オートライト消灯タイミングもカプラーオン
トヨタ車のオートライト消灯タイミングを変更するには?
トヨタ車のオートライトはドア連動で消灯するが、それだと不便と感じる人もいる。そこで消灯タイミングを変更するのが、オートライトオフキット。実にさり気ないが、気が利いていてマニアック。それでいて取り付けはカプラーオンでOK。電装DIYデビューに好適かも。
トヨタ車のオートライトはドアを開けるまで消灯しない
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オートライトオフキット、という電装ユニットについて解説していきたいと思います。
●レポーター:イルミちゃん
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オートライトオフキットは、トヨタ車のオートライトの消灯方法を変更するユニットですね〜。
●アドバイザー:DENKUL 岡本研究員
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関係があるのはトヨタ車だけ?
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そうですね。というのもトヨタ純正のオートライトだけは、他のメーカーとはちょっと制御が違うところがありまして。
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ほほう。
……と言いますと? -
トヨタ車のオートライトって、エンジンを切った段階ではヘッドライトが消えないんです。
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それでは、いつ消える?
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トヨタ車は、ドアを開けた段階でヘッドライトが消灯する、という制御になっています。
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ドア連動消灯なんですね。
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しかし、エンジン停止したからといって、すぐに車から出る、とは限りませんよね。
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確かに。
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人を迎えに来ただけだから、まだ降りないとか。
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寝ようとしただけだ、とか。
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あるいは自宅に着いた時だって、急ぎの電話をかけるとか、荷物をまとめるとか。いろいろ事情があるでしょう。
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ちょっと考えただけでも、すぐに車内から出ないことってけっこうある。
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そうなんです。でも、そういう時はヘッドライトがつきっぱなしになってるわけですよ。
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自分で消せば?
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それはもう、オートライトじゃないですよね。本質的に言って。
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まあ、そうですね。
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一定時間が経過すれば消えるんですが、数十秒ではなく、何分単位の話なので、その間は気持ち悪いじゃないですか。
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それはそうかも。
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そこで、エンジンが停止した段階で自動で消灯する、という制御に変えるのが「オートライトオフキット」なんですね。
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実にさり気ない制御変更だけど、トヨタ車乗りには欲しい人が多い機能かも知れませんね〜。
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「どうして始めからそうなっていないの?」という、純正風の機能ですね。
エンジン停止してもライトが消えない
ドアを開ければ消灯する
DENKUL(デンクル)オートライトオフキット
デンクルのオートライトオフキット「DK-LIGHT」。ヒューズから電源を取るためのヒューズ電源も付属している。
カプラーオンで取り付けできるオートライトオフキット
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オートライトオフキットの取り付け方法をガイドします。
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デンクル製オートライトオフキットは、カプラーオンで取り付け可能です。
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ということは、配線加工する必要はないってことですね〜。
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そうですね。
C-HRを例に説明しましょう。 -
まずハンドルコラムカバーを外したいので、ハンドルを90度切った状態で、奥に見えるネジを外します。
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ネジは反対側にもあるので、逆方向にハンドルを切って外しましょう。
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そしてハンドルコラムカバーの下を内側に押し込むと、外れます。
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カバーを外すと純正配線のカプラーが見えるんですが、C-HRの場合はこのカプラーが関係しています。
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どのカプラーかは、車種によりますよね?
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そうですね。そのあたりは説明書を見れば分かるようになっています。
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抜いたところ(純正カプラーのメス側)に、オートライトオフキットのカプラー(オス側)を差し込み直します。
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純正側カプラーのオスメスに合わせた形状になっているので、間違った向きでつなげてしまう心配はありません。
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ということで必然的に、純正カプラーのオスに、製品側カプラーのメスがつながることになります。
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製品のハーネスからは、なにやら赤い線が1本(↓)出ていますね。
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これが電源です。
IG(イグニッション)電源を取る必要があります。 -
これはどこにつなぐんでしょう?
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ヒューズから取るのがカンタンなので、デンクルのオートライトキットには、ヒューズ電源が付属しているんですよ〜。
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なるほどね。
さすが親切設計。 -
C-HRの場合は、ヒューズボックスが助手席側なので、配線を助手席側に通します。
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そしてヒューズボックスからIG電源を取ります。どのヒューズを抜いて、ヒューズ電源と入れ替えるのか、といった情報は車種ごとの説明書で記載してあります。
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デンクルのキットは車種別なので、どのヒューズから電源を取るのかという点も、考えなくて済むのが利点。
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つまり、検電テスターで調べる必要もないってこと?
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そうですね。どれがIG連動なのか、とか調べる必要もなく、説明書通りに指定ヒューズと入れ替えるだけです。
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このパーツは電気が苦手な人でも、付けられそう。電装DIYデビューによさそうです。
モデル車はC-HR
ハンドルを一番上に上げておくとよい。
コレ!
カプラーを抜く
アンダーカバーを外す
そして赤線とつなぐ
DIY Laboアドバイザー:岡本 亮
「カプラーオンで簡単に取り付けできる」をテーマにした電装品を開発するDENKUL(デンクル)代表。車の電装、プログラミングの双方に長けている。工具大好き。●DENKUL(デンクル) http://denkul.jp/
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