通好みの電装カスタム
車中泊の結露対策。車内の脱臭やカビ防止にも効果あり。カギは自動換気
- 1
- 2
車中泊の結露対策ができる電装アイテム【エアトル】が新登場。結露を防止するためには「換気」が必要だが、単純にファンを回すだけではない、いろいろな工夫が【エアトル】にはある。その仕組みをわかりやすく解説。
結露防止のために回すファンをセンサーでコントロール
-
「車中泊の結露対策としては最強!? ポータブルバッテリーで純正ファンを回す!」の続き。
●アドバイザー:CEP 服部研究員
-
前回は、ポータブル電源で純正の換気システムを動かす、車中泊用純正ファンコントローラ【エアトル】について軽く触れましたが……。
●レポーター:イルミちゃん
-
その後、ついに正式発売となりました。
-
これからの季節は冷え込むので、ちょうどいいタイミングですね。
-
そうなんですよ。
-
ところで隊長、エアトルの発想はとても良いとは思うのですが、ひとつに気になることが。
-
なんでしょうか?
-
ポタ電を使って純正の換気システムを動かせば、車載バッテリーが上がる心配はいらないとはいえ……ひと晩中換気していたらポタ電の電気がなくなるのでは?
-
そこは考えています。いくつかモードの設定があるんですよ。
-
ほう。
-
まず大きく分けると手動の「固定動作モード」と「全自動モード」があります。
-
「全自動」ってなにが自動なんですか? ファンを回すだけではないの?
-
全自動の場合は、センサーで湿度と温度を検知しながらファンを動かしたり停止させたりするんですよ。
-
なるほど!
それなら回しっぱなしにはならない。 -
そうなんです。車内の湿度が上がってきたらファンを回し、落ち着いてきたら停止する、みたいな動きです。
-
じゃあ、人間はなにも気にせず寝ているだけでいいんだ。
-
そういうことですね。自動なら純正ファンが回りっぱなしになることもありません。
-
つまり、換気する必要もない状況でまでファンを回し続けて、無駄にポタ電の電気を使うわけでもない。
-
はい。
それが全自動モードです。 -
では「手動モード」はなんのためにあるの?
-
これはですねぇ、「自動でオンオフされるとかえってうっとおしい」と感じる場面もあるだろうと思って用意したんです。
-
あー。自動でのオンオフが気になって眠れない人もいるかも知れない……。
-
そういうケースもありそうですね。そんな人は手動の固定動作モードで「弱」に設定して、ずっと回しているほうが良かったりするかも知れません。
-
なるほど、なるほど。
-
あるいは温度と湿度測定による自動制御だと自分の感覚と違うな~、というときにも使えます。
-
全自動モードの感度自体を調節することもできるのでしょうか?
-
それもできますよ。一定温度以上になったらファンを回しますが、これを緩くしたり、厳しくしたりするんです。3段階あります。
-
そういう操作ってどこでやるのでしょう?
-
「スイッチモジュール」という操作部があるんです。
-
このスイッチで、モード変更とか強さの変更などができます。
-
こういう部品を操作しやすい場所に取り付けるんだ。
コムエンタープライズの車中泊用 純正ファンコントローラ【エアトル】
ポタ電の電気を使って車内の脱臭やカビ対策も可能
-
エアトルのメイン機能は「固定動作モード」と「全自動モード」の2つなんですが、もうひとつ「脱臭モード」というのもありまして。
-
脱臭するために、換気ファンを回す?
-
そうなんです。例えばファーストフードのテイクアウトとかに寄ったときに、車内に匂いが残ったりするじゃないですか。
-
ふむ。
-
そんなとき、車のエンジンを停止したあとも、しばらく換気しておくといいんです。
-
あとはやっといて、みたいな感じですね。
-
そうなんです。脱臭モードのボタンを押したら、「弱」でしばらく純正ファンを回してくれるんです。エンジン停止後、1分・3分・5分の設定があります。
-
自分はさっさと車から離れてOK。
-
はい。あとは勝手に、車内の空気を全部出してくれます。
-
次にクルマに乗るときに匂いが残る心配はなくなる。
-
もうひとつは「カビ防止モード」。
-
車内にカビが生えるんですか?
-
これは夏の話なんですが、クーラーを使っていてエンジンを止めたとき、 クーラーのエバポレーターが結構冷えてるんで、そこが結露するんですよね。
-
見えない裏側の話か……。
-
そう。その後、乾かずにずっとそこに湿気があると、カビの原因になることがある。
-
エアコンまわりのカビ臭はそういうのも原因なのね。
-
そこで、カビ防止モードはエンジンを停止したあと、しばらく送風でファンを回すんです。
-
なるほどォ。
-
もともと、こだわる人だとエンジンを止める前にクーラーを切って、送風で運転するみたいなんですよね。
-
へー、手動でできるテクニックもあるんだ。いいこと聞いたなぁ。
-
それと同じことを、エンジン停止後に実行できる仕組みになります。
-
純正でもほしい機能だ。
-
ただ、エンジン停止後に回すこと自体、バッテリーへの懸念もあるので、純正ではやりにくい面もあるのでしょう。
-
今回は後付けのポタ電の電気を使うからこそ、できる機能だ。
-
そういうことですね。
-
でもその使い方だと、ポタ電を車内に置いておくことになりますね。そこは問題では?
-
確かにそうです。車内温度が上がる状況で、ポタ電を車内に放置するのは危険ですよね。
-
ふむ。
-
だからこそ、ポタ電の電気で純正ファンを回して換気する、という発想でもあるんです。
-
そういうことかー。
-
ただし、ポタ電を車内に放置していい、ということにはなりません。それは別問題ですので。
-
コムエンタープライズはポタ電メーカーではないから、そこは保証できるわけではないよね。
-
はい。しかし一時的に置いているだけの状況などでは、【エアトル】が役立つ場面はあると思います。
DIY Laboアドバイザー:服部有亨
キーレス、オートライトをはじめとする車の電装カスタマイズで有名なコムエンタープライズ(CEP)で製品開発を担当。車の電装、プログラミングの双方に長けている。配線図大好き。●コムエンタープライズ TEL
079-230-2323 住所:兵庫県姫路市大津区天神町2-78
ニュース&コラムの記事一覧へ