アクリルヘッドライト加工方法（第21回）

後付けした光モノの配線をどうやってヘッドライトの外に出すのか!?

ヘッドライト加工後は、後付けの光モノの配線が増えている。ここでは具体的にはシーケンシャルウインカー、イカリング、アクリル埋め込みのメニューを実行済み。殻閉じでレンズを戻す前に、これらの配線をヘッドライトの外に出す。

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  前回は、シーリングの方法について解説しました。あとはレンズをカポッと……、

  ●レポーター：イルミちゃん

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  ヘッドライトのレンズを戻す前に、まだやることがありますよ。

  ●アドバイザー：球屋 森田研究員

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  あら。
  まだ閉じられないんだ。

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  今回の連載では、「アクリル埋め込み」「イカリング」「シーケンシャルウインカー」を作りました。それらの配線をヘッドライトの外に出さないと。



球屋で加工したライト。光モノ配線が外に出た状態だ。これらの配線を、車両側の電源線とつなぐ。

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  そういえば光モノを追加したんだから、その配線通しが必要ですね。

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  これらの光モノの配線は、基本的にはハウジングのどこかに穴開け加工して、外に出していきます。

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  どこに穴を開けたらいいかは、ヘッドライトの形状や追加した光モノにもよりますが、ポイントがあります。

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  フムフム。

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  それは、なるべくヘッドライト底面方向に向けて穴を開けるってことです。

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  それはなぜですか？

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  天井側に開けると、水が入りやすいからですよ。

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  あ〜！

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  もちろん穴を開けたあとで防水処理はするんですが、それにしたって、なにも、天面側に開けることはない。

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  そりゃそーですね。

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  そこで、ハウジングの下を向いている面の中で、穴開けできそうな場所を探して開けます。


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  ここではまず4Φの穴を開けています。この穴は、シーケンシャルウインカー関連の配線を通すつもりです。

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  まずは、シーケンシャルウインカー（流れるウインカー）の配線を外に出します。

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  何本通るんだろう？

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  今回は、内蔵型の流れるウインカーユニット（↓）を使っているので、わずか5本です。

流れるウインカーユニット（内蔵型）



「純正シーケンシャルパターン 内蔵型流れるウインカーユニット」。機能をしぼったコンパクトさが特徴。

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  5本の内訳は……、

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  流れるウインカーの外付け純正復帰スイッチ用の線（2本）、プラス線（ウインカー信号を取る）と、マイナス線、それからLED基板用のプラス線の合計5本です。



詳しくは「シーケンシャルウインカー（純正風の流れるウインカー）の作り方╱ユニットと基板の接続方法」参照。

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  ちなみにLED基板のプラス側の線も、けっきょくウインカープラス線につなぐので、ユニットのプラス線とつなぐ先は同じ。

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  フムフム。

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  なので、ヘッドライト内でユニットのプラス線に合流させてしまってもOKです（それなら出す線が1本減る）

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  なるほど。

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  今回のシーケンシャルウインカー加工では、内蔵型の流れるウインカーユニットを使いましたよね。

  ※「今後は〈流れるウインカーリレーキット〉の選び方が変わる!?」参照。

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  つまり、ユニット本体はヘッドライト内部に置いておく。

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  そうです。そうすることで、外に出る配線の数が5本で済むので。

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  で、どこに固定するんですか？

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  ハウジング内の、干渉の心配のないスペースのどこかに固定します。

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  どうやって？

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  これは両面テープ固定で問題ないですよ。

両面テープで…



問題ない箇所に貼り付け


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  そして5本の配線を、開けた穴からヘッドライト外（裏）へと通します。


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  これで車両側から電源が取れますね〜。

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  今回加工した86前期は、ヘッドライト側にはもともとウインカーがありません（バンパーにある）。だから外に出して、バンパー側のウインカー線につなぎにいく。

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  これで流れるウインカーの配線は、ライトの外に出せました。あとは、アクリルとイカリングの配線。

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  配線の通し方としては同じですが、ちょっとした静電気対策があるので、あらためて詳しく解説しましょう。

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  というわけで、次は、ヘッドライト加工のプロがやっている静電気対策がテーマ。……それにしても、なかなかレンズが閉じられないな〜。