スマホと車のナビをつなぐ方法（第2回）

---

スマホのミラーリングは有線と無線どっちがいいのか？

• 1
• 2

スマホと車をつなぐ「ミラーリング」を、初心者向けにわかりやすく解説するシリーズ第2回め。基本としてiPhoneとAndroidでは、事情が異なる。さらにそれぞれに「有線」か「無線」かでやり方が変わってくるので、まずは適合チェックからスタート。

• 

  「車のナビにスマホの画面を映す方法」の続きです。何を用意すればつながりますか？

  ●レポーター：イルミちゃん

• 

  まず、iPhoneかAndroidか……という2つの道に分かれますね。

  ●アドバイザー：ビートソニック 堀内研究員

• 

  両者は、やり方が違うんですね。

• 

  さらに、それぞれ「有線」でつなぐのか「無線」でつなぐのか、に道が分かるんですよね。それによっても使う部品が違うので。

• 

  やり方はひとつじゃないんだ。

• 

  スマホの画面をナビに映すミラーリングには、「有線ミラーリング」と「無線ミラーリング」があります。

• 

  あー、なるほど！

• 

  スマホ側の対応でいうと、まずiPhone（5以降のモデル）の場合は、有線にも無線にも対応しています。

iPhoneは標準機能のAirPlayで、無線出力が可能


• 

  Androidの場合は、「有線にしか対応しない機種」「無線にしか対応しない機種」「どっちにも対応している機種」とに分かれます。

• 

  そこはスマホの機種によるんですね？

• 

  そうなんです。

• 

  無線ミラーリングにしか対応しない機種、なんていうのもあるのか。

• 

  最近のスマホだと、そのパターンもありますね。スマホ側が映像＆音声の信号を有線で出力するためには、HDMIの端子を持つか、もしくはMHL規格に対応している必要があります。

• 

  MHL（エムエイチエル）？ また新手の用語が出ましたね。そんなポート、スマホにありましたっけ？

• 

  見た目はUSBで兼用しています。MHLに対応したスマホなら、「MicroUSBコネクタ」経由で映像＆音声信号を伝送できるんです。

MHL対応の機種はMicroUSBがHDMIの代わりになる


• 

  いつも充電で使う、USBと兼用なんですね。

• 

  ただし、HDML端子がなく、MHL規格にも対応していないAndroidスマホは、有線では出力できません。

• 

  そっか。
  でもその場合、無線でできるかも知れないんだ。

• 

  そのへんの事情は、Androidは機種によりけり。ややこしいんです。

• 

  自分のスマホがMHL対応か非対応か、とか普通の人は知りませんしね。

• 

  ですので、ビートソニックのWebサイトでは、全機種を網羅した適合表を載せているんですよ。

ビートソニックのWebサイトで適合を調べられる



ビートソニックの「スマホの画面を全部ナビに映すガイド」で、自分の機種の適合を調べられる。

• 

  上のページでは、どの機種がどの方式に対応していて、何と何を用意すればミラーリングできるのか、機種ごとに情報を公開しています。

• 

  ほほぅ。
  これは便利なサイトですね。

• 

  スマホの全機種を、実機で確認しているんですよ。

• 

  そこまでする徹底ぶりが、ビートソニックらしい〜。

• 

  ところで堀内研究員。有線ミラーリングと無線ミラーリングは、どっちがいいんでしょう？　iPhoneみたいに両方できると、悩みませんか？

• 

  有線のメリットは安定して映像と音声が取り出せること。それと充電しながらできるから、コンテンツ再生中の電池の減りを遅くできます。

• 

  なるほど。

• 

  無線ミラーリングのメリットは、接続がわずらわしくない、ということなんですが、Wi-Fiの技術を使っているので、状況によっては接続不良が起こったりします。

• 

  途中で、接続スピードが落ちるとか？

• 

  ですね。すると画面が止まってしまったり、ブロックノイズが出たり、音が止まったり、ということが起こる。

• 

  う〜ん。
  無線ですからねぇ。

• 

  あとコンビニとかのWi-Fiスポットを拾ってしまって接続がうまくできなくなったりとか、そういうのが起こる。

• 

  スマホでも、そのパターンで接続が遅くなったりしますもんね。

• 

  というように一長一短あるのです。

• 

  では、どっちがオススメという話ではない？

• 

  好みの問題ですよね。安定性を重視するなら有線、手軽さを求めるなら無線、ということになると思います。