東京オートサロン2019ルポ
LEDヘッドライト・LEDバックランプの進化が止まらない、2019年のLED最新事情
![東京オートサロン2019のIPFブース](../images/column-682-01.jpg)
東京オートサロン2019年レポート。ヘッドライト・バックランプのLED化を検討中の人は、まずこの記事を見てからがオススメだ。実際の明るさや配光をチェックできるIPFブースのデモボードを参照にしつつ、最新事情を取材した。
開幕速報です。東京オートサロン2019☆
![イルミ](../images/illumi-c.png)
DIYラボ レポーター:イルミちゃん
今年も、DIYラボの独自視点でレポートしたいと思います
![ユキマ](../images/yukima-02.png)
DIYラボ別館:ユキマちゃん
5000ルーメンと配光性能を両立。最新鋭のLEDヘッドライトバルブ
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まずはDIYラボのアドバイザー、市川研究員のいるIPFのブースから。
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続々投入……というと?
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LEDヘッドライトバルブのX2シリーズに、待望のH4型が出ました!
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X2シリーズは、以前にH11やH8などのシングルバルブが先行で登場していましたね。
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これによって、対応車種の多いH4タイプでも、5000ルーメン(両側)の明るさに達し、配光性能も従来モデルより進化しました。
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でも従来モデルでも、キレイなカットラインが出ていることが自慢だったでしょう?
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確かに、IPFといえば配光性能の高さ……というイメージが定着しています。
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じゃあ、配光性能はそれ以上にどう進化したっていうの?
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従来型のH4LEDヘッドライトバルブでも、純正と同じ光源位置を再現してはいましたが……(↓)
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従来型は複数のチップLEDを並べて、電球のフィラメントに近い発光条件に近づけていました。
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フムフム。
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しかしチップLEDを並べる手法だと、どうしても影のようなムラが生まれる部分が出てきます。
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分かりやすいのが、ハイビーム時(↓)
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新型のX2シリーズでは、1個のフィラメント型LEDチップを搭載しており、光源に隙間が生まれません。
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いよいよ「フィラメントの発光条件に近づいたLED」なんですね。
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そうです。それによって、ハイビーム時の配光もムラがなくキレイになりました。
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本当だ。さらにキレイになった。やはり光源の条件を純正に合わせるっていうのは、重要なんですねぇ。
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配光性能は、カットラインの問題だけじゃないのね~。
IPFは、昨年後半にLEDバルブの新型を続々投入しておりまして、それらをまとめて東京オートサロンでデモしています
![市川](../images/ichikawa-01.png)
アドバイザー:IPF 市川研究員
H4のLEDヘッドライトとして、今最も注目すべきモデル
![IPFのLEDヘッドライトバルブ 341HLB2](../images/column-682-02.jpg)
IPFの341HLB2
![](../images/yukima-11.png)
予備解説
IPFのX2シリーズは、完璧な純正配光の再現を目指して、LEDチップ(素子)そのものから専用に開発したLEDヘッドライト。
一般的なLEDバルブは、汎用のチップを使っており、LEDチップから専用開発するというのはアフターパーツ業界では初の試み。
※そのメリットは、「最新型のLEDヘッドライトバルブはここまで来た!」参照。
![従来型H4LEDヘッドライトバルブの光源位置と、純正フィラメントの比較](../images/column-11-12.jpg)
従来モデルのハイビーム配光
![従来モデルのハイビーム配光](../images/column-682-03.jpg)
新型モデルのハイビーム配光
![LEDヘッドライトバルブ341HLB2のハイビーム配光](../images/column-682-04.jpg)
![コンパクトモデルのH4LEDヘッドライトバルブ 141HLB2](../images/column-682-05.jpg)
✔ フラッグシップモデルは、ヒートシンクとファンが一体化したモデルだが、大型バルブの入らない軽バンなどの用途を想定し、ドライバーユニットを別体化させたコンパクトモデルのH4バルブ「141HLB2」も登場している。
LEDバックランプも800ルーメンに到達!
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注目はLEDヘッドライトだけではありません。
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LEDバックランプも新型モデルが登場しました。
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従来モデルは500ルーメンの明るさでしたが、新型では800ルーメンに到達しました。
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ちなみに東京オートサロンの会場では、デモボードで純正球(ハロゲンバルブ)との比較ができますが……
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比べ物にならない明るさですっ!
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明るくて後ろが見やすいのはいいんだけど……これ、熱は大丈夫なの???
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そういえば確か、以前には「バックランプバルブは500ルーメンが限界だ」と市川研究員も言っていましたが。
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そこは、細かなところから設計を見直しています。実は前段として、昨年に300ルーメンのLEDポジションバルブ、というのを出したんですけどね……
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小さなT10ウェッジ球で300ルーメンって、それはそれでスゴイな。
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これが先に実現できたので、その設計を応用することによって、800ルーメンのバックランプも実現できたのです。
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ナルホド。
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バックランプのバルブタイプは、小さいものだとT16ですが、それでもポジションよりは大きいですからねぇ。
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T16、T20、S25のいずれのバルブタイプでも、800ルーメンで揃えてあります。
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後方視界が明るくなるのはいいことだ。
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それにしても、LEDバルブの進化は、未だにとどまるところを知らないもようです。
純正の明るさ
![純正バックランプの明るさ](../images/column-682-07.jpg)
新型LEDバックランプ
![800ルーメンのLEDバックランプの明るさ](../images/column-682-08.jpg)
ポジションも300ルーメンに到達!
![300ルーメンのLEDポジションバルブ](../images/column-682-09.jpg)
✔ 東京オートサロン2019のIPFブースでは、実際の明るさや配光をチェックできるデモボードが充実している。
✔ 訪れたらぜひチェックして、最先端のLEDヘッドライトやバックランプのレベルの高さを体験してみよう。
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