圧着端子の正しい付け方と、使い方のルール
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圧着端子なら細線にも使える
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ギボシ端子は0.5スケア〜2スケアの配線コードでないと使えませんでしたが、圧着接続端子(3326)は0.25〜1.25スケアの範囲で使えるので、LED取り付け等では便利です。
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あれ? でもエーモンの配線コードは細線が0.2スケアでしたよね。0.25〜1.25スケアっていうことは圧着接続端子の守備範囲から外れてませんか?
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0.2スケア線の場合は、芯線を折り返して太さを稼ぐことで対応可能です。
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へぇ〜、こんなテクニックがあるんですね!
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この方法を使うと0.2スケア線にも圧着が可能です。
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細線にも使えるのは、ギボシ端子にはないメリットですねー!
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そうなんですよ。片側から0.2スケア、反対側から0.5スケア線を入れることもできますから、配線コードの太さを変換するという目的にも使えます。
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けっこう奥が深いなー、圧着端子も。
0.2スケアの場合は芯線を折り返す

細線にも使用可能

条件付きで0.2スケアの配線にも使える
防水で配線をつなぐこともできる!
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ギボシ端子にはないメリットがもう一つ! 防水タイプの収縮チューブと組み合わせれば、防水仕様で配線をつなぐこともできます。
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そっか。ギボシ端子は防水じゃないから、車外のLED配線には使えないんだった。
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圧着接続端子(3326)もそのままでは防水ではありませんが、付属の収縮チューブは使わないで、「防水収縮チューブ 4Φ」を使うんです。
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これを端子の前後を覆える長さで切り出しておきます。
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ここからの端子の取り付けは前ページで行った通りです。最後に端子上に防水収縮チューブをかぶせて、ドライヤーで熱を加えます。
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うーむ。応用技まで含めて考えると、ギボシ端子に勝ってるポイントも多いぞ。
防水収縮チューブ 4Φ

Amazonでも販売されているエーモン 防水収縮チューブ 4Φ(1196)
ハサミで切って使う

端子を付ける前に通す

熱で収縮するのは同じ

防水仕様で配線がつなげた!

細線専用の圧着端子もある
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今回メインで紹介した圧着接続端子(3326)以外にも、エーモン製の圧着端子はいろいろあります。
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「細線圧着接続端子」は、その名の通り細線専用です。
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細線というのは、つまり0.2スケア線のことですね。
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エーモンの配線コードでいうと一番細いのが0.2スケアですね。でも細線圧着接続端子はもっと細い線も含めて0.12〜0.2スケアまで対応しています。
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0.2スケア線なら、さっきの裏技を使えば圧着接続端子でもいいわけですが……、
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細線圧着接続端子のメリットは、ラジオペンチで圧着できるところですね。
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なるほどぉ。細線同士なら一番ラクなつなぎ方なんですね〜。
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もうひとつ「圧着接続端子」(ITEM NO.3340)というのもあります。これは0.3〜1.25スケア用なので細線には使えませんが、最初からスリーブが一体化しているのでそのまま配線を差し込んで圧着するだけ。カンタンです。
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というわけでいろいろな圧着端子が存在しているもようです。圧着端子の世界もまた、深いものがありますね。
圧着端子もいろいろある

0.2スケア公式対応の圧着端子

詳細はAmazonのエーモン 圧着接続端子(3325)
ラジオペンチでOK

差し込んで圧着するだけのカンタン圧着端子

詳細はAmazonのエーモン 圧着接続端子(3340)
配線コードを選ぶときは「太さ」を間違えるとリスクが生じる、という話については、DIYラボ〈動画部〉がYouTubeで解説しています。配線コードの選び方のおさらいにも最適。

DIY Laboアドバイザー:中塚雅彦
カーDIY用品メーカー・エーモン広報担当で、エーモンの顔と言える人物。端子や配線コードの仕様など細かいところまで深い知識を持っているので、DIYラボでは「電装DIYのきほん」に関する記事を担当。中塚ハカセ、とも呼ばれている。
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