チップLEDを上手にハンダ付けするコツ
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前ページの続き。片側をハンダ付けした時点でLEDはもう動かないので、反対側はラクです
![野本](../images/nomoto-01.png)
![片側がハンダ付けできたチップLED](../images/basic-07-09.jpg)
反対側の電極をハンダ付け
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反対側は基板とLEDの両方の電極にしっかり熱を加えつつ、普通にハンダ付けすればOKです。
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この場面ではもうLEDは動かないし、慌てずに作業できますね。
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でも、実際にパーツを作るときはチップLEDを何回もハンダ付けするので、「反対側は後回し」にして、片側のハンダ付けだけをどんどん進めたほうが効率的ですよ。
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そのほうがピンセットを持ったりハンダに持ち替えたり、といった作業も減りますね。
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そうなんですよ。だから僕も「まず全LEDの片側を先に付ける」という風に作業しています。
先にハンダごてを電極に当てて熱を加えて…
![チップLEDの反対側の電極に熱を加えつつ、ハンダを当てる](../images/basic-07-10.jpg)
少し遅れてハンダを当てるとキレイに付けられる
![チップLEDの反対側がハンダ付けできた](../images/basic-07-11.jpg)
キレイにハンダ付けできました。あとは繰り返すだけですね
![イルミ](../images/illumi-05.png)
![チップLEDのハンダ付けができた](../images/basic-07-12.jpg)
予備ハンダの1点盛りがコツ
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チップLEDのハンダ付けは基板をひっくり返したりしない分だけ、馴れるとラクな面もありますよ。(表面実装=SMDとも呼ばれる)
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予備ハンダを盛るときに、最初からプラスとマイナスの両方に2点盛りすればもっとラクなのでは?
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そうそう、それがダメな理由を説明しておかないと。実際にやってみると分かりますので。
両方の電極に最初から予備ハンダを盛ってみた
![あらかじめ両側の電極に予備ハンダを盛ってみた](../images/basic-07-13.jpg)
あとはLEDを載せるだけ!であればラクそうだが…
![両側の電極に予備ハンダを盛ってある状態](../images/basic-07-14.jpg)
まず片側をハンダ付けにいった時点で、反対側のハンダの山がジャマをするわけで…
![両側の電極に予備ハンダを盛った状態で、チップLEDを付けようとしている](../images/basic-07-15.jpg)
付いたように見えるけど!?
![両側の電極に予備ハンダを盛った状態で、チップLEDの片側をハンダ付け](../images/basic-07-16.jpg)
実際はこうなってしまう
![両側の電極に予備ハンダがあると、チップLEDが浮いてしまう](../images/basic-07-17.jpg)
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このまま浮いている側の予備ハンダを溶かしても、キレイに付きません。変な向きで付いたりします。
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何回もハンダをやり直しているうちに、熱でLEDを壊しそうだな。
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というわけで、どんなチップLEDもまず1箇所だけ予備ハンダを盛るのです。それが1発で水平に付けるコツなんですね〜。
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なるほどぉ〜。
ラクしようとすると、かえって失敗するパターンね。
![イルミスタ・野本貴之](../images/adv-nomoto.jpg)
DIY Laboアドバイザー:野本貴之
光ドレスアップの専門店・イルミスタ店長。LED加工や打ち替え、アンダーLEDを得意とする特殊なプロショップ。仕事ぶりは極めて職人気質で丁寧。部品のみの販売も行っている。●イルミスタ 住所:埼玉県三郷市上彦名540-3 営業時間12:00〜21:00 月曜定休(祝日の場合翌日)
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