昼光色/昼白色/電球色の違いは?
チップLEDの色選びのきほん
チップLEDは実用用途で作られているLEDなので、家庭用照明と同じように「昼白色」「昼光色」といった色の名前になっているが、「結局、どれが白なの?」と思う人も多いはず。色の種類について整理してみた。
上の写真の5630チップLEDの色ラインナップを例に解説しますが、他のチップLEDでもきほんは同じ!
アドバイザー:エルパラ・平川研究員
選び方
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チップLEDって「白」でもいろいろな名前の白が販売されてますよね?
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そうですね、5630チップLEDを例にすると昼光色(ちゅうこうしょく)、昼白色(ちゅうはくしょく)、ナチュラルホワイトの3種類があります。
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それって……全部「白」なんですか?
わかりにくぅ〜。 -
……確かに。全部白色範囲に収まってますが、ケルビン数(色温度)が違うんですよ。
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ケルビンはクルマ業界だと、HIDなどでよく出てくる数値ですよね
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ケルビンが低いほど黄色っぽくなり、ケルビン数が高いほど青っぽくなります。
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ドレスアップ的には青白いのが人気ですけど。
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LED自作の世界でも砲弾型LEDなどで人気があるのは白というより青白で、8000ケルビンが一番人気です。ただし、最近のチップLEDはちょっと事情が異なるんです。
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チップLEDの青白は人気ないんですか?
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というよりも、そもそもそういう高ケルビンをLEDメーカーが作らないのです。
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ええ〜、なんでですかね?
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チップLEDは照明用途で考えられているものがほとんどなので、実用性の低いケルビン数は作らないのです。ケルビン数が上がると光源はキレイでも、実用照明としては見づらくなるので。
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なるほど。確かに家の電球に1万ケルビンとか付けたら、部屋が青白くなっちゃう。クルマのHIDだとよく聞く数値だけれども。
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チップLEDは最もケルビン数の高いもので6000〜6500ケルビン位。これが「昼光色」と呼ばれる色です。
昼光色は6000〜6500ケルビンクラス
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昼光色と昼白色って、なんかコトバも似ているし、違いが分かりにくいですよね。
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昼白色で5000ケルビン位の白です。本来は純粋な白ですけど、日本人はもう少し青みがかった白を好む傾向があるようです。
昼白色は5000ケルビンクラス
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そして次のナチュラルホワイトが4000ケルビン程度。純正の黄色がかった白、という感じのイメージですね。
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コレは白というより黄色っぽいですね。
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光源を直接見るとそう感じますが、照らされたモノがきれいに見えるという意味では、いい色なんですけどね。
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そっか。光源を直接見るのと、照らされたモノを見るのでは、また印象が違いますね。
ナチュラルホワイトは4000ケルビンクラス
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ケルビン数の順で行くとこの次が電球色で3000ケルビン位。昔ながらの電球のような色合い、ですね。
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リビングルームに似合う、落ち着いた照明みたいな感じでしょうか。
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ドレスアップで使う人は少数派ですが、高級感を演出するのは最適です。ちなみに5630チップLEDは電球色のキレイさはピカイチです。
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同じ名前の色でも、LEDによって微妙に色は違いますもんね。そういう差はあるんでしょうね。
電球色は3000ケルビンクラス
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電球色よりケルビン数が低い色として、2700ケルビン位の濃い電球色というのもあります。
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ローソクっぽい。オレンジ色に近づいてますね。
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もうちょっと下の2500ケルビン位になるとローソク色と言われますね。2700ケルビンは電球とローソクの間くらいの色です。
濃い電球色は2700ケルビンクラス
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