• トップページ
  • DIYレシピ
  • LED自作
  • コラム
  • 基礎知識まとめ
  • 足まわり
  • ヘッドライト
  • 連載記事
  • DIYラボ別館
ニュース&コラムのロゴ

電装DIYのQ&A


ギボシ端子に複数の配線を入れて、分岐に使ってもよいのか?

読者の方から頂いた、ギボシ端子の疑問に答えていきたいと思います

イルミ
ギボシ端子に配線を2本入れてかしめている

■ 質問

ギボシ端子(エーモン製)は、最大2スケアまでの配線に対応ということになっていますよね。……ということは、0.5スケアの線なら余裕があるから、2本まとめてかしめて、分岐に使ってもよいでしょうか?

質問╱パウモナンさん

  • イルミ

    なるほど。言われてみれば、2スケアの太線までOKのギボシ端子なんだから、理論上は0.5スケアを4本突っ込んでもいいはず!

    ●レポーター:イルミちゃん

  • 中塚

    確かにスケアは銅線部分の断面積なので、そこだけで考えるとかしめることはできるんですが……

    ●アドバイザー:エーモン 中塚研究員

  • 2本まとめてかしめてみた

    2本の配線をかしめたギボシ端子
  • イルミ

    0.5スケア2本分なら、合計で1スケア分。余裕でかしめられました〜。

  • 中塚

    ……という風に見えるかも知れませんが、この方法はエーモンの見解としましてはNGなのです。残念ながら。

  • イルミ

    ウソォ!!
    出来ているのに!

  • 中塚

    いや、私も、もしかしてコレなら!? と思ったので、開発担当者に聞いてみたところ、「NG」という回答で……。

  • イルミ

    ……つまり、話を握りつぶされた。

  • 中塚

    ハイ?

  • イルミ

    エーモン的には、エレクトロタップ(※配線コネクター)が売れたほうが利益率がいいからだ、きっと!!

  • 配線分岐といえばコレ

  • 中塚

    違います!!
    ヘンなデマはやめてください。

  • イルミ

    じゃあ、どうしてダメ?

  • 中塚

    理由は、芯線(銅線)部分ではなくて、被覆のほうです。

  • ココに注目

    配線コードの被覆がかかっているギボシ端子のツメ部分
  • イルミ

    こっちは太すぎて、ツメがかしめられないとか?

  • 中塚

    いや、やってみると分かりますが、ツメは届きます。

  • 被覆にかけたツメのかしめ作業
    配線2本分の被覆をかしめ終えた状態
  • イルミ

    あれ?
    できてるじゃあないですか!!

  • 中塚

    しかし、よーく見ると、ハート形に折り込まれたツメの左右に、配線コードが分かれてしまっています。

  • 2本の配線をかしめたギボシ端子の拡大写真

    拡大図

  • イルミ

    はて?
    コレのなにがダメなの?

  • 中塚

    通常の1本でかしめを行った場合は、下のようになるんですね(↓)

  • 正しくかしめたギボシ端子のツメ

    ※正しいやり方は、「ギボシ端子の正しいかしめ方」参照。

  • 中塚

    ギボシ端子のツメを電工ペンチでかしめる理由は、ツメの断面がハート形になるように折り込んで、ツメを食い込ませることにあります。

  • イルミ

    あ!
    そういえば、そうでした。

  • 中塚

    ツメを食い込ませることができるのは、相手が1本の時だけです。

  • イルミ

    2本だと、間に入ってしまっている……。

  • ツメが食い込んでいないギボシ端子かしめ
  • 中塚

    これは、一見すると掴んでいるように見えますが、食い込んでいるわけではないので、引っ張ればアッサリと、抜けます。

  • イルミ

    ……そういうことか。

ギボシ端子付きの配線を分岐させる方法

配線分岐にエレクトロタップを使うときは「選び方」に注意! これを間違うと「接触不良」が起こる。DIYラボ〈動画部〉YouTubeでも解説しているので、ぜひ見てね。

エーモン工業 中塚雅彦

DIY Laboアドバイザー:中塚雅彦
カーDIY用品メーカー・エーモン広報担当で、エーモンの顔と言える人物。端子や配線コードの仕様など細かいところまで深い知識を持っているので、DIYラボでは「電装DIYのきほん」に関する記事を担当。中塚ハカセ、とも呼ばれている。

PAGE TOP