プロに教わるデッドニング講習⑫

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ラゲッジルームデッドニングのやり方をプロに教わる

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ラゲッジルームのデッドニング方法・実践編がスタート。ラゲッジの鉄板は全体的に凹凸が多めだが、この複雑な形状に制振材を貼るコツを、プロの作業を見ながら学ぶ。まずは前方フロアとラゲッジの境目にある段差部分から攻略。

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  「ラゲッジルームデッドニングの効果と優先度はいかほどか!?」の続き。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  今回から実際にラゲッジデッドニングのやり方を解説していきます。

  ●アドバイザー：カーデン 佐伯研究員

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  なお、今回はフロアデッドニング作業に続けて行うので、リアシートも外してある状態です。

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  ラゲッジデッドニング作業をする上では理想的な状態ですね。

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  でもラゲッジルーム付近の鉄板って、立体的に盛り上がるところがあったり、スペアタイヤのクボミがあったりで、制振材を貼りにくそう…。


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  まずは前方のフロアと、ラゲッジ側を仕切っている段差部分に制振材を貼ります。


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  断面の平面的なスペースの幅に合わせて制振材を切り出して……


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  貼ったら、ローラーでしっかり圧着させます。


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  フロアデッドニングのときも言いましたが、内張りなどのピンが差し込まれる穴を塞がないように注意しましょう。

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  そういえばこの付近のフレームにも穴がありますね。

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  カーペットのピン穴や、リアシートの固定に使われる穴があったりしますね。


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  この段差は曲面なので、場合によっては、こういう貼り方をする手もあります。


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  ホー。その方向ならアールに対しても包むように貼れますね。

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  もっと普通には、こういうふうに横に貼っていく、でもいいです。


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  ヨコ向き・タテ向きを、柔軟に変えてもいいんだ。

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  はい。横でも縦でもいいので、鉄板の形状に対して貼りやすいように制振材を貼りましょう。

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  どっちが作業的に効率的かという問題ね。

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  この場面（↓）はどっちがいいかは僕も迷いますが、ひとまずヨコ向きに貼っていくことにします。


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  ただ、アールの付いた曲面は1枚モノでは貼れないので、カットしながら足していく必要があります。


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  鉄板の形状が丸みのある立体だから、全面貼りは無理っぽいですね？

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  いや、立体的な場所でも制振材を切り分けることで、ほぼ全面貼りすることはできます。


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  ピン穴にかかってしまったら、その場ですぐに部分的に制振材をカットして、穴を出しておきましょう。

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  この作業は後回しにして忘れたら大変ですね……。


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  細かいところは短冊状にカットして貼り足していきます。

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  こんな細いスキマも埋めるんだ…？


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  できればなるべくスキマを作らず貼りたいですね。もちろん全面に貼らなくても、天井デッドニングでやったみたいに、部分的に貼っても効果は出ますが。

「天井デッドニングのやり方・制振材の貼り方」参照。

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  とはいえ、いざ貼り出すとスキマが気になります。

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  確かに……。

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  だから僕の場合は、制振材を細長く切り出しながら、制振材をつないでいきます。

細長く切り出す



圧着する


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  こうやって貼れば、丸みとか凹凸が複雑なフレームにも全面貼りできますねぇ。

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  注意点としては、端から浮いたりしないように、側面に回り込んだ部分もしっかりローラーで圧着することです。


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  制振材を分けて圧着させていくことで、凹凸にしっかり追従しているのが分かります。

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  鉄板がせり上がる両サイドの部分についても1枚2枚でフィットさせるのは無理ですが……


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  細かく貼り合わせれば、このようにほぼ全面貼りできます（↓）


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  フロアからラゲッジにかけて盛り上がっていく段差部分を埋めました。ここが一番手間ですね。

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  ここまでするんかい、という感じです。

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  あとはラゲッジルーム後部の、スペアタイヤハウスのヘコミにどう貼るか、ですね。