自分の車は自分で守る

---

DIYで取り付けできるカーセキュリティ「マーベラス」の選び方（後編）

• 1
• 2

DIYで取り付け可能なカーセキュリティ・マーベラスの選び方╱後編。車のセキュリティで気になるのは、誤報による騒音問題。例えば混雑した駐車場では誤作動を防ぐ目的でオフにして、必要なときだけセキュリティオンにしたい。そんな状況を考慮した使い方もある。

• 

  「DIYで取り付けできるカーセキュリティ〈マーベラス〉の選び方」の続きです。

  ●レポーター：イルミちゃん

• 

  日本の駐車場事情を考えると、セキュリティの誤報で近隣に迷惑をかけるのを心配する人は少なくないと思います。

  ●アドバイザー：CEP 服部研究員

• 

  しかし、逆に、イタズラや盗難が怖そうな場所では、ガッチリとセキュリティをかけておきたい場面もある。

• 

  あるいは普段はセキュリティをかけているけど、混み合ったショッピングセンターの駐車場などではオフにしておきたい、なんていうこともありますね。

• 

  そんな中で、現実的なセキュリティの使い方として、必要なときだけセキュリティオンにできたら理想的という人も多そう。

• 

  そのような理由で、純正キーレスやスマートキーが付いている車に、あえてリモコン付きのセキュリティ（マーベラス500）を選ばれる方もいるのですが……



マーベラス500

---

• 

  この場合、車のドアロックとは連動させずに、必要なときだけセキュリティリモコンをオンにするんですね。

• 

  しかし、この「リモコン2つ持ち」状態には、デメリットも多いです。

• 

  そもそも2個持ち歩くのが面倒くさい。

• 

  セキュリティをかけるときは、2つのリモコンを操作しないといけないですし。

• 

  狙ってやっていることとは言え、やはり面倒だなぁ。

• 

  そして、車に戻ってきたときにセキュリティの解除を忘れて、純正リモコンでカギを開けたりするとどうなるか。

• 

  警報（アラーム）が鳴ってしまう！

• 

  そうなんです。自らセキュリティを発報させてアラームを鳴らしてしまう、という事態も容易に想像できます。

• 

  ……周囲への迷惑対策で作った仕様なのに、完全に裏目ですね。

• 

  そこで、もっと現実的な方法を紹介しましょう。

• 

  セキュリティをかけたくない場面があるとしても、オフにしたいのはドア開閉検知ではないと思うんですよね。

• 

  と言うと？

• 

  どんな状況であれ、車のドアが開けられたらセキュリティには鳴ってほしくないですか？

• 

  「ドアを開けられる」って、明らかに異常事態ですからね。

• 

  そうなんです。人が多いところに車を停めたときなど「誤作動すると迷惑がかかるから」という理由でオフにしたいのは、センサー類のほうです。

• 

  確かにそうだ。フィールドセンサーなどが、関係ない人に反応して鳴ってしまうと困るから。



各種センサー類については、「車のセキュリティで使うセンサーの種類と、その目的」参照。

• 

  そういう場合、センサーによる監視だけをオフにすればいいのです。

• 

  そんなことできる？

• 

  これはマーベラス100やマーベラス200でもできることでして、ロック中にもう一回ロックするんですよ。

• 

  2回ロックボタンを押せばいいんだ。

• 

  そうすると、セキュリティのセンサーの監視だけがオフになります。

• 

  へぇ～！

• 

  つまり「周囲の人の動き」や「トラックが通過した振動」などで、セキュリティが反応してしまうことはなくなります。それでいて「ドアの開閉検知だけは見張っている」状況になる。

• 

  それいいかも！

• 

  これは便利な機能だと思います。……で、この「純正リモコン2回押し」で済むことを、わざわざ別リモコンを用意してやらなくてもいいんじゃないかな、というのが私の意見です。

• 

  なるほど、なるほど。ではマーベラス100や200で十分ということですね（↓）



純正セキュリティ付き車なら マーベラス100

---



純正キーレスやスマートキーが付いているならマーベラス200

---

• 

  純正セキュリティが付いている車に、別リモコンのセキュリティ（マーベラス500）を付けるというのは、よほど意図的にやりたい人を除いては、オススメできないですね。

• 

  なんとなく数字の響きで「100や200より、上位モデルっぽい500を付けておこう」なんていう選び方をしないように注意です。