後付けパーツの配線を目立たなくするコツ

車にパーツを取り付けていくうちに配線でゴチャゴチャになっていくのは定番コースだが、「配線をすっきりキレイに目立たなくする」ことができれば劇的に完成度が上がる。純正配線っぽく見せるコツを、電装のプロに教わった。

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  電装品を取り付けていくうちに、どんどん配線がゴチャゴチャになっていくのは定番ですが……。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  配線が目立つと、いかにも「後付けしました」感が出て、美しくないんですよねぇ。

  ●アドバイザー：CEP 岡本研究員

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  岡本研究員は電装のプロだから、そのへんこだわってますよね。

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  工賃を頂いて取り付けしていますから、できるだけキレイに純正っぽく取り回すことにはこだわってますね。

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  今日は、そんなプロの配線取り回し術を教わりたいと思います。

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  そんなに難しいことをしているわけじゃないんですけど、いくつかコツはありますね。

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  たとえばどんな？

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  僕なら、黒い線を使います。

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  配線コードの色の話ですか？

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  そうです。
  例えばエンジンルーム内に黄色い線を這わせたら、明らかに目立ちますよね。

後付け電装品の配線は目立つ


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  これだといかにも何か後付けしました感が出てしまう。

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  とはいえ、最初に付いていた付属コードが黄色とか赤なら仕方ないですよね。

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  それは確かにそのまま使いたいところなんですけど、あえて黒に変えたりします。

黒い配線は目立たない！


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  ホントだ！ 色を黒にするだけで劇的に目立たなくなりますね。

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  車の配線を目立たなくするためには、まず黒を使うのが近道です。

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  黒というと、マイナス線用のイメージですけど……全部黒にするんですね。

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  仕上がりを重視するなら、それが一番でしょうね。長く延長する場合は、もともとの色付き線は切ってしまって、黒で延長します。

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  でも黒が目立たないとはいっても、電装品の配線は色分けされていることが多いですよね。

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  もちろんそうですね。色分けしておかないと、どれがどの線なのか分かりにくいですから。

電装品の線はだいたいカラフル


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  これらの線を全部切断して黒につなぎ直すのは、DIYでは現実的でない気もしますね。配線の種類とか間違えそうですし。

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  元の配線色のままで目立たなくするなら、「結束テープを巻く」という手があります。

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  テープで黒に変えればいいわけか。

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  車の配線に巻き付ける結束テープとしては、「矢崎総業のナシジテープ」というアイテムが定番で、僕も使っていますよ。

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  普通のビニールテープじゃダメなんですか？

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  ビニールテープだと、剥がしたときにベタベタになるでしょう。ナシジテープはベタベタしないし、巻きやすい。

結束テープで束ねる


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  テープで黒に変えてしまえば、このように目立たなくなります。

配線が黒になって目立たなくなった


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  赤、黄色、白の配線がどこかに消えたかのようです。 う〜ん、カメレオンっ！

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  このように車の配線は、黒にすると目立たないんです。純正配線も、だいたいは線束は黒の結束テープ（あるいはチューブ）で巻いてありますよね。アレと同じ処理です。

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  つまり純正配線っぽくなるってことですね。

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  そうなんです。
  配線の保護にもなるし、見た目も良くなるし、パーツ取り付けのレベルが一段上がります。

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  あと、基本的なコツとして、もともと存在している配線の取り回しに沿わせることが重要です。

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  なるほど。

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  もともと車には、たくさんの配線が弧を描きながら走っていますよね。そこに対して、曲がり具合の異なる線が新たに追加されると、目立つんです。

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  無駄なくストレートな線で、最短カットしたい気がしますけど……

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  そういう取り回し方は「後から付けた感」が出やすいのです。遠回りでも、純正に沿わせましょう。

なにも考えていない取り回し


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  上のようなフラフラした線を、ビシっと純正配線に沿わせるだけでも完成度は上がります。

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  ポイント・ポイントで、ナシジテープを巻いて沿わせたのが次の写真。

純正配線に沿わせた取り回し


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  そしてできれば、黒線で目立たないようにすれば、さらにカンペキです。

黒にしたうえで純正配線に沿わせると同化する


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  コレはスッキリ！ どんどんレベルが上がっていくのが、実感できますっ。