リレーアタックを防ぐ

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リレーアタック防止装置がカプラーオンで付けられる

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リレーアタックを防止する、ビートソニック〈シャットアウト〉を付ける前に、リアル配線を見ながら作業の全体像を把握しておく。ザックリ言うと、1つのカプラーに割り込ませるだけ。それでいてリレーアタックに対する防御レベルは完璧。実によくできたアイテム。

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  「ビートソニックのリレーアタック防止装置〈シャットアウト〉の秘密」の続き。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  ここからは、DIYラボ読者向けに、取り付けに関することを解説していきたいと思います。

  ●アドバイザー：ビートソニック ワタナベ研究員

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  「シャットアウト」はカプラーオンで取り付けできるリレーアタック防止装置、なんですよね。

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  そうです。ステアリングコラムカバーの中にある、カプラーに割り込ませるだけです。


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  関係するカプラーはひとつだけなので、すぐ終わりますよ。

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  電源は？
  どこか別の場所から取ったりしないの？

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  そういう作業はないです。電源もアース線も、そのカプラー内にあるものを活用できているので、1本のカプラーに割り込むだけで、全てが完結します（※）

※ 最初に登場する3モデルについての話。今後の開発車両では、取り付け事情が異なる可能性もゼロではない。ラインナップはシャットアウトの公式ページ参照。

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  では、シャットアウトの配線作業は、その1本で終わるんだ。

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  車両への取り付け、という意味ではそうです。


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  む？
  と言いつつ、緑の配線もあるけど……これはなに？


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  緑の配線は、リレーアタック防止モードの間に12Vを出力します。セキュリティなどと連動させる場合には使ってもいいのですが、通常の取り付けでは不要です。

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  シンプル！

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  ちなみに、配線は60センチの長さを持たせてありますが、これは本体ユニットを、少し離れた位置にも設置できるようにするためです。

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  1本の割り込みで作業完結なら、ステアリングコラムカバー内でいいんじゃないの？

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  スペースに余裕がある車種ならそれでいいですけど、小さなユニットですら、コラムカバー内に収めるのは難しい車種もあります。

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  ……ふむ。

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  それと、そもそもステアリングコラムカバー内部には、ハンドルの軸も通っています。その軸に引っかかるようなことがあったら、大惨事です。

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  ……ブレーキペダルの下に、ペットボトルが挟まる的な危険ですね。

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  そうなんです。ですから、絶対にそういうことが起こらないように、本体は別の場所に逃がして設置するのが推奨の取り付け方法です。

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  そのために配線が長くしてあるんだ。ナルホド。

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  この場所は、乱暴に押し込んでカバーさえ戻ればいい、というような取り付け方法は危険ですね。

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  DIYでやる人はこの点に注意しましょう。

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  そのまま配線を奥に流して、運転席足元上にあるアンダーカバーの上面に固定するのが、現実的な取り付け方法だと思います。

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  では、今回もその取り付け方法でガイドしていきます。

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  途中の配線も、結束バンドで純正配線にくりつけておくのがポイント。遊ばないように処理しておきましょう。

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  車両への割り込みはひとつのカプラーで済みますが、シャットアウトの本体にはもう1本、スイッチの配線をつなぎます。


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  なにこのスイッチ？

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  モードを切り替えるためのスイッチです。

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  モードってなに？

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  ビートソニックのリレーアタック防止装置「シャットアウト」には「オートモード」と「マニュアルモード」の2つがあるんですよ。

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  フムフム。

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  オートモードは、車を施錠する度に、毎回リレーアタック防止機能が働きます。

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  それは普通のモードってことですね。

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  ハイ。それに対してマニュアルモードは、自分の好きなときだけリレーアタック防止をかける機能です。

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  そのときに、この別体スイッチを使うんだ。

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  そうです。マニュアルモードの状態だと、このスイッチを1回押してから、純正リモコン操作またはセンサーで施錠すると、リレーアタック防止モードが働きます。

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  つまり、事前にボタンを押さないと、リレーアタック防止は働かない。

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  「家はマンションの立体駐車場だから、車を盗られる心配はない」人もいるじゃないですか。そういう場合は、毎回リレーアタック防止を働かせなくてもいい。

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  べつに、毎回働かせておけばいい気もしますが？

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  しかし、乗るときに毎回、純正リモコンを出さないと車に乗れないから、その点では純正状態より煩わしい。



✔ 純正状態ならタッチセンサーで開錠できるが、この点ではリモコン操作のみとなる。

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  そういう人はマニュアルモードで使ってね、ってことか。

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  他には人に車を貸すときや、車検に出すときなどは、マニュアルモードのほうが向いていますね。リレーアタック防止が働くと純正タッチセンサーが効かないから、壊れたかと思ってしまうかも知れないので。

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  なるほど。
  で、モード切り替えはどうやるの。

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  エンジンをかけた状態で、この別体スイッチを5秒くらい長押しすると変わります。

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  と言うことは、このスイッチも、操作できる場所に取り付けておく必要があるんだ。



✔ スイッチの配線にも長さがあるので、離れた位置に設置可能

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  そうですね。
  普段からオートモードでしか使わない人は、触りにくい奥のほうでもいいですけどね。

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  全体像が分かったところで、次回は具体的な取り付け方法です。