20インチの引っ張りタイヤマッチング

実際に履いた写真で検証する、20インチ 引っ張りタイヤマッチング。20インチタイヤのサイズ選びで迷っている人には、非常に貴重な資料となるはず。「引っ張り」具合は、自己満足度を大いに揺さぶる重要な要素。じっくりと見比べよう！

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  今日は、20インチホイールにとっかえひっかえサイズの違うタイヤを履かせて、引っ張り具合を検証したいと思います。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  ホイールは9.5Jでの検証ですが、1J=25.4ミリなので、他のJ数の人はそのへんを差し引いて見てもらえば参考になると思います。

  ●アドバイザー：J-LINE 氏家研究員

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  ……と言いますと？

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  例えば225を9.5Jに組んだのと、245を10.5Jに組んだ状態は、引っ張り具合としてはだいたい同じくらいってことです。

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  ほぉ〜！
  そうなんですか！

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  1Jアップしたら25.4ミリ太くなる。トレッド幅を20ミリ太くすれば、だいたい同じ位にはなりますよね。

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  なるほど。ではそれをアタマに入れた上で、20インチを段階的に引っ張ります。タイヤはJライン御用達のルッチーニ。ちなみにもともと若干細見せタイヤなので、そのつもりでご覧ください。

9.5Jに245/35R20


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  245/35R20の適応リム幅は、「8J〜9.5J」となっています。今回は9.5Jなので、これは適応リム幅ギリギリOKの段階。

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  引っ張りタイヤとは、適応リム幅を超えたところからの話。なのでこれは、引っ張りタイヤ前の状態ですね。

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  その割には……わりとショルダーがスッキリ見える気がしますね。

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  ルッチーニだから、というのと、ホイールが1ピースなので、リムが見えやすいっていうのもあります。

9.5Jに225/35R20


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  ルッチーニの35扁平には235がないので、225/35R20を履かせてみました。

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  225/35R20の適応リム幅は、「7.5J〜9J」なので、0.5J分の引っ張りタイヤということになりますね。

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  引っ張りタイヤの中では、あまりリスクを取らないでいける履き方。同じ225でも、30扁平のような引っ張りになるわけではないです。

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  次は30扁平に移ります。
  245から履いてみましょう。

9.5Jに245/30R20


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  30扁平になるとタイヤが薄くなるので、35扁平の245よりは引っ張り具合がアップします。

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  245/30R20の適応リム幅は「8J〜9J」。245/35とは違って、適応リムから外れた引っ張りタイヤとなります。

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  でもJ-LINEではあまり使わないですね〜。245は車高を低めにするなら、まだまだ外径が大きすぎるサイズです。

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  続いては！
  30偏平の235にいきます。

9.5Jに235/30R20


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  235/30R20も適応リムとしては「8J〜9J」ですが、当然ながら245よりも引っ張り感がアップしています！

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  この引っ張りマッチングは、J-LINEの30アルファードのデモカーと同じです。

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  あれ？
  そう聞くと、引っ張り過ぎな気もしてきた……

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  いやいや、225とか215に比べたら、だいぶ大人のマッチングだと思います。それとルッチーニの場合、9.5でリムまできっちり届くサイズはここまでです。

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  ……ということは。
  次の225/30は……、

9.5Jに225/30R20


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  225/30R20の適応リム幅は「7.5J〜8.5J」ですので、2段階の引っ張りタイヤですね。

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  これはJラインの以前のデモカー、20アルファードでやっていたマッチングなんですが、ルッチーニの場合はリムまで届きません。

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  「リムに届いていない」状態の意味合いについては、「引っ張りタイヤの限界サイズ」を参考にしてください。

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  リムには届いていないんですけど、ビードは上がりきってはいます。

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  つまり……タイヤを組み付けることは、出来ている状態ですね。

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  空気圧管理を毎回やって、慎重に運転すれば乗れないわけじゃないけど、オススメはできないマッチングですね。

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  ちなみにルッチーニは届かなかったってことですけど、他銘柄なら届く可能性がある？

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  J-LINEがルッチーニを採用する前のタイヤでは届いていました。しかしながら、セパレーションが頻繁に起こっていたんです。

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  セパレーションとは？

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  カンタンに言えばタイヤが持たずに、損傷してしまうことです。

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  ルッチーニの225/30を、9.5Jに引っ張った状態だと？

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  その間は問題は起こらなかったんですよ。まあ、規格外の履き方なので、こういう場で大丈夫という言い方はできませんが。

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  でも逆に「リムに届いているから大丈夫」、とは言えないわけですね。

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  そうですね。そしてルッチーニがリムに届きにくいのは、ビード周りが固いから。固いということは、それだけ剛性があるとも言えます。

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  というわけで、今回の引っ張りタイヤマッチングも、そのあたりを差し引いて参考にして頂ければ……と思います。