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塗装の縮み（シワシワ）の直し方╱仕上げの塗装編

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塗装の縮みの直し方の最終工程。サフェーサーを削って足付けをするが、そのときの注意点を解説。さらに本番塗装の直前で、再度「縮み」や「浮き」の気配が発生した場合の対処方法も教わった。

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  「塗装の縮み（シワシワ）の直し方╱サフェーサー編」の続き。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  塗装の縮み（ちぢみ）が発生した部分はペーパーで削り落とし、サフェーサーの吹き方の工夫によって、シワシワやめくれ等もキレイにならすことができました。

  ●アドバイザー：ほんだ塗装 本多研究員

ペーパー後



サフェーサー後


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  あとは本番の色を吹いて完成ですね。

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  その準備として、サフェーサーが乾いたら800番のペーパーで磨きますが……

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  これは本番の塗装を密着させるための足付け、でもありますね。



サフェーサーを800番のペーパーで水研ぎ。

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  ただしこの場面でも、通常の塗装とは違った注意点があります。

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  というと？

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  それは、サフェーサーを削り過ぎて下地を出さないようにすること。

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  「サフェーサーを削りすぎない」が注意点ね。

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  そうです。ここで下地を出してしまうと、せっかくサフェーサーでフタをしたのに、また溶剤が下に潜る入り口を作ることになる。

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  ああ、そういうことか！ 本番の塗装でまた縮みが発生するかも！

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  特に色を塗装するときは、シンナーの割合も多くてシャバシャバです。ドロっとしたサフェーサーに対して、縮みも発生しやすい。

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  やはり最後まで気は抜けない。

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  だからサフェーサーは気をつけて削りましょう。800番あたりのペーパーを使うのはいつも通りですが、バサバサしているところだけ軽く研ぐイメージ。

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  しかし軽くしか磨けないとなると、足付けが足りなくて本番の塗装が剥がれやすくなったりしないの？

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  その心配はありますよね。だから足付け＋プライマー（接着剤）も吹く、というのが前提です。

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  足付けの弱さをプライマーで補うのね。

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  あとは塗装するだけから、「縮み（シワシワ）の直し方」の話は終わりかな。

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  ウッ。

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  ……。
  なにか？

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  ココ見て。
  ココ！


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  キレイなサフェーサー状態にしか見えませんけど？

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  ぐーんとアップで。
  ココを見て！


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  あ…！ これは縮みとまではいかなけれど、プツプツ巣穴みたいのが……

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  ようは塗装の浮きが残っていたようです。

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  サフェーサーであそこまで丁寧に仕上げたのに、それでもつぶしきれなかった箇所があったんだ。

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  そういうことです。

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  もう本番の塗装に入ってから、こういう箇所が発覚したらどうなるんだ？

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  通常の塗り方をすると、この隙間からシンナーが浸透していって縮む、なんていうことになりかねません。

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  ……ならばこの段階でまた引き返して、サフェーサーの吹き直し？

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  もちろん一番無難な方法としてそういう手もありますが、このくらいだったら、パラ吹きでも対応できるかと。

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  パラ吹き？

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  サフェーサーのときにミストをかけるようにフワっと載せていく吹き方を紹介しましたが、同じことを塗装でする手もあります。

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  ホホウ。
  そういうことか…。

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  ベターっとは吹かずにパラパラっと吹き始めて、ちょっとずつ消していきます。

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  これ、吹いているのは白なんだけど、パラパラ吹いているからグレーに見えますね。


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  そうですね。なかなか白くならないくらい、フワっとフワっと軽く重ねていくイメージ。


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  お……巣穴みたいなのは、ほとんど見えなくなってきたような。

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  それと同時に、だんだん白になっていきます。


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  白になったら、そこから先は通常の塗り方で塗り重ねていきます。


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  今度こそ完璧に消えた…！

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  このように色を吹くときの、初期段階の吹き方によって対応することもできます。ごく小さい浮き程度であれば、の話だけど。

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  塗装っていろいろな吹き方があるのね～。

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  あとは今回はパールホワイトなので、パールを吹いて……


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  クリアをかければ完成。

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  塗装の縮み（シワシワ）が発生した場合でも直し方があるのは分かったけど、遠い道のりでした…。

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  しかし最初に言った通り、ナンバー枠（ナンバーフレーム）の色替え塗装ではありがちな例ではあります。