LED自作コラム

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オスラムのウインカー用LEDをエルパラが販売開始。その意味するところは…

オスラム（OSRAM）のウインカー用ミッドパワーLEDが、LED通販大手・エルパラで販売開始になる。このニュース、一般の車好きDIYユーザーには無関係に思えるかもしれないが、意外な接点もある。

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  エルパラが新たに販売開始したLEDをレポートします。これは必要な人には必要なLEDですので。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  オスラムの0.5Wウインカー用LEDなんですが、ちょっと変わっていて6足のチップLEDなんです。

  ●アドバイザー：エルパラ 平川研究員

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  6足……というのは電極が6つ。

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  そうなんです。
  珍しい6極タイプの3532チップLEDです。



OSRAM 0.5WチップLED LY G6SP 黄色（1805）

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  足の内訳は、4隅がアノード（プラス）で、カソード（マイナス）は間にある1極。かなり特殊なレイアウトです。

裏面


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  ちなみにLEDチップのサイズはどの位かと言いますと……

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  3532チップなので、3.5ミリ×3.2ミリです。

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  定番の3528と近いサイズですね。

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  そうなんですが、そのサイズに6足が詰まっているから、ハンダ付けはけっこう難しいと思います。

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  確かに足が密集しています。これを別々にハンダ付けするのか……。

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  特に真ん中のカソード極がすごく細いです。

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  6つ足と言えば、自作用途で定番の5050も（3チップなので）6つ足になっていて、ハンダ付けがちょっと難しいLEDではありますが……



✔ 足の多いLEDをハンダ付けするときのやり方は「5050 3チップLED（SMD）をハンダ付けするコツ」参照。

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  その5050よりも、さらに高難易度バージョンというふうに考えて頂ければよいかと思います。

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  そのような扱いの難しいLEDを、販売開始した理由はなんなのでしょうか？

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  実はこれ、社外LEDテールランプのウインカー部分でよく使われているチップLEDなんですよ。

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  ほほう。

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  イルミスタの野本研究員がよく社外LEDテールランプの球切れ修理を行っているという話がありましたが……



✔「社外LEDテールの球切れは修理できるのか？ 修理費用の目安は？」参照。

>>>リンク先で詳しく読む。

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  そのイルミスタから「なんとか入手できないか」と頼まれたのがきっかけで、調達したものなのです。

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  そういう裏事情があったのか。

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  日本国内ではバラ売りしているお店がほとんどない、なかなかマニアックなLEDです。

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  フムフム。

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  それだけに、このチップLEDを使ったLEDテールランプが球切れすると、他のLEDを代用して修理するしかなかったんですが……

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  まあ、野本研究員はそういうの得意ですけどね。

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  しかし、なにしろ特殊な6足レイアウトですから、他LEDを使うとすれば無理矢理な付け方をするしかありません。

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  まあ、そうなるでしょうね。

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  だから、LEDテールランプの修理をする人で、困っている人がたくさんいるのではないか、と思われます。

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  それでエルパラで販売することにしたんですね。

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  0.5WのミッドパワーLEDなので明るく、色合いもとてもキレイです。特に色については、ウインカーの色としてはど真ん中ではないでしょうか。


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  さすが、社外LEDテールランプのウインカー部に採用されているだけありますね。

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  オスラムのLEDは、ウインカー以外にもいろいろなパーツで使われていますからね。

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  そうなんだ。

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  同じモデルの白色は、純正ナンバー灯に使われるケースなどがあるようです。なので今後、反響次第では、白や赤も販売するかもしれません。

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  ちなみに今回のLEDは、修理以外の用途で、車のDIYユーザーが積極的に使う理由はありますか？

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  う～ん、色や明るさの面ではオススメなんですけど、ハンダ付けの難易度は高くて自作用としてはどうなのかな、という気はするんですけど……

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  ……やっぱりね。

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  ただ、プロの加工者の人には良い選択肢のひとつになるんじゃないでしょうか。