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レクサスにiPhoneの画面を映すミラーリング方法。しかもデジタル映像入力でキレイに!
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![レクサスの純正モニターにiPhoneの画面をミラーリングしている](../images/recipe-83-01.jpg)
レクサス純正モニターに、iPhone(スマホ)の画面をミラーリングする方法。従来のアナログ方式のやり方ではなく、デジタル映像入力で高画質なミラーリング。情報が揃っていればDIYでもできる作業だ。
レクサス純正モニターに相応しい、高画質ミラーリング環境を作る
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「外部入力のないレクサスが増えても、デジタル映像入力を可能にするHVXの知識」の続きです。
●レポーター:イルミちゃん
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ここからは具体的に、HVXを使ってレクサスの純正モニターにスマホ(iPhone)の画面を映す方法を解説していきましょう。
●アドバイザー:ビートソニック ワタナベ研究員
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従来のアナログ方式のミラーリングではなく、デジタル映像入力による高画質ミラーリング方法なんですよね。
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そういうことです。まずは、HVX(本体ユニット)の取り付け方法について。
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純正モニターと純正デッキの間に割り込む……という話でしたが、なんだか難しそうな。
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……と思うかも知れませんが、実際の作業はカプラーオンで割り込むだけです。
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ホホウ。
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HVXの本体ユニットと、付属のハーネスはこうなっています(↓)
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白いカプラーがデッキ側、青いカプラーがモニター側に割り込むカプラーです。
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それぞれオス・メスになっていて、割り込めるようになっているんだ。
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ハイ。
実際の接続図はこうなります。 -
ただ、カプラーオンで割り込ませるためには、純正モニターと純正デッキを取り外さないといけません。
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レクサスは、純正モニター(ナビ)を外すのが大変なんですよね。
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パネルを外す手順などが完全に車種ごとなので、外し方を知らないと難しいでしょうね。
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ふむ。
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でもご安心を。その分解手順についても、ビートソニックの公式サイト上で詳しく解説しているのです。
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なるほど! そこをガイドしてくれるなら、HVXの取り付けはそれほど難しくはなさそう。
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モニターとデッキさえ外れれば、配線作業はカンタンですからね。
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HVXのユニット本体はどこに置くのでしょうか?
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配線の長さには余裕を持たせてあるので、グローブボックス内などに設置するのがよいかと思います。
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あとはこのHVX本体に対して、スマホを接続すればいいわけか。
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今回はiPhoneを例に、HVX本体との接続方法を解説していきましょう。
使用アイテム
![ビートソニックのHVXシリーズ 本体ユニット](../images/recipe-83-02.jpg)
ビートソニックのHVXシリーズ
HVXの背面
![HVXの本体背面側](../images/recipe-83-03.jpg)
![HVXの本体と、付属ハーネス](../images/recipe-83-04.jpg)
![HVX取り付けの配線図(接続図)](../images/recipe-83-05.gif)
✔ レクサスのモニターやデッキの外し方は車種ごとにバラバラなので、ここでは詳しくは解説しない。
✔ ビートソニック公式サイトのHVXシリーズから、車種別の製品詳細に入ると、取り外し手順PDFが用意されている。
![レクサスのグローブボックス内にHVX本体を設置](../images/recipe-83-06.jpg)
ビートソニックデモカー・レクサスHSの設置例。
iPhoneの画面をレクサス純正モニターにミラーリングする方法
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iPhoneは、HVXのオモテ面のポートにつなぎます。
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HDMIポートと、USBポートがありますね。
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USBポートは、iPhoneへの給電用です。データ通信とは関係ありません。
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ミラーリングしていると、電池がどんどん減るから。
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そうですね。HVXは、2.4Aの急速充電にも対応しています。スマホ判別ICみたいなものが入っていて、スマホの機種を認識して、最適な急速充電を行います。
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そして、データ通信はHDMIのほうで行うんだ。
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iPhoneの場合は、ここでアップル純正の「Lightning - Digital AVアダプタ」(※)を使います。
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「Lightning - Digital AVアダプタ」を使えば、USBで給電しつつ、HDMIでHVXとつなげます。
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接続方法としては、これで全てです。
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べつに難しいところはなさそうですね。
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工夫する余地としては、USB充電ポートとHDMIポートを延長して、車内の手元に設置しておくと、より便利です。
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これなら、グローブボックスを開けてゴニョゴニョiPhoneを接続するといった作業を毎回する必要がなく、スマートです。
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……なにコレ。
どうやったんですか? -
こういう製品が別にあるんですよ。
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このUSB10は、トヨタ車やダイハツ車、ホンダ車などのスペアスイッチホール(空きスイッチパネル)に、USBとHDMIを設置するための延長ケーブルです。
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これを使えば、HVXの本体ユニットは奥に隠してもいいってこと?
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そういうことですね。HDMIとUSBさえ延長してオモテに出しておけば、他は触る必要がありませんので。
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こんな便利アイテムがあるなら、HVXの本体は、純正モニター裏とかに隠してしまえるのでは?
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スペースがあればそれも可能なんですが、レクサスの純正モニター&デッキ裏は、そんな余裕がない車種が多いと思います。
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……そういうことね。
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ですので、本体設置場所としては、グローブボックス周辺が現実的だと思いますよ。
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なるほど。それにしたって、HDMIとUSBをオモテに設置しておくほうが、断然スマートですね。
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と思います。まあ、見た目を気にしなければ、USB10などはなくても、接続はできます。
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それでは! レクサス純正モニターに、デジタル信号でiPhoneミラーリング!
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このように、YouTubeもレクサス純正モニターで観られるってことです。
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既存のアナログ外部入力を使ったミラーリングとは異なり、iPhoneのデジタル映像信号をそのまま純正モニターに出力しているので、圧倒的に高画質です。
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さあ、そして、HDMI出力できるのは、なにもiPhoneだけではない……ということで次の実験に続きます。
![HVXの表面](../images/column-930-07.jpg)
![iPhoneとLightning - Digital AVアダプタ](../images/recipe-83-07.jpg)
※ Lightningコネクタを持つiPhoneやiPad用のオプションアイテム。Apple Lightning - Digital AVアダプタはAmazonなどでも入手できる。
![HVXの配線の全体像](../images/recipe-83-08.jpg)
![レクサスのコンソールにUSBポートとHDMIポートを増設し、iPhoneを接続している](../images/recipe-83-09.jpg)
![ビートソニックのUSB10](../images/recipe-83-10.jpg)
ビートソニックのUSB10
![ビートソニックのUSB10の全体像](../images/recipe-83-11.jpg)
✔ HDMIとUSBを延長しつつ、空きスイッチパネルに増設する仕組み。
![iPhoneの画面が、純正モニターにミラーリング出力できた](../images/recipe-83-12.jpg)
![ビートソニック・渡邊悠二](../images/adv-watanabe.jpg)
DIY Laboアドバイザー:渡邊悠二
カーエレクトロニクスの雄、ビートソニックにおける技術部のホープであると同時に、同社の「顔」としての活躍も期待される人物。プログラマー出身で、ITにも車にも強いが、いちばん得意なのは料理という説も。●ビートソニック TEL 0561-73-9000
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