オートサービスショー2019・ルポ

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通信して記録を残す工具「トレサス」シリーズの新製品が続々登場

トレサスは、通信して記録を残す工具のシリーズ。自動車整備のあらゆる数値（締め付けトルク・ブレーキパッド残量・タイヤの残り溝など）を測定・通信・記録できる。連動する記録簿作成アプリも登場し、いよいよ工具の世界でも、今話題のIoTが進んでいく。

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  「KTC発の新ブランド・TRASAS（トレサス）は、自動車整備の最先端」の続き。

  ●DIYラボ別館 ユキマちゃん

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  オートサービスショー2019で、KTCはトレサスシリーズの新製品をたくさん出展（※参考出品）しています。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  トルクルの仲間が増えるんだね。

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  まず現状の製品ラインナップを整理。締め付けトルクを測定する「トルクル」の他、「ブレーキパッドゲージ」やタイヤの溝を測定する「タイヤデプスゲージ」は、すでに発売されていました。

✔ KTC公式サイトのトレサス参照。

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  そして今回、参考出品されていたのがまず、大型車用のタイヤデプスゲージと……


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  それから、タイヤハードネスゲージ。


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  ハードネスゲージってなに？

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  ハードネスゲージとは、タイヤのゴムの硬さを測るためのゲージのことね。

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  タイヤの硬さなんて測ってどうするの？

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  スタッドレスタイヤなどの表面が硬くなっていないかどうかを測ると、劣化具合をチェックできる。

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  おぉ、そういうことか。

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  溝が残っていても、経年変化でゴムが硬くなると、スタッドレスタイヤとしては役に立たなくなるのは知っていると思うけど……

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  でも、溝が残っているのにもう使えないって言われても、ナットクできないのよねぇ。スタッドレス高いし。

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  そこで、タイヤ表面の硬さを測定し、数値として記録しておきます。これがタイヤハードネスゲージ。


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  なるほど。だんだん硬くなっていくのが、数値で分かるようになるんだ。

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  そして同じくタイヤ関連で、トレサスのタイヤインフレーターも登場します。


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  タイヤインフレーターとは、要するにタイヤの空気入れね。

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  空気入れも通信する時代になるのか。

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  ポイントは、タイヤの空気圧が「いくつ」だったものが「いくつ」になったのかが記録できること。

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  フムフム。

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  「空気が減っていたので入れておきました！」って言われても、なかなか体感では分からなかったけど……

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  確かに。

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  調整前と調整後の値が、タブレットなどのアプリ上で「見える」ようになるので、整備内容に説得力があります。

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  そう言われてみたら、走りが軽くなった気がするわ。

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  それから、トルクルにも大トルクモデル（400～2000N・m）が登場しています。


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  そんな大きいトルクをどの場面で測るの？

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  これは要するに大型トラックやバスなど、大型車用トルクルってことね。

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  そういうことか。

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  大型車こそトルク管理の重要性が叫ばれている時代ですから、当然の展開と言えそうです。

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  そして、KTCがトレサスシリーズと連携するアプリをリリースします。

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  アプリ？
  タブレットとかスマホのアプリってこと？

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  そうそう。その名も「e整備」。自動車整備に特化したアプリケーション、ということです。

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  ホホウ。

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  基本的にはプロ向けなんだけど、トレサスシリーズと連携して、記録簿を作成するアプリケーションね。

整備の記録ができる…アプリ？



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  「12ヶ月点検」や「24ヶ月点検」ってあるでしょう？

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  ディーラーとかショップから、ハガキが来るやつ。

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  そういう「法定点検」は、整備内容や記録簿が決まっているんだけど、その記録簿をアプリで作成できるの。


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  記録簿の入力も「通信」でやるってこと？

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  そういうこと。トレサスシリーズのツールで測定したリアルな数値が、アプリの記録簿に転送されていきます。


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  スゴイ。
  整備の証拠を残すような話か。

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  計測結果そのものがデジタル信号で転送されるなら、人為的な入力ミスもなくなるし。

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  ようするに街の整備工場や、ショップ向けのアプリね。

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  基本はそうなんだけど、このアプリ、DIYユーザーにも使い道がありそう。

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  と言うと？

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  プロ向けの上位機能は有料だけど、アプリ自体は無料でインストールできるのね。

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  ほう。

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  そして「日常点検」とか「足回り点検」用の記録簿作成などの機能は、無料で使えます。



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  トレサスシリーズのツールと連携させて整備記録を残すこともできるし、なんならトルクルではなくて、普通のトルクレンチで作業して、その数値を直接入力もできる。

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  え、普通の工具でもいいの？

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  まあ、自動車整備の記録簿アプリとして使うぶんには、工具関係なしに誰でもすぐ使えます。

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  意識高い系のDIYユーザーにはいいかも♪

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  むろん、醍醐味はトレサスシリーズの通信機能と連携することだけどね。


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  ……それにしても自動車整備の世界にも、デジタル通信の流れが来ているわね。

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  今流行の「IoT（アイオーティー）」ね。

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  アイオーティーなら私も知ってるわよ。

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  へぇ……。ユキマちゃんが知っているとは意外な!? 知ってるなら説明してみてよ。

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  顔文字みたいなやつでしょ。
  （IoT）

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  ……ユキマちゃんの理解なんてそんなものよね。
  (ToT)