板金塗装をもっと身近に

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カーボン調エアロパーツにクリア塗装が必要なことを、知らない人はまだまだ多い

カーボン調エアロパーツには、クリア塗装済みと未塗装があるが、未塗装でも透明なクリアゲルで覆われていたりして、両者の違いは見分けにくい。しかし「クリアゲル仕上げ」と「クリア塗装済み」は別のものなので、購入前にわかっておきたい。

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  以前に「エアロパーツの黒ゲルコート・白ゲルコートで、ありがちな誤解」の話をしましたが、カーボンパーツにも似たような話があります。

  ●アドバイザー：ほんだ塗装 本多研究員

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  カーボンパーツって、カーボン調のエアロパーツのこと？

  ●レポーター：イルミちゃん

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  そうです。カーボン調エアロパーツは、FRPといっしょにカーボン繊維を貼って作られています。

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  フムフム。

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  そうやって出来上がったカーボン調エアロパーツは、ようするに未塗装のエアロパーツと同じ状態です。

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  未塗装……っていうけど、カーボン柄を見せるのが目的なんだから未塗装で当たり前じゃないか！ と思う人は多そうです。

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  それにしたってクリア塗装はかけたほうがいいのです。

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  カーボンパーツをクリア塗装する意味は、カーボンの保護にあることは前に教わりましたね。



✔「カーボンパーツにクリアだけを塗装する意味と、その値段」参照。

>>>リンク先で詳しく読む。

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  しかし、世の中にはまだまだ、「カーボン調エアロパーツにもクリアを吹かないといけないの？」と思っている人が多いですね。

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  まあね。「カーボン調なのに、なんで塗装しないといけないんだ」みたいな心理は理解できます。

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  でも、カーボンの持ちが全然違いますからね。クリア塗装しないと、すぐに白っぽくなってしまいますよ。

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  それが分かっているなら、メーカー製品の段階でクリアを吹いておけばいいのに。

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  もちろん吹いてあるケースもあります。それが塗装済みのカーボンパーツです。

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  カーボン調エアロパーツにも「塗装済み」と「未塗装」があるってことか。

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  そうです。だから選択できる場合は「クリア塗装済み」を買えば問題ありません。でもそのかわり、クリア塗装されているぶんだけ値段は高くなります。

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  フムフム。
  そりゃそうですね。

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  しかし、塗ってあるのはクリア（透明）なもんだから、写真での見た目には違いは分かりにくい。

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  どっちにしろカーボン調ですね。

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  パッと見た目は同じなのに、こっちは高くて、こっちは安い、みたいな状況で……

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  「だったら安いほうでいいじゃないか」となるんだ。

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  そうなんです。それで未塗装のカーボン調エアロパーツを買って、あとから違いを知って、クリア塗装をウチに依頼される方は、かなり多いのです。

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  もうひとつ勘違いしやすいのが、未塗装のカーボン調エアロパーツ類を買ったときに、表面が透明なゲルで覆われていることです。

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  そういえば、カーボン繊維がムキ出しってわけではないような……

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  普通のFRPのエアロパーツを作るときには、まず型に黒ゲル（または白ゲル）を塗って、そのあとFRPを貼るのと同じように、カーボン繊維を貼るベースの溶剤としてクリアゲル（クリアゲルコート）を塗っているからです。

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  黒ゲル、白ゲルに対して、クリアゲルってのがあるのか。

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  しかしクリアゲルの「クリア」は、単に「透明のゲルコートです」という意味合いに過ぎません。

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  クリア塗装ではないぞ、と。

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  ぜんぜん違います。「でも、なにやらクリアの中にカーボン繊維が入っているから、このままで大丈夫なんだろう」と考える人もいます。

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  なるほど……。でもそれは単なるクリアゲルで、カーボン繊維の保護にはなっていないんだ。

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  そうなんです。「クリアゲル仕上げ」と「クリア塗装済み」は意味合いがぜんぜん違う、ということは知っておきましょう。

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  保護するという意味では、やはりクリア塗装を吹かないとダメってことですね。

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  はい。必ず吹かないといけない、というわけではないですが、せっかくのカーボン柄を長持ちさせたいなら吹いたほうがいいですよ。