車の電装コラム
エーモン新作のオフタイマーユニットでなにができるのか?
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エーモン・オフタイマーユニットは、エンジンを切ったあとも電装品を動かし続けられる新アイテム。例えば「エンジン停止後もドラレコの録画を継続したい」場合など。他にもいろいろ役立つシーンがありそうなので、仕様についてわかりやすく解説する。
エンジン停止後も電装品を動かすためのエーモン・オフタイマーユニット
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この10月に登場した、エーモン新作アイテムレポートの続きです。
●レポーター:イルミちゃん
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今日はオフタイマーユニットを解説します。
●アドバイザー:エーモン 中塚研究員
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オフタイマーユニットとは?
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エンジンを停止したあとでも、しばらくは電装品を動かし続けたいときに使う制御ユニットです。
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ホホウ。
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例えば前回紹介したプラグロックソケット(※)と併用すると、エンジンを切ったあとも、電源ソケットにしばらく電源を供給できます。
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ではエンジンを停止したあとでも、ドライブレコーダーの録画を続けるとか。
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できます。まさにそういう用途を想定した制御ユニットですね。
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駐車監視機能を搭載していない普通のドライブレコーダーでも、駐車監視できるようになるわけか。
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そういうことですね。
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これは便利かも。
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近い機能を持つエーモン製品に、電源ソケット・オフタイマー機能付き(1543)もありますが……
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あ、そうか。
これなら1個で済むね。 -
しかし容量的には、1アンペアまでしかいけません。今回のオフタイマーユニットは3アンペアまで対応できます。
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容量が3倍だ。
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さらに設定時間も、電源ソケット・オフタイマー機能付きだと「0分」「30分」「60分」の3パターンでしたが、8パターンに増えました。
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もっと長い時間、電源供給できるのかな?
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ハイ。オフタイマーユニットは0分・1分・15分・30分・1時間・6時間・12時間・無制限……の8パターンです。
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ホー。設定できる時間の幅がかなり大きい。6時間とか12時間もできるんだ。
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そうなんですよ。
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夜間だけ電源を供給させて、明け方には切れてもいいや、みたいな使い方ができるのね。
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そうですね。ドライブレコーダーによる駐車監視を意識した機能です。
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しかし、それだけ長い時間設定となると……
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無制限に電源を供給するモードもありますよ。
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さすがにバッテリーが上がりそうだが。
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ただ、バッテリー上がりに関しては、対策を取っているんですよ。
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ほう…?
エーモンのOFFタイマーユニット(3482)
詳細はAmazonのエーモン 電源ソケット OFFタイマー機能付(1543)
オフタイマーユニットはバッテリー上がり防止機能もある
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オフタイマーユニットには「バッテリー状況をみながら、バッテリー上がりを防止する機能」も付いております。
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それ、どうやっているのでしょうか?
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ようはバッテリーの電圧をみています。電圧が下がってきたらバッテリーが弱り始めていると判断して、その場合は電源を遮断します。
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なるほど~。
それを聞いて安心。 -
その関係上、ユニットの配線は、短く加工したりしないで頂きたいのです。ここは注意点です。
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配線の長さが変わると、診断機能に狂いが生じる?
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そういうことですね。ユニットの電源側の配線(3本の線)は、短くするのはNGです。
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そういえば電源側に配線が3本あるのは、ナゼ?
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常時電源とアースのほかに、ACC電源を取る必要があるからです。これはエンジンが切れたことを判断するためですね。
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そういうことか。
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配線は切りっぱなしの状態になっているので、ギボシ端子や接続コネクター等を使って接続します。
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汎用的に使えるユニットってことですね~。
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そうですね。
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つまり今回のオフタイマーユニットと、前回紹介したプラグロックソケットを組み合わせれば、ドラレコに駐車監視機能を持たせつつ、配線も隠せるという。
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まさしく、そのように併用して使って頂くためのユニットです。
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ドライブレコーダー以外にもいろいろ使えそうな気がするよ。
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はい。
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例えばLEDなどを接続しておいて短時間だけ光らせ、車から降りるときのサポートに使ったり、といったこともできるし。
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空気清浄機などもいいのではないでしょうか。
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あ、確かに! オフタイマーユニットの使い方は、人それぞれ、いろいろ考えられそうです。
オフタイマーユニットの配線
入力側 | ● 赤 | 常時電源 |
---|---|---|
● 青 | ACC電源 | |
● 黒 | アース | |
出力側 | ◑ 白黒 | 電装品プラスへ |
● 黒 | 電装品マイナスへ |
DIY Laboアドバイザー:中塚雅彦
カーDIY用品メーカー・エーモン広報担当で、エーモンの顔と言える人物。端子や配線コードの仕様など細かいところまで深い知識を持っているので、DIYラボでは「電装DIYのきほん」に関する記事を担当。中塚ハカセ、とも呼ばれている。