEDは3チップ＋IC内蔵ですから、切れるリスクはさらに上です。
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ムムム。
そういう見方もあるか。 -
特に振動や温度差が過酷な環境下での使用はあまり好ましくありません。車外などがまさにそういう条件なのです。
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……ナルホド。
確かに防水性とは別問題ですね。 -
同じ、流れるRGBテープLEDでも「SUPER流れるテープLED」のように外部（基板上）にICが付いているほうがまだ耐久性としては良いと言えますが……
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しかし、これにしたって「テープLEDにICチップが実装されている」点では、普通のLEDテープよりは振動に弱いと言えます。
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じゃあ、振動に強くて、派手なイルミネーションが可能なテープLEDってどんなテープLED？
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そういう意味では、ICチップを搭載していないシンプルなRGBテープLEDのほうが、安心感は高いと言えます。
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ICチップを搭載していないRGBテープLEDとは、具体的にはどういう製品のことでしょうか？
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ようするに、流れないRGBテープLEDということです。
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そういうことか。
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普通の流れないRGBテープLEDの中にも、防滴（クリアドーム）とか防水タイプはあります。
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さらに防水性の高い、全灌（ぜんかん）防水タイプもあります。
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普通の（流れない）RGBテープLEDは、防水ラインナップも豊富にあるんですねぇ。
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そうなんです。
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外装でRGBを使うのであれば、このあたりが無難ってことなんだ。
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RGBという時点で、3チップ搭載（RとGとBのチップを積んでいる）ですから、厳密に言えば普通の単色ワンチップLEDよりは切れやすいですけどね。
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今日勉強した目線でLEDを選ぶ感覚はなかったなぁ。
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もちろん、イベントデモ用途などでしたらネオピクセルLEDテープもいいとは思いますが「1回インストールしたらいつまでも使えるモノではない」とわかっていたほうがいいでしょう。
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LED屋の平川研究員が言うんだから、そうなんでしょうね。
Super流れるテープLED
「Super流れるRGBテープLED」のサイズは、1m・2.5m・3m・5mがある。エルパラで販売されている。
防滴でLED搭載数の多いRGBテープLED
防水（IP68）で、LED搭載数の多いRGBテープLED
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