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車の屋根の再塗装料金（費用）が、一概にいくら、とは言えない事情╱後編

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車の屋根の塗装料金について板金塗装屋で取材。塗装費用が最大級に高くなってしまうのはどんなケースなのか？ また塗装代を下げられるかもしれないケースについても、聞くことができた。

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  「車の屋根の再塗装料金（費用）が、一概にいくら、とは言えない事情」の続き。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  車の屋根の再塗装は、つまるところ天井の塗装料金（費用）だけでは済まなくなるケースも多いのです。

  ●アドバイザー：ほんだ塗装 本多研究員

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  確かにねぇ。
  屋根の塗装はやっかいだ。

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  塗装を切るところがないボディ形状なのが、一番困るパターンです。

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  塗装を切れるラインがあるかどうか、って重要なんですね。そういう視点で車のボディを見たことはなかったけど。

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  そうなんです。モールがないとしてもミゾのようなラインがあればそこで切れるから、まだいいですね。

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  なるほどね。必ずしもモールでなくても、塗装の区切れ目になる何かがあればいい。

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  仮にもし、モールもラインもまったくない「ルーフからピラーまで一体形状の車」だったとしたら、ピラーの途中まで塗ってボカす塗り方になります。

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  仮にそのレベルの塗装となったら、いくら位の塗装料金がかかるんだろう？

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  15万円、20万円かかるケースもありうるでしょうね。

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  ウーム。まあ、車の上半分塗装するみたいな話ですもんね。

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  ということで、屋根の塗装が劣化したから再塗装……といっても、その塗装料金の幅はものすごく広いのです。4～5万円で済む例もあれば、15～20万円位かかるケースもあり得るので。

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  ふむ。確かに範囲が広いですね～。

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  だから「屋根の塗装いくらですか」と一言でメール等で聞かれても、とうてい答えられないんです。

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  屋根の面積も車によってぜんぜん違うしね。

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  そうですね。あとはサンルーフの有無とか、ルーフレールの有無とか、クリアだけで済むのか色から塗り直しになるのか……塗装料金に関わる要素は複雑です。

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  では、屋根の再塗装料金を問い合わせるときは、どのようにすればよいのでしょうか？

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  基本的にはいちど、車をほんだ塗装に持ってきてもらわないと、塗装料金を提示するのが難しいです。

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  ほんだ塗装は、愛知県にあるショップなんですが……パーツ持ち込み塗装のノリで、メールでの見積もり依頼はダメなんですか？



✔ ほんだ塗装 TEL：0564-58-5808 住所：愛知県岡崎市坂左右町堤上101-3 営業時間10:00～21:00 水曜定休 ※メールはこちら

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  はい。メールで写真などを添付して送ってもらったところで、クリアの再塗装だけで済むのか、色から塗り直しになるのかを判断するのは難しいです。

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  それもそうだなァ。

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  仮に「この屋根の形状で、このモールとモールの間の範囲だけを、クリア塗装だけしたらいくらですか？」と具体的に聞かれたら、それに対する塗装料金を回答することはできますが……

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  しかし本当にそれで済むかどうかが、分からないですよね？

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  そうなんです。屋根の再塗装は、車を見ながらでないと、リアルな見積もりは提示できないんですよ。

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  塗装料金の見積もりは、限りなくリアルじゃないと意味がないしね。

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  それから屋根の再塗装の場合は、実際に塗ることになったら車は板金屋に預けることになりますよね。

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  そうですね。

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  つまり、そもそもの話として「ほんだ塗装に車で来られる」人に限られます。だったら最初の打ち合わせのときも、車があったほうがいいのです。

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  最初から最後まで空中戦でできるパーツ持ち込み塗装とは事情が違いますね。

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  それに実際に車を前にして打ち合わせをすれば、塗装料金の交渉などをする余地もあると思います。

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  ほお。
  というと…？

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  まともにいくと屋根の再塗装料金が15万円位かかってしまうケースがあったとしましょう。

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  さっきの厳しめの例の価格帯ですね。

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  でも「15万円までは出せないから、もうちょっとなんとかなりませんか？」っていう人もいますよね。

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  え！
  値切ってみるの、有効なの？

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  そうではなくて、塗り方の調整で多少は塗装料金を低くできたりとか、それは可能かもしれない。

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  そういう余地はあるんだ？

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  仮に、屋根の塗装が劣化しているせいで、けっきょくドアを開けたこの部分まで塗装しないといけないケースがあったとしましょう。


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  でも、この部分まで塗装するのって、マスキング作業も含めてかなり大変なんですよ。

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  ドアを開けたところまで塗装するためには、室内側を塞がないといけないもんね。

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  だけどどうしても塗装料金を下げたい、ということであれば、ドアを開けた内側までは塗らずに、ドアを閉めた状態でマスキングして塗装すれば、もう少し安くはできます。

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  あ～、その手があるか。外側のところまでで塗装を切るってことですね。

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  そうですね。

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  本多研究員みたいな職人って、そういう妥協はしなさそうなイメージが強いんですけど？

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  進んでそういう提案をしたいわけではありませんが、お客さんにとっては、予算の都合は絶対だったりもするじゃないですか。

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  確かに。

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  事情も人それぞれで「あと1～2年しか乗らないから、完璧な内容でなくてもいい」という人だっています。

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  なるほど、なるほど。

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  そんな場合は、削れるところがあれば「ここは削ることは可能ですけど、そのぶん、ここがこうなってしまいます。それでもよければ、あと何万円下がりますよ」などという説明は細かくできるかと。

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  いいですね。
  その柔軟さが！

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  僕の場合は「こうあるべき！」「こういう塗り方じゃないとやらない！」っていうこちら側の押しつけではなくて、現実的な妥協点を探す、ということは柔軟にやります。

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  今の時代にはそのほうが助かる人は多そう。

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  ただ、こういう細かい話合いは、メールなどの文章でやり取りするのは無理があります。

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  ふむ。そりゃそうだ。

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  目の前に車があって、お互いに車を見ながら説明できる状況で可能になることなんです。

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  事情がよく分かりました。屋根の塗装の劣化で悩んでいる人は、ほんだ塗装へ相談に行ってみましょう。