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シーケンシャルウインカー専用リレーユニットの大本命登場か!?
シーケンシャルウインカーを作るのに必要な、シーケンシャルウインカー専用リレーユニットがエルパラから登場。一番こだわったのは品質で、設計から製造まで純粋な国産品。しかも1個1980円(税込)。高品質と安さを両立させた、無敵の本命モデルだ。
シーケンシャルウインカー専用リレーユニットとは何か?
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今日はスクープをお伝えします。とうとうLED通販大手のエルパラから、シーケンシャルウインカー専用のリレーユニットが発売されました〜!
●レポーター:イルミちゃん
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いわゆる従来式の流れるウインカーユニットはこれまでも製造・販売していたのですが、エルパラではシーケンシャル専用リレーユニットは出していませんでした。
●アドバイザー:エルパラ 平川研究員
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こっちの「多機能 流れるウインカーユニット」にも、シーケンシャル点灯パターンは入っていたんですよね?
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そうですね。いろいろな点灯パターンが入っている中のひとつに(先頭に)、いわゆるシーケンシャル点灯パターンも入れています。
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で、新型はなにが違うのかというと……
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完全にシーケンシャルウインカー専用になっています。
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最近は、流れるウインカー=シーケンシャル点灯みたいなイメージになっているので、「シーケンシャル点灯パターン」以外のパターンはいらない人も多い。
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たくさん点灯パターンが入っていても、無駄になってしまう……?
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そうなんですね。「イベントにも行かないし、合法パターンしか使わないよ」という人には、シーケンシャル専用モデルのほうがメリットが多くなります。
エルパラの最新アイテム シーケンシャルウインカー専用ユニット
従来からある、エルパラの多機能 流れるウインカーユニット
✔ シーケンシャルウインカーとは、正確に言うと「流れるウインカーの点灯パターンの一種」。
✔ ウインカー内側(グリル側)から外側に向かって光が伸びていって、全LEDが同時に消灯するのが、いわゆるシーケンシャルパターン。
✔ シーケンシャル点灯は、保安基準適合となる唯一の流れるウインカー点灯パターンでもある。
✔ アウディやレクサスなど、純正の流れるウインカーは全てシーケンシャル点灯なので、「純正風の流れるウインカー」とも言える。
シーケンシャルウインカー専用リレーユニットを選ぶメリット
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従来式の「流れるウインカーリレーユニット」は、ひとつのユニット(本体)で、前後左右のウインカーを制御するものでした。
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1個で済むのは、メリットと言えばメリットのように聞こえますが……
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しかし、取り付け作業は大変です。ユニットは室内のどこかに置いておき、そこから各ウインカーまで大量の配線をつなぐ必要がありますから。
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つまり、フロントはエンジンルーム→車内への配線引き込みも必要ですね。
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いっぽう新型の「シーケンシャルウインカー専用リレーユニット」の場合は、各ウインカーに対して1個ずつユニットをつなぐ方式です。
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ですから、配線の取り回しが圧倒的にシンプルです。
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流れるウインカー自作の難易度が、ガクンと下がる!
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しかし、いっぽうで、左右のシーケンシャルウインカー用に、リレーユニットが2個必要になります。
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2個セットで買うもの、なんですね。
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あるいは、前後ともシーケンシャルウインカーを自作する人は、4個必要になります。
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ムムム……。
4個も買わないといけないのか。 -
そうなんです。となると、取り付けのラクさにメリットはあっても、1個あたりの値段が安くないと、トータルコストはかえって高くつきます。
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そういえば、そういうことになるなァ。
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この方式のデメリットをあえて言えば、そこなんです。自作ユーザーのお客さんが多いエルパラとしては、どうしてもこの点を解消する必要がありました。
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それで、エルパラ製のシーケンシャル専用ユニットがなかなか登場しなかったのか。
シーケンシャルウインカー専用ユニットの価格面でのデメリットを解消
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そこでエルパラとしては、シーケンシャル専用リレーユニットを、なるべく低価格で実現したいという思いがあったんです。
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2個セット、あるいは4個セットで買うアイテムですからねぇ。
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結論から言うと1個あたり2000円を切って、1980円(税込)を実現しています。
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衝撃的な値段ですね……。 左右セットでも、4000円を切るんだ。
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前後左右ともシーケンシャルウインカー加工をするとしても、7000円台でできます。 (1980円×4=7920円)
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ええっと、エルパラの従来式の「多機能 流れるウインカーユニット」が7200円(税込)ですから、4つ買っても、それとほぼ同じコストに並ぶ!
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この価格帯なら、例え前後左右をシーケンシャル化するとしても、従来式の流れるウインカーを選ぶ必要はないですね。
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なるほどォ。
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つまり今後は、「シーケンシャル点灯パターンしか使わないなら、シーケンシャルウインカー専用モデルを選んでデメリットはない」というシンプルな話になります。
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え〜っと、余計な心配をするようですが、従来モデルは売れなくなるのでは?
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そうでしょうね。でもその心配をしていたら、新しい、今までよりもいいアイテムが出せませんので、いいんですよ、きっと……たぶん……。在庫どれくらいあったかな。
ウインカーポジション機能を搭載したのがポイント
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ところで、コストの話とは相反する要素なんですが……
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フムフム。
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機能面でこだわったは、ウインカーポジション機能も搭載することでした。
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ほお。
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シーケンシャルウインカーを消灯させたのち、ウインカーポジション(常時点灯)になるんです。この機能は、欲しいという声が多かった。
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シーケンシャルウインカー専用リレーユニットって、簡易的なモノが多いから……ウイポジまで付いているのは、無かったんですよね。
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そうなんです。そしてウイポジとして点灯するときの明るさは、調節できます。
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ウインカー用のLEDは明るいものを使うべきですが、それだけに減光させないと、ポジションとしては明るすぎますので。
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なるほど。
減光は必要ですね。 -
あるいは「ウイポジはいらないよ」ということであれば、ポジション(スモール)ランプに線をつながない(またはスイッチをかませる)ことで、オフにもできます。
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ウイポジがいらないなら、配線作業が減らせるんだ。
流れるウインカーのスピードも調節できる
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1分間にウインカーが点滅する回数はあくまでも純正ウインカーに沿ったものになりますが、1回あたりの流れるスピードは調整できます。
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速く流れるか、遅く流れるかの違いですね。
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この機能にはもうひとつ意味があって、このシーケンシャル専用ユニットは、8ブロック(8段階)までLEDを制御できますが……
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自作するときの基板スペースの都合などで、5ブロックで十分だったというような場合もありますよね。
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なにも必ず8ブロック基板を作れ、ということではありませんね。
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すると6〜8の出力は使わないので、余計な間が増える。その場合は、1〜5までの点灯スピードを調整したほうがキレイな流れるウインカーが作れるということです。
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1回流れたあとに、次の点灯までに間が空いてしまったりするのを防げるのか……
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あるいは逆に間が少なくて忙しすぎたり……といったことがないように作れます。
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純正のシーケンシャルウインカーも流れる速度には差があるから、その点でも好みを追求できるのはいいですね〜。
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なお、純正ウインカー復帰の機能も付けてあるので、スイッチを付ければ、純正ウインカー状態にも戻せます。
設計から製造まで純粋な国産にこだわる
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あの〜、1個アタリ1980円のシーケンシャルウインカーリレーユニットって、業界的にもかなり衝撃的だと思いますが……品質面で不安はないのでしょうか?
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そこですよね。実は、今回一番こだわったのは、品質なのです。
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と言うと?
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今回は、設計だけでなく、製造まで含めて純粋な国産品になっています。
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ほー。
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さらに細かいことを言うと、実装している部品もほとんどが日本メーカー製(※)なのです。
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まずは、値段より信頼性を重視して設計。その上で、そこそこ値段を抑えられれば、という方針で作りました。
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なんだか、値段だけならもっと安くも出来た、と言わんばかりですが……
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できますよ。値段だけなら、1個1500円でも可能でしょう。しかし品質面と、それから機能面でウイポジなどが譲れなかった結果、1980円まで上がってしまった……と言うほうが正しいのです。
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よく、実現出来たなぁ。中身と値段のバランスが合っていないような……
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あとはもう、量産することでコストを下げるしかなかったですね。
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なるほどぉ。車業界にたくさんお客さんのいる、エルパラだからこそ出来た仕様なんですね〜。
✔ ひとくちメモ
日本製の部品が主流ではないものを除けば(例:マイコンはマイクロチップ製)、レギュレーターやトランジスタはローム製、ダイオードは東芝製、コネクタ類はJST製、セラミックコンデンサはMURATA製、チップ抵抗はKOA製……という具合に日本メーカー製部品で固めている。
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