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スライドドア開閉スイッチ「長押し」を短縮する方法╱室内側スイッチ編

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スライドドア開閉スイッチを「長押し」する時間は1秒未満。しかし、その時間が待てない。ポチと押した瞬間の開閉こそが望ましい！ という要望に応える〈ショートクリッカー〉の取り付け方法。今回は室内スイッチ編だ。

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  「ドアハンドルのスライドドア開閉ボタン〈長押し〉を〈短押し〉に変える方法」の続きです。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  今回は、室内のスライドドア開閉スイッチを、ショートクリック化します。純正状態だと、ドアハンドルより長押しの時間が長いスイッチですね。

  ●アドバイザー：CEP 服部研究員

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  前回にひき続き、モデル車は30ヴェルファイア。天井のルームランプ付近に、スライドドアの開閉スイッチが付いています。

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  ひとつ注意点として、室内側のスイッチは「開ける」と「閉める」が独立して設けられている車種が多いです。


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  外装のドアハンドルのボタンは、ひとつで開けたり閉めたりしますが、そういうワンボタン式ではないんです。

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  なるほど……で、それが何か？

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  この場合は、どっちのボタンも「短押し」にするとしたら、2系統分の出力（※）を使い切ってしまうことになります。

※ ショートクリッカーは2系統出力なので、2つのスイッチをショートクリック化できる。

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  ということは、室内の開閉ボタンをすべて短押しに変える場合は……

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  運転席用に1セット、助手席用に1セットのショートクリッカーが必要になります。



コムエンタープライズの ショートクリッカー を2個買ってね、という話？

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  つまり、2セット必要ってことですね。

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  まあ、「運転席のスライドドアはあまり使わないから、助手席側スライドドアスイッチだけ短押しにできればいいよ」ということであれば、ひとつでもOKです。

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  おお、なるほど。

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  チャイルドシートを載せている側だけでいい、という人も多いかも知れません。

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  片側のスライドドアでいいなら、製品も1個でもいいんですね～。

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  あるいは、「閉めるボタンだけ短押しにできればいい」のであれば、運転席と助手席の「閉める」に2系統を割り当てる、という付け方もアリです。

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  ホホウ。
  ……その手もあるか。

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  どの2つの組み合わせが良いかは人それぞれですので、普段の使い勝手に合わせて考えましょう。

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  じゃあ、助手席側の「閉める」と、運転席側の「開ける」でもいいわけだ～。

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  いいけど……ややこしいですねソレ。

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  まずはルームランプを外します。


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  ルームランプユニットは赤いツメ（↓）の差し込みで固定されているだけなんですが……


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  これがすごく固いので注意しましょう。

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  ルームランプユニットを外すと、そこにつながっていた配線のカプラーが天井側に残ります。

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  このカプラーの中に各スイッチの線が通っています。たとえば黄色い線（※30ヴェルファイアの例）が、運転席側スライドドア「閉める」スイッチ線です。



✔ ちなみに同じカプラーの水色が、運転席側スライドドア「開ける」スイッチ線。

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※こういった配線情報は、コムエンタープライズ公式サイトの、ショートクリッカー解説ページで車種別に公開している。

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  室内側スイッチを使うシーンとしては、おそらく「閉める」が多いと思うので、今回は閉めるスイッチ線につなぎます。

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  このスライドドアスイッチを線を切断して、両側に接続コネクターを付けたのが上の状態です。

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  接続コネクターの使い方については、「ギボシ端子の立場を脅かす!? 接続コネクター」を見てください。

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  そして前回同様、付属のダイオードを割り込ませて、ダイオードの線に対してユニットの緑（または緑/白）をつなぎます。


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  ここでのルールは、スイッチ側の線にダイオードの赤をつなぐこと。

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  この場合スイッチ側……というのは、つまりルームランプユニットに差し込むカプラー側ってことか。

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  そうですね。前ページのドアステップ内と違って、その点は分かりやすいですね。

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  あとは常時電源とアース。
  それも、この周辺で取ります。

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  今回の30ヴェルファイアだと、ルームランプユニットにつながる配線のカプラーは2つあり、運転席側から出ているカプラーに、常時電源やアースの配線が通っています。


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  30ヴェルファイアでは、上写真の水色の線が常時電源なので、ユニットの赤をつなぎます。

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  アース線は、白黒線につなぎます（※トヨタ車では白黒＝アースというのが定番）

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  ヴェルファイアは天井側にスイッチが付いているので、その周辺で全ての線を取りましたが、常時電源やアースは他の場所でもOKです。

✔ 常時電源とアースの取り方には、特にルールはない。例えばヒューズから常時電源を取り、アース線はボディアースする、という一般的な手法でもOK。

配線作業が終わったら、ショートクリッカーのユニット本体はそのまま天井裏に隠してしまいます



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  ちょうど隙間があって、都合がいいですね。

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  実際の取り付けでは、もっと配線を短くカットしてしまうほうが、すっきりして良いと思います。

✔ 短くし過ぎて届かないよ～、ということにならなければ、ユニットの各配線を短くカットしても動作には影響ない。