電装DIYのきほん

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電源の分岐・分配に使えるワンタッチコネクターの新作

電源分岐や電源分配に使うコネクターの新作を紹介。「ワンタッチ電源分岐ターミナル」「ワンタッチコネクター」というネーミングに現れている通り、従来の手順を大幅にショートカットして、電源の分岐や分配ができてしまう。

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  「配線の分岐コネクター最新事情。2本線を1個で分岐できる！」の続き。まだまだ新型コネクターがある。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  電源線（主線）を分岐させて、電源を分配したいときに便利なコネクター類を紹介しましょう。

  ●アドバイザー：エルパラ 平川研究員

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  同じ分岐でも、純正配線の途中に割り込ませるのとは別ですね。

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  そうです。ここで紹介するのは、1本の配線を、2本……あるいは3本以上に分配するコネクターです。

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  だとすると、以前に教わった端子台に近いイメージか。

  ※「端子台とは？ その仕組みと使い方を初心者向きに解説」参照。

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  「電源を分配する」用途は同じですが、端子台よりはるかにコンパクトで簡単に分配できるのがこれ（↓）



ワンタッチ電源分岐ターミナル。2タイプ、2カラー（白と黒）の4種類あり。エルパラで買える。

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  使い方はまず、配線の被覆を8ミリむきます。


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  8ミリと言われても、厳密にやるのが難しそうですが。

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  分岐ターミナルの裏側に、8ミリのゲージがあるので、そこを使って測れますよ。


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  おお、なるほど。

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  そして、ロックボタンを押しながら、被覆をむいた配線を奥までしっかりと差し込みます。


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  で、ロックボタンから手を離すことで、配線がロックされます。


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  へー。

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  今差し込んだのが、入力側（電源側）です。

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  ふむふむ。

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  出力側も同様のやり方で、配線をつなぎます。プラス・マイナスを間違えないように。


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  ここでは、テープLEDの電源を分配する目的で、赤黒DCプラグケーブルを3セットつないでみました。

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  ということは、テープLED側のDCジャックにそのままつなげるから……

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  簡単に、3本のテープLEDに電源を分配できますね。

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  1個のコネクターで3分配だから、分岐コネクターの数も減らせる。

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  さらにもっと分配数の大きいタイプもありまして……


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  大きいほうは、出力が6系統もある。


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  つまり、電源の6分配が可能ですね。

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  配線の被覆むき以外は工具もいらないし、カンタンに電源を分配できますね～。

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  ただ、当然ながら出力が増えますから、電源が足りるかどうかには注意が必要です。

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  確かに。そういえば、ターミナル自体にも入出力のキャパがありますよね？

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  メーカー公表の定格では入力側（電源側）9アンペア、出力側がそれぞれ1.5アンペア……となっていますが、この手のコネクターは、実際の運用はその半分程度で見たほうが無難だと思います。

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  ふむ。
  そのあたりは、注意して使いましょう。

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  ワンタッチコネクターも、電源の分配に使えるコネクターですね。



エルパラで販売しているワンタッチコネクター

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  2ポートの「UC-02」は配線の接続用ですが、3ポートの「UC-03」や5ポートの「UC-05」なら、電源の分配ができます。

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  ワンタッチというからには、カンタンそうですが？

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  そうですね。こちらはまず、配線の被覆を、11ミリむきます。

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  ……11ミリ。
  またしても指定が細かい。

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  これもコネクターの裏側にゲージがあるので、芯線の長さを11ミリに合わせればOKです。


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  そしてレバーを引き上げた状態で、配線を差し込みます。


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  あとはパチンとレバーを倒すだけ。


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  同じことを繰り返していけばいいんだ。


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  3ポートの「UC-03」であれば、主線の送りができますね。


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  なるほど。3分配を繰り返しながら、電源線を延長していけるんだ。

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  ワンタッチコネクターは適合する配線の範囲も広いので、太さの異なる配線が混在する状況でも使えて便利です。

✔ ひとくちメモ

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ワンタッチコネクターの適合配線は、単線の場合で、Φ0.5〜2.0mmの配線に適合。撚り線はΦ0.7〜4.0mm