最近のトヨタ車でドアスイッチが消滅している件。ドアカーテシ線はどこへ…？

ドアスイッチはドア開閉を検知するスイッチ。このドアスイッチ裏にドアカーテシ線（ドア連動線）があり、ドア連動フットランプなどを作るときに必要な線だったが、ドアスイッチがトヨタ車で消滅する流れが見えているもよう。ドア連動で何かしたい人は、今後どうすればいい？

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  今日は最近のトヨタ車で、ドアスイッチが消滅しているという、ニッチな話題について。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  一般的な車だと「ドア開口部のボディ側」に、スイッチが付いています。

  ●アドバイザー：CEP 服部研究員


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  「ドアが閉まるとドアスイッチが押され、ドアを開けるとアースに落ちる」という仕組みで、ドア開閉を検知しています。

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  つまりドアスイッチの裏（車内側）には、ドアに連動してアースに落ちる線……ドア連動線がありました。



一般的にはドアカーテシ線、またはドア連動線、ドア開閉検知線などと呼ばれる。

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  例えばLEDのマイナス線をドア連動線……いわゆるドアカーテシ線につなぐことで、ドア連動フットランプが作れたりするという。

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  ところが90系ノア・ヴォクシーあたりから、このドアスイッチが無くなりました。

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  む。
  その後のトヨタ車では？

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  60系プリウスでも無くなっていますし、新型アルファードも配線図で見る限りでは、同じ方式になっているようですね。

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  今後、ドアスイッチは消滅していく流れ…？

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  なのかも知れません。

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  ドアカーテシ線が取れなくなったら困るんですが……？

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  ドアカーテシ線は取れますから大丈夫です。

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  あれ？ ドアスイッチがなくなったのに、ドアカーテシ線はあるんだ？

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  車体側に付いていた、ポッチのドアスイッチがなくなっただけです。ようするにドア側で検知する方式に変わってきています。

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  あ。
  そういうことか。

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  車両としては当然、ドア開閉を検知する必要がありますからね。

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  「ドア側で検知している」ということは、ドアカーテシ線のゆくえは……

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  ドア側を通っているということです。

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  なるほどね。

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  そして他の配線と同様に、蛇腹を通って車内側に配線が引き込まれています。

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  おや。ならばドアカーテシ線が車内側で捕まえられる？

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  それは可能です。ただし渡ってきてすぐのキックパネル裏あたりは配線数の多い場所なので、ある程度は配線情報がないと見つけにくいのかなとは思いますが。

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  ドアが開いたらアースに落ちる、みたいな仕組み自体は同じなのでしょうか？

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  はい。ドアが開いたら0Vに落ちる線という意味では、今までのドアカーテシ線と同じです。

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  ちなみにコムエンタープライズの電装品でも、ドアカーテシ線を必要するものはいくつかあると思いますが……今回の件での影響はありますか？

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  コムエンタープライズ製品は、もともとドアスイッチ裏からドアカーテシ線を取るというよりは、BCM（コンピューター）付近など、どこか別の中継カプラーのところから取る案内をしていたので、特に影響はないんです。



「カーセキュリティ取り付けに必須・ドアカーテシ線をBCM（コンピューター）付近で探す」参照。

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  そういうことか。けっきょくBCMにドアカーテシ線がつながっていくという点では、なにも変わっていないから。

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  そうなんです。

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  参考までに90系ノア・ヴォクシーの場合、ドアカーテシ線はどこから取るように案内しているのでしょうか？

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  90系ノア・ヴォクシーでは、グローブボックス裏のジャンクションブロックのところで助手席ドア・後席ドア左右・バックドアの4本分が取れます。

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  ふむ。

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  運転席ドアの分はここでは取りにくいので……運転席ドアのカーテシ線だけは運転席キックパネル裏ですね。

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  コムエンタープライズの車種別配線情報などを見ながら作業する分には、特に今までと変化なし、とは言えそうですね。

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  そうですね。ドアスイッチ裏でドアカーテシ線を取っていた人は戸惑うかもしれませんが……

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  DIYでフットランプを取り付けるときにドアスイッチ裏でドアカーテシ線を取っていた人は、今後はキックパネル裏あたりなどが候補になりそうです。