車とアウトドア

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ソロ車中泊向けベッドキットの寸法を決めるうえで、考えておきたいこと

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ソロ車中泊向けにフラットキット（ベッドキット）を組むには、天板の全長はどのくらい必要になるのか？ 車内空間の広さは車種によるし、身長は人によるとはいえ、最低限必要なラインはある。いっぽうで長さを優先すれば前席のシートポジションに制約は出る。このあたりのバランスで考えると…

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  「車中泊に不利なシエンタ（7人乗り）でのソロフラットキット製作に挑戦」の続き。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  今回はソロフラットキット（ソロベッド）を組むにあたっての、天板の寸法について解説しておきます。

  ●イルミスタ・アウトドア：長さん

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  どのくらいのサイズの天板が入るかは、車種によりけりなんだろうけど……

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  そうですね。しかしベッドとして使う以上は、最低限必要なサイズというものがあります。

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  ふむ。

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  今回製作したNHP170シエンタ（7人乗り）では、お客さんとの打ち合わせの結果、170センチの長さの天板で製作していますが、これはいつもより短めです。

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  そこにも意味があるのでしょうか？


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  この仕様であれば、助手席シートは少しリクライニングした状態で、スライドは「1番後ろから1段前にした状態」まで下げることができます。

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  助手席シートも十分ゆとりをもって使える、ってことね。

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  そうです。今回は女性オーナーさんだってこともあって、打ち合わせの結果、170センチに決まりました。

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  なるほど。

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  なお、キット版のほうでは「ロングタイプ」の180センチバージョンも用意することにしました。「標準タイプ」は170センチですが。

※詳細はイルミスタのシエンタ 170G系 7人乗り専用【TNキット】参照。

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  男性が使うとなると、180センチくらいはほしいケースが多いと思います。

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  それは身長が170センチ以上の人向けの話？

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  いや、そんなことはないです。身長169センチの人が全長170センチのベッドキットで寝られるか、っていったら、しんどいので。

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  ピッタリだとキツイかな。

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  車中泊に使うベッドキットであれば、特に寝るときのアタマ側には余裕がほしいと思います。最低でも5センチ、できれば10センチとか。

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  じゃあ身長160センチ代後半の人が使うとして、170センチより180センチあったほうがいいってこと？

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  あったほうがいいと私は思いますね。前席シートをリクライニングしているぶん、アタマの上にはシートの背中がカブってきてしまうし。


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  あー。思ったより圧迫感があるかもしれない。

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  そうなんです。寝転がった目線の上にシートがカブってくると、髪の毛が当たったりもしますよ。

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  朝起きたら髪の毛がペッタンコになっているかも…。

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  いろいろ考慮すると一般的な男性の体型で、180センチはほしいというのがひとつの目安かなと。

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  今までの車種での製作例では、180センチはクリアできていたのでしょうか？

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  ハイ。今までの車種は91センチの天板を2枚使っていたので182センチあったんですよ。


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  そうだったのか。今回のシエンタが短めなんだ。

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  ただ「前席のシートポジションを、あまり前に動かしたくない」としたら、車種によっては170センチのほうがいい場合もあるでしょうね。

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  どっちを優先するか、という話ですね。

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  だからシエンタでは2バージョン、180センチのロングモデルも用意しました。それでもまだ普通に座れるくらいのシートポジションはキープできると思います。

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  なるほど。

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  あるいはリクライニングを起こせば、180センチでもシートは一番後ろまで下げられると思います。

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  フムフム。

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  それから、そもそも天板のほうがフレーム枠より出ているので、天板を外した状態ならば、前席シートは普通に後ろまでスライドできますよ。


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  170センチと180センチの違いは天板だけです。フレーム枠の足の位置は同じで、天板が伸びるだけなんで。

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  板を外した状態なら、どっちでも条件は同じなのね。

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  そのあたりまで含めて考えると、やはり一般的には180センチバージョンのほうがオススメはしやすいです。

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  車中泊に使うベッドキットの長さの目安として、シエンタ以外の車でも参考になりそうな話です。