スピーカー取り付け

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純正ツイーター位置へのスコーカー（ミッドレンジ）取り付けがオススメできない例

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スコーカー（ミッドレンジ）の取り付けを工夫すれば、無加工でフロント3wayスピーカーが組める…という実験レポートの最終回。前回までは「実現可能」パターンだったが、取り付けができてもオススメできない例もある。

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  「無加工フロント3wayスピーカーは、条件が揃えば実現可能」の続き。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  前回検証したランドクルーザープラドの場合は、純正ツイーター位置にスコーカー（ミッドレンジ）を取り付けることができました。

  ●アドバイザー：カーデン 佐伯研究員


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  「ピラー無加工でも、フロント3wayスピーカーは実現できる」が実証されました。

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  しかしこの話は、車種にもよります。

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  付かない車種もあるよ、ということね。

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  あるいは「付くことは付く場合でも、オススメできない」ケースもありますね。

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  え、付くのにダメってどういうこと？

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  一例として、カローラツーリングの例を紹介しましょう。

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  カローラツーリングでも同様の取り付け検証をしてみたんですね。

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  はい。同じように純正ツイーター位置にスコーカーを取り付けることはできたのです。



モレルのフロント3wayスピーカーセット「MAXIMO ULTRA 603 MK2」のスコーカー

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  前回も使ったモレルとブラムのスコーカーなら、どちらも取り付けできました。

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  おぉ。カローラでも付いたんだ！



ブラムの単体スコーカー「LFR52」

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  でも、オススメはしません。

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  む。
  なんで…？

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  一番の理由は、グリルカバー側のツイーターの穴が小さいからです。


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  グリルカバー？

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  ようはフタ側の話ですね。

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  そういえば…ツイーターに合わせた、ごく小さい穴しか開いていませんね。

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  はい。この下にスコーカーを取り付けても、大部分がフタで覆われてしまいます。

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  音の出口を塞いでしまう。

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  しかも、この場合は純正ツイーターをはめ込むための円柱状の枠の部分をカットしないと、スコーカーに干渉してしまいます。


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  あらま。
  そんな問題もあるのね。

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  ちなみにこのカローラツーリング用に作った土台（バッフルボード）は、落とし込みを設けて、一段低くしているんですよ。

落とし込み


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  この落とし込みがなければ、グリルカバーにもっと干渉してしまうので。

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  そうか。前回のプラドに比べると、ちょっと沈んだ位置にスコーカーを取り付ける感じになってますね。

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  その落とし込み加工をやってもなお、純正ツイーターの取り付け枠には干渉する、ということです。

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  この先は、もうフタを加工するしかない？

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  ツイーターの枠の部分を切り落としてしまっていいなら、付けることはできますね。

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  完全無加工というわけにはいかない例だ。

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  ただそこまでやって付けたとしても「グリルカバーの穴が小さい」問題は残る。スコーカーの音のヌケが良くないと思うんです。

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  うーん。もともと純正ツイーター用だからね。

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  前回取り付けたランドクルーザープラドの場合は、純正ツイーターがもっと大きいので、グリルカバーの穴も大きかったんですよ。

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  本当だ。純正ツイーターのグリルカバー裏形状にも、車種ごとの違いがあるのがわかりました。


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  純正ツイーターが小さい車種だと、同じ問題にぶつかる可能性が高いですね。

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  ふむ。

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  無加工では付かないし、音のヌケも悪そう。そのような理由でオススメできないのです。

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  なるほどぉ。カーデン・佐伯研究員による貴重な実験レポートでした。