通好みの電装カスタム

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パドルシフトでエンジンスタートできる、パドルスタートキット入門

パドルシフトでエンジンスタートができるようになる「パドルスタートキット」。取り付けたらどう動作するのか・どのように便利になるのか・操作方法は…など、基本的な導入ガイドから。

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  「パドルスタートキットとパッシングスタートキットの違い」の続き。ここからはパドルスタートキットの導入ガイドです。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  はじめに、パドルスタートキットを付けたときの動作について解説しておきましょう。

  ●アドバイザー：CEP 服部研究員

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  ふむ。

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  このキットを取り付けると、パドルシフトを引くことでエンジンを始動させたり、停止させたりすることができるようになります。

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  スタートスイッチの代わりになる。

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  そうですね。それによって、スタートスイッチが左側にある車でも、乗り込まずに外からエンジン始動ができます。

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  スタートスイッチが右側に来るようなものですね。

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  ちなみにパドルシフトは右側がシフトアップで、左側がシフトダウンですが、車の外から操作しやすいシフトアップ側（＋側）のみを活用しています。


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  まず、ブレーキを踏まないでパドルシフトを短く引くとACCオンになり、もう一回引くとIGオンになり、もう1回引くとエンジンオフになります。

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  純正スタートスイッチを、単独で押したときの動作と同じですね。

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  そして、ブレーキを踏みながら短く引くとエンジン始動が行えます。

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  ここまでは、純正スタートスイッチの代わりというカンジですが……

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  パドルスタートキットには、ノーブレーキスタート機能もあります。

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  つまり、ブレーキペダルを踏まなくていい。

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  パドルシフトを長めに引くと、ブレーキペダルを踏まなくてもエンジンスタートできます。

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  車に乗り込まずにエンジンをかけたい場面では、このノーブレーキスタートが役立ちますね。

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  そうですね。

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  キットの操作は分かりましたが、純正のパドルシフトとしての機能には何も影響はないのでしょうか？

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  それはないです。エンジンがかかっている状態でシフトがPポジション以外の位置にあるときは、今まで通り普通に純正動作となりますので。

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  なるほど。

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  パドルスタートキットは、シフトがPポジションにあるときしか働かないので、パドルシフトを使う場面では、なにも影響はないということです。

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  では、エンジンがかかっていてシフトがPポジションにある状態で、パドルシフトを引くと？

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  その場合は、エンジンを停止させることができます。

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  そういうことか。

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  つまり、やっている内容だけ見ると、以前に紹介したパッシングスタートキットとまったく同じです。引く対象が、ライトスイッチではなくて、パドルシフトを使っている、ということですね。

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  パドルスタートキットは、自動車メーカーごとのキットなんですね。

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  マツダ用・ホンダ用・スバル用・ミツビシ用に分かれています。



パドルスタートキット・マツダ用

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パドルスタートキット・ホンダ用

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パドルスタートキット・スバル用

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パドルスタートキット・ミツビシ用

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  つまりこのキット、汎用品ではないんですね。マツダ用とホンダ用では何か事情が違うんだ？

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  そうですね。自動車メーカーによってスタートスイッチ周りの回路の事情が異なるんです。

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  …なるほど。

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  それゆえにコントローラー本体の作りも違うんですよ。取り付けた結果だけ見れば、どれも同じことなんですが。

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  では流用は不可ですね？

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  ただ、コントローラー本体の仕様は、マツダ╱スバルは共通で、ホンダ╱ミツビシが共通です。

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  だとすると、マツダ車からスバル車に乗り換えた場合は、流用が効くのかな。

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  そうですね。ただ、付属品がちょっと違います。車の取り付け事情に合わせて、必要なコネクター類を同梱しているので。

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  もし移植する場合は、そのあたりは各自が用意すれば問題ないわけですね。

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  はい。ちなみにマツダ車はスタートスイッチが押しにくい車が多いので特に好評で、車を乗り換えるときにも、新しく買ったマツダ車に移植したいというお客さんが多いですよ。

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  その場合は、同じマツダ車だから、キットを買い直す必要はないんだ。

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  そうですね。現時点での適合車種で言うと、すべて共通のコントローラー本体で制御できていますので。

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  一生モノとまで言いませんが、使い出したら、長く愛用することになりそうな電装品ですね～。