地デジガイド（第1回）

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車に地デジチューナーを付けるなら、おすすめの2019年モデル

最近は地デジチューナー付きのナビが主流なので、単体の地デジチューナーというのは珍しいが、ある意味、意表を突いて2019年に最新モデルが登場。進化のポイントを取材した。ちょうど地デジを付けたかった人にはおすすめ。

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  この「地デジガイド」連載では、車に地デジチューナーを取り付ける方法について解説していきます。

  ●アドバイザー：ビートソニック ワタナベ研究員

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  地デジチューナー？

  ●レポーター：イルミちゃん

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  ホラ、車で地デジを観られるようにするやつですよ。

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  それは……知ってます。

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  なんで今さら地デジの話題なんか、という顔ですね。

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  だって、アナログ放送が打ち切られたのは、2011年の話ですよ？

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  もちろん、皆さんとっくに地デジに移行していますよね。家庭用テレビでは。

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  車も同じでしょ？

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  新車ならそうですね。ディーラーオプションナビでもメーカーオプションナビでも、フルセグの地デジチューナーが付いているのが普通です。

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  ふむ。

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  社外ナビ（市販ナビ）を買うにしても、ほとんどのモデルは地デジチューナー付きですよね。



カーナビに付属の地デジアンテナを付けて、カーナビ本体につなぐ。

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  ……ですよね。

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  しかし車の場合、地デジチューナー単体の後付けは、事情が少し別。実は今でも、根強いニーズがあるのです。

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  そうなの？

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  例えば外車。メーカーオプションのナビが付いているからといって、「日本向けの地デジの機能」は付いていない。

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  あ～。
  ナルホド！

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  日本で特に売れているモデルでは、日本用にカスタマイズされて地デジが付いている場合もありますが、そういう車は少ないです。

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  ふむふむ。

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  あとは、トラックに地デジチューナーを取り付ける人は、けっこういます。12V仕様の地デジチューナーなら、デコデコが必要にはなりますけど。

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  意外と大きい隙間産業なんですねぇ、地デジチューナー。

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  ですから、ビートソニックの地デジチューナーは、隠れたロングセラーアイテムなんですよ。

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  さすが、抜け目ない。

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  さらに最近、フルモデルチェンジまで行いまして。

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  ……え？

驚きの2019年式・地デジチューナーまで登場



ビートソニックのHFT3。メディアプレーヤー機能も搭載、USBメモリに入れた動画再生もできる。

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  2019年モデルの、地デジチューナーが出てくるとは！

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  HFT2→HFT2A→HFT3と3代にわたり、地道にここまで進化してきたんですよ。

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  現在進行形でこだわって開発が続いているという点では、地デジチューナーのおすすめと言えそうです。

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  最新の地デジチューナーは、なにが良くなったのでしょうか？

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  前モデルからの一番大きい変更点は、ブースターアンテナの採用ですね。

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  ブースターアンテナ？

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  アンテナ部分まで電源を入れて、アンテナ自体で信号の増幅をかけることで、感度を向上させています。


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  それって具体的には、どういう差が出るの？

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  感度が上がると、フルセグ（地デジ本来の高画質モード）でTVを観られる時間が長くなりますね。

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  フムフム。

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  移動する車の地デジチューナーの場合、フルセグを受信できない時はワンセグに切り替えますが、ワンセグだと極端に画質が落ちます。



予備解説

✔ 地デジのデータは13のセグメントに分かれていて、そのうち12セグ分がいわゆる「フルセグ」に割り当てられている。

✔ 残りの1セグがすなわち「ワンセグ」であり、あくまでも移動する端末（スマホなど）向け。受信エリアは広いが画質で劣る。

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本来の地デジの醍醐味はフルセグの高画質にある。

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  いかにフルセグで受信する状況を増やすかが、車載用の地デジチューナーのポイントと言えます。

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  そのためのブースターアンテナってことか。

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  そういうことですね。

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  各アンテナに電源を運ぶってことは、配線が増えるの？

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  いいえ。ユニット本体とチューナーをつなぐ配線でいっしょに電源を送っているので、取り付けの手間は増えませんよ。

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  ナルホド。

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  ビートソニックの地デジチューナーの場合は、ブースターは端子の中に内蔵されていてスッキリしているので、配線作業もやりやすいです。

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  同じような目的のために、4アンテナ4チューナーを搭載しています。これは前モデルからそうですけどね。

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  それはどういう機能？

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  ようするにアンテナとチューナーが4個付いているよ、という意味ですが……


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  これも目的は、地デジの電波を受信しやすくするためです。

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  フムフム。

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  極端に言うと、とても感度がいいエリアなら、1アンテナ1チューナーだとしても地デジは映ります。地デジの塔が近くにあって、電波を遮る建物もない環境ならば。

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  じゃあ、なぜ4つもいるの？

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  車の場合は、移動しますよね。市街地の移動中など、ビルだらけですし、受信環境が悪くなります。

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  ムムム…。

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  その状態でアンテナが1つしかなかったら、途切れ途切れのデータしか拾えなくなってきます。

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  ということは……

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  けっきょくフルセグの地デジは満足に受信できず、ワンセグ（画質で劣る）で映っている時間が長くなってしまう。

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  そこで4つのアンテナでフォローし合うんだ。

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  そうです。そっちで拾えなくてもこっちで拾うよ、というような共同作業で受信感度を上げています。



✔ このような位置関係で、4枚のフィルムアンテナをフロントガラスに貼る。

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  しかし、そう言いつつ4枚ともフロントガラスに貼るんでしょう？ それでも意味がある？

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  ありますよ。アンテナを横向きと縦向きに貼るのも、横向きでは拾えない電波を、縦向きで拾えたりするからです。

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  ふむ。

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  「車がどっちを向いているか」の違いだけでも、電波を拾う・拾わないの差が出ます。受信環境として、車はもともとシビアなんです。

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  なるほど。だから4アンテナ4チューナーのほうが有利なんだ。

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  ハイ。それでも基地局と基地局の間はワンセグしか入らないことはありますが、それを言い出したら純正でも同じことですね。

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  地デジチューナーのアンテナの貼り方のコツなどは、取り付け編で解説します。