パドルシフトスイッチ移植加工方法③（スイッチ側の加工）
パドルシフトスイッチ移植方法を〈球屋〉で見学する連載。移植する「パドルシフトスイッチ側」の加工のやり方と、スイッチを埋め込むために「カバー側」に開けた穴の最終微調整を行う。
パドルシフトの移植には、スイッチ側の加工も必要
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「パドルシフトスイッチ移植加工方法②（埋め込み穴の開け方）」の続き。
●DIYラボ：イルミちゃん
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前回までに解説した切り方で穴を広げていくと、あるところでスポっとパドルシフトスイッチが入りますが……
●アドバイザー：球屋 森田研究員
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おお。
入った……！ -
でもこれではまだダメなんです。スイッチが後方に突出しているので、ステアリングのコラムカバーに干渉します。
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むぅ。
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このライン（↓）くらいまでに収めないといけません。
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あれ、こんなに出っ張るんだ？？？
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そうなんですよ。
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しかし、ネジ位置を合わせるように加工してきてこの結果なんだから、下にズラすわけにもいかないでしょ？
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つまり、このままでは物理的に入らないので、パドルシフトスイッチ側も加工する必要がある、ということです。
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そういうことか…。
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ちなみに80ハリアーのデモカーで検証を行ったときは、パドルシフトスイッチ側はなにも加工せずに進めた結果、失敗した経験もあります。
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そこから学んだのが今のやり方なんだ。
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はい。パドルシフトスイッチ側も加工しながら進めるのがポイントです。
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では、スイッチ側も短く切るってことですね。
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パドルシフトスイッチ自体のカットも少しずつ。埋め込んだときの突出具合や、ネジ穴との位置関係を見ながら進めることになります。
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マスキングテープを貼ったのが、カットラインの目安ね。
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球屋の場合は、これまでのパドルシフト移植の経験上、位置関係を見れば、どの程度切ればよいかがおおむね分かります。
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ふむ。
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しかし正確なところは、埋め込んでみないと、どの程度加工が必要かは分かりません。
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スイッチ側も加工したら、再びステアリング背面カバーに埋め込みながら、穴を微調整していきます。
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おお～！
キレイに入りました！ -
片側だけ、若干、段差があるのが分かりますか？ 1.5ミリ程度の僅かな違いですが…。
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言われてみれば、片側だけ段差がある。ナゼ？
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パドルシフトスイッチ側のネジと、ステアリング骨組み側のネジ穴はバチっと一致していますから、スイッチの付き方としてはこれで正しい状態なんです。
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ではこの段差の原因は……
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ようするにステアリング背面カバー自体に傾斜が付いているので、どうしても段差が生じてしまいます。
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そもそもベースが、パドルスイッチ無し車の背面カバーだからねぇ。
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それだけにこの段差を埋めるってことはできません。
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そりゃそうだ。
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5ミリとか後ろに突出してくると干渉の心配もありますが、この位は許容範囲です。
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ではこれで完成ですか…？
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同じ作業を反対側でも行えば、完成ですね。
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ようやくパドルシフトスイッチが埋め込めました！
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ステアリング内ハーネスは、純正品が流用できます。
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パドルシフトスイッチ用の信号はどこから取っているのか、という点については、80ハリアーのときに解説しているのでそちらを参考に。
短く加工したパドルシフトスイッチ。
DIY Laboアドバイザー：森田広樹
LED加工専門店・球屋代表。最先端かつデザイン性の高いライト加工技の探求者にして、アクリルづかいの若き老練者。純正風で分かりにくいまでにさり気ない、内装LEDイルミも精力的に提案。派手さより「完成度と質感」を重視する。
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