ハイラックスに隠された純正デイライト機能を解放する方法

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ハイラックスのヘッドライトには、隠れデイライトがあったことが明らかになった。しかも、その隠された純正デイライト機能を開放するにあたって、ヘッドライトを分解する必要もない。リレーを理解している人ならDIYでもできるレベル。

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  「ハイラックスには純正デイライトが隠されていることが判明…!!」の続き。

  ●DIYラボ：イルミちゃん

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  おさらいですが、ハイラックスのヘッドライト内にある制御基板には、DRL（デイライト）用の回路が隠されていました。

  ●アドバイザー：球屋 森田研究員


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  そして、この回路につながる配線は、そのままヘッドライト裏のハーネスまで出てきています。


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  だから、ようは、このヘッドライト側の「デイライト線」に対して電源を取ればいいわけです。

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  デイライト用の電源ってことは、IG電源（またはACC電源）を引っ張ってくればいい！

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  ただし、単純にIG電源を流すだけだと、昼間も夜も、デイライトとして強発光することになってしまいます。


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  この強発光デイライトモードはかなり明るいので、夜は眩しくて迷惑です。

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  あ、そっか。
  IG電源をそのまま流したらダメか。

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  最近の新型車が搭載している純正デイライトも、昼間は強発光していて、夜は同じラインが減光してスモールランプ（ポジションランプ）に切り替わるというパターンが多いですよね。

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  直近の例でいうと80ハリアーのデイライトがまさにそのパターン。

スモール点灯



デイライト点灯


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  ハイラックスでも同様の点灯方式にするためには、どうすればよいか考えてみましょう。

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  夜間はもともとスモールランプとして点灯するんだから……夜はこれでいい。


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  そうですね。
  つまり、昼間だけIG電源を流したい。

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  どうやれば、そうなる？

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  ここで、前にも勉強したリレーを使います。

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  スモールオンに連動させて、デイライトを減光させたり消灯させたりする回路の作り方は、以前にも解説しましたよね。



✔「デイライトをスモール連動で減光（または消灯）させる方法」参照。

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  5極リレーがひとつあれば、スモールオン（イルミ電源オン）でIG電源やACC電源を遮断することは、カンタンにできます。

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  ああ、そうか！ あの技がまさにこの場面で使えるという……。

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  そうなんです。つなぐ相手が「社外デイライト」ではなくて「純正デイライトの配線」に変わっただけですね。

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  なるほど、なるほど。

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  そのために必要なのはIG電源（あるいはACC電源）と、イルミ電源（スモール電源）になりますが……

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  それはどこから持ってくる？ 車内から？

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  ハイラックスのヘッドライトの場合、隣にあるもうひとつのカプラーに、IG電源も通っているんですよ。


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  なにィ…！ すぐ近くにいた!!

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  球屋デモカーの例でいうと、この青い線がIG電源でした。



配線の色は、グレードや年式で変わる可能性もある。上はあくまでも球屋デモカーの例。

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  そしてリレーを切り替えるのに使うイルミ電源は、デイライト線のすぐ隣のピンク色（？）の配線がまさにそれだった、という……



配線の色は、グレードや年式によって変わる可能性もある。

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  都合よく、必要な配線がヘッドライト裏に揃っている！

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  そう。これらの線と5極リレーを使えば、ヘッドライトの外側から純正デイライト機能を解放できる、というのがハイラックスなんですよ。

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  隠された純正デイライトを開放するという大技が、ヘッドライト加工すらしないで実現できるとは……。

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  5極リレーひとつで純正の強発光デイライトを開放できるなんて、超ラッキーなケースじゃないでしょうか。少なくとも最近の車としては。

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  電装にちょっと詳しい人なら、DIYでもできますね。

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  ここまでカンタンにできてしまうと、仕事にならないなァ……なんて。

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  いや、まあ、誰もがリレー回路を組めるわけじゃないんで、できない人は球屋までどうぞ。